鈴鹿市議会議員 中西だいすけの活動日誌

鈴鹿市議会議員として年齢も含め5期目のベテランになりました。日々の活動や感じたこと、議会での動きなどをつづります。

現実から目をそらさない

2015年04月02日 04時43分44秒 | Weblog
ここのところ、都市計画審議会(都市マス)、中長期計画審議会、雲南市の事例勉強会(住民自治)と、鈴鹿市にとって重要といえる動きについて、それ以外の社会の動きとの関連などを考えたりしていて、リアルタイムに関わることのできる立場の重要性を意識します。もちろん3月議会でもそれらのことに関連したことを質問していたのですが、他の議員の方々の一般質問を聞いていて、よりそのことを強く感じました。

この他にも、地域包括ケアシステムの構築、公共施設の維持更新、道路のアセットマネジメント、上下水道のあり方と老朽管更新・・・などなど、簡単ではない課題が山積しており、これらを整理した上で、行政からの議案や政策の精査を行うことが、鈴鹿市議会には求められていると痛感しています。これらはすべて別個の問題ではなく、相互にリンクしながら、将来の自治体のあり方に関係してくる課題です。

その上、自然環境も社会状況も世界的に大きな動きの中、変動期に入っていることも踏まえながら、私たちは上記のような課題を考えていくべきなのだとも考えています。
人口減少の課題にしても、日本国内で大きな問題であることは間違いないと思うのですが、視点を世界に広げて持続可能性という観点を加えながら、あるべき将来の社会をイメージすることが求められていると思います。

もちろん、自分がすべてを完ぺきに理解しているとは言いませんし、まだまだ学ぶことや考えることも多くあります。自分なりにこれまで学んだりしてきたことから考えると、一朝一夕でこれらのことを学んだり、自分なりに掴むことは難しいと思います。まして、それらの課題を自分なりに掴み考えるための基礎的な知識や視点をもたずにいきなり聞いたとして、おそらく誰かの論調をそのまま拝借するということになるのではないかと思います。

人口減少の影響や、公共施設やインフラの維持更新、地域コミュニティの再生、地域包括ケアといった課題について、いま鈴鹿市で動いているという意識があるかどうか、また学んでいるかどうかといった点は、今回の統一地方選挙において問われる部分と考えます。このような目の前にある現実と将来予想から目をそらさず、腹を決めて政策に取り組むことや、是々非々の議論を行うことが議会に求められていると思います。

人口も増え税収も増えていた時期は、あれもこれもと言いながら実現できたでしょう。しかし、その時期が過ぎた後も同じような感覚で世の中が進めようとしたから国の借金が膨れ上がったのでしょうし、少子化など今の社会的課題が拡大する下地になったのかもしれません。そのような時代を受け、今の私たちは、人口減少という現実に向かいあう必要があるわけです。

人口減少という現実の前では“ 選択 ”がより重いものでなるはずです。厳しくなる財政状況の中で何かを選択するためには、それに応じた分を工面しなければいけないことは明らかです。工面するためには税収を増やすか、もしくは出費を抑えるかということになり、税収が劇的に増える可能性は低いなら、出費を抑えるほうを先に取り組む必要になります。出費を抑えるために選択を行うということは、誰かにとってメリットのあることを選択しようとすると、別の誰かにとってデメリットである可能性があることを覚悟する必要があるはずです。
このような意識を持つことが、政治にかかわる人間に求められています。
それだけではなくて、私たち市民一人一人の課題として意識することも大切になります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする