先日のお寺さん繋がりではないのですが「形あるものは必ず壊れる」、仏教用語で「諸行無常」などと申します。
只今、土花亭事務所でリフォーム中の古民家の現場で大工がガラスを割ってしまう・・・。それも、座敷から縁側に至る
4枚掃き出し障子の腰ガラス、山水画摺りボカシガラス2mmを一枚。運よく、通し絵柄では無かったのが幸いで
クライアントにも納得してもらい、同じようなガラスを入れ替えることに。
但し、この手のガラスは現在では入手困難な古いガラスで先ずは一般には流通していない。当然、割ってしまった
大工もそのことは百も承知で顔を青くし落ち込んでいる。
しかし、そこは古物にも精通している土花亭事務所。それなりのルートは持っていて早速、サンバーに割れたガラスと木枠を
積み込み地元ではない、とある硝子屋まで運び込む。
そして、作業台に載せて絵柄のチェック。(因みに、この手のガラスの下部は隅切りを施してあるのが特徴)
こちらが新しく嵌め込むガラス。新しいとは言っても当然、当時物の古いガラス。
サイズカットを施し木枠に入れ早速、サンバーで現場へ持ち込む。
終業時間を過ぎても現場で待っていた大工と、二人して障子に嵌め込む。
大工も「これで今晩、眠ることが出来ますわ」ってな安堵の表情で一件落着。
ducakichi・Instagram