土間コンクリート打設が終わったところで所々、小さなブロック造の基礎を造らなくてはいけないため
振動ドリルで土間に穴を開け、アンカーを打ち込みダイヤモンドカッターで高さを半分に切断したブロックを並べて行く。
この作業は土花吉が担当し、土花吉の妻は?てぇ~と、解体撤去の折に残してあった土壁の土に
水を加え粘土状にする作業から始める。(竹小舞は事前に麻紐で編んだりして補修済)
考えてみれば、55年前に同じく粘土状だったものが又、同じ粘土状になるのかとの心配はあるものの
そこは自然界の土。ちゃ~んと戻ってくれます。(この土自体、今では貴重なものなのですが・・・)
そんな、泥んこになりながら欠損箇所の補修を行う土花吉の妻。
竹小舞が表裏とも露出している部分は片面を塗り込み、裏面にはみ出た土を足代わりにしなくてはいけないため
表面が乾燥してから裏面を塗る(裏返し)作業となる。
初めてにしては上出来っ。。。(経験上、この土壁ってのは結構、乾燥に時間が掛かる筈・・・)
昔は土塗り壁の家屋も設計しましたが、今ではしませんねぃ・・・。
最近は週末になるとは県内の丹南地域で工事用資材を仕入れている。
地元での仕入れ値とは運例の差があり、わざわざ車を飛ばしてもペイ出来る。
最も、仕入れだけではつまらないので「寄り道」も当然しちゃうわけで、久しぶりに訪れるは福武線:旧西武生駅。
駅舎については、以前の「「寄り道」篇」や「そば蔵 谷川」を参照して頂くとして珍しく、新旧の車両が停留中。
左奥の車庫にはFUKURAM(F1000形)も居て歴代3台の揃い踏みのところ、カメラを構えたら恥ずかしいのか
ブルーのFUKURAMは車庫の奥へ引っ込んでしまった・・・。
お次は丁度、近場に「水間珈琲」があるのでモーニングサービスに訪れる。
モーニングセット:¥500-。。。(トーストはバターとイチゴジャムを半々というリクエストも可。)
薄めのアメリカン?でキョトンと目をさまし、一つ用事を済ませ今度は福武線:西鯖江駅。
目的は資料館を訪れるためなのですが、常に解放されているのではなく駅員さんに断りを入れ開けてもらう必要がある。
日焼けした古い福井鉄道の写真や備品。目を引くのは福井鉄道のバスガイドさんの歴代の制服。
この制服が一番、素敵だった。。。
女性の駅員さんが一人で守る西鯖江駅。。。見学後にお礼を言って、駅前の古くからある「たこ焼き屋」で
¥350-のたこ焼きを買って、車内でほおばりながら仕入れに向かう。。。
週明け午後からの土間コンクリート打ち。。。
週末にかけて大雪があったため、自宅(土花亭)の除雪に引き続き現場の除雪も、土日と月曜の朝と連日行う。
現場の通りは狭く、ポンプ車など使えずミキサー車も小型しか入れない。
除雪で疲れきった身体に今度は重い生コンが入った一輪車がのしかかる・・・。
ミキサー車からの生コン搬入に一輪車を2台投入で土花吉を含め二人を配置。
均して行く職人の補助に土花吉の妻が備わり、計4人による打設。
約半分の2㎥を打ち終わって、2台目のミキサー車を待つ間、一服。。。
次のミキサー車が到着する頃、運悪く児童たちの下校時間と重なり、慌ててミキサー車の誘導や児童の
安全確保に走り廻る土花吉の妻。
色んなドタバタもあったけど何とが4㎥の土間コンクリートの打設が完了。
そして深夜。。。
48㎡ほどの土間の内、金鏝押えをしなければいけない土間が2㎡ほどあるため、暗闇の現場に入り
灯光器を照らし、慣れない手つきで金鏝で押える。
そんな、現場からの帰り道の気比神宮交差点。
日中の除雪作業に引き続き、深夜の排雪作業をおこなっていた。
雪の峠も越えたこの日、同じく現場の「土間打設」という峠も越えた。。。
そして後日・・・現場監督(猫)のチェックが知らぬ間に入っていた・・・。
こどもの頃、「大人になったら」色んなことが出来ると勝手に想像を膨らませていたり。。。
でも「大人になったら分る」という不思議な言葉に踊らされ、大人も大人、既に汚れきった単なる老いた大人に・・・。
そんな汚れきった体を風呂で流そうが、そうは簡単に落ちない老いた大人が一人、風呂上りにテレビの前へ。
何気にBSなんぞ選局していると、聞き覚えのある声が流れてくる。。。「ジャニス・ジョプリンか・・・」
「いいよなぁ~MOVE OVER・・・」
バスタオルで拭き終った顔にメガネを掛け、改めてテレビを見直す。。。「んっ?誰っ? この女子・・・」
老いた大人の私は知らなかった「GLIM SPANKY」。
カバー曲の演奏が終わり、やがてオリジナル曲へ。。。
「いいねぇ♪ いいよ、この女子」
「はつりガラ」を敷き詰めた後には「地業」。
一旦、この状態で転圧を掛ける。
そして、「はつりガラ」の隙間や上に敷くために運び込まれたRC(再生砕石)1.5㎥、重さ約3トン。
建物内へ足場板を利用し一輪車で運び込む重労働。
最初は土花吉が一輪車で運び込み、内部で敷き均す作業を土花吉の妻が担当するも、どうも
土花吉の妻が一輪車を操る方が楽しそうと、担当を代ることに。
最初は一輪車を持つ手の左右のバランスが悪く、ふら付いていたものの途中からコツを掴み、バイク教習の
一本橋を思い出したのか、軽快に一輪車で一本橋を渡る。
土花吉の妻がほぼ一人で運び込んだRCに再び転圧を掛け「地業」の作業を終える。
そして、お次は防湿のための土間シート敷き。
その上に外周部のみ断熱のための断熱材を敷く。
後はコンクリートの打設。。。
畳や建具を取り除き、いよいよ解体作業へ取り掛かる。
使える材料は出来るだけ残し、再利用をするという主旨の元で作業は進めるが
今回の「製作工程」の中では一番の難所となる。
上の写真に映る縁側や廊下の床に使われているのは、今ではあまり見かけない「アピトン材」。
当然、再加工の上再使用予定。
土塗り壁については土と竹木舞を選別し産業廃棄物処理。土嚢袋にして約40袋もの土を運び出す。
こちらも今後の土壁修復用にと土と竹は少し残しておく。
しかし、残せるもは残しておくとはいえ、廃棄しなければいけない物の量が半端なく多い。
毎日が廃棄物との戦いの日々に明け暮れる。
設計図は一応はあるものの、時として解体して初めて判明することもあり、中断も余儀なくされる。
天井部分の解体も終わり、いよいよ床部分の解体。
床を捲り、障害となる基礎部分をハツって行く。
継続してのハツリ作業が出来るのはせいぜい小一時間程度。土花吉の体力の無さが露呈される・・・。
「はつりガラ」は廃棄処分するのではなく、土間下に敷き詰め廃棄量を出来るだけ減らす。
ここまでで約2週間。。。次の製作工程「地業」へ続く。。。
建築に携わる者として最近、よく耳にする「リノベーション」などという言葉は個人的には嫌いで、
以前からの「リフォーム」という言葉すらあまり好みではない。。。
それぞれの意味や違いは一応は理解はしている。
マイナス状態からゼロ、すなわち新築に近いような状態にするものを「リフォーム」と呼び、
マイナス状態からゼロを飛び越えプラスへ向上させるものを「リノベーション」と呼ぶ。
別に英語を嫌っているのではなく、その内容(工事)のことを考えるとあまりにもその一言と実際の工事が
似合ってなく、適当とは思えないのが理由。
(序に、何かと政策論において「英語(カタカナ)」を使う何処ぞの首長も同じく嫌いである)
そんな、今年の年頭に発足した「月の虹」製作委員会。
昨年末の「お伝えしたいこと」でも書いた通り、今年に入り生活を変えるべく、行動を起している。
それは、記事のカテゴリーが示す通り「夢追い人」なのか、はたまた単なる「絵空事」なのかは別として
兎に角、変えるように・・・いや、変えようとしている。
築55年の妻の実家。
既に住人は居ず、痛みが激しくなって来たことを機にこの際、店舗へと生まれかえさせることを決め
二人して出来る限り自分たちの手で、それを実行に移すことに。
かと言って二人は単なる設計事務所の建築士。設計は得手としても施工となると不得手の部分が
正直出てしまう。(並みの設計事務所に比べれば施工現場には精通している方と自負はしてますが)
そこで、業界の友人たちや知り合い、そして取引先の協力を得て「製作」という名の元「委員会」なるものを
勝手に発足させた次第。
社会では「空き家問題」が取沙汰され、未だ使用可能なものまで取り壊され解体されて行く時代。
「新しいものが優れたもの」という風潮に疑問を抱き、先人が残してくれた遺産を甦らせる。。。
※「月の虹」についてはいずれ又。。。。
立春。。。少しづつ春への準備が始まる頃。
先日、行われたセパンオフシャルテスト。。。
相変わらずの「不必要な速さ」を披露するストーナーはさておき、予想通りドゥカティに移籍したロレンソは
苦労しているように観えた。当然、走り方(ライディングフォーム」も変えて来ているようだが課題は多い。
その「走り方(ライディングフォーム)」を変えたように感じたのがペドロサ。
彼については、今のGPマシンを走らせるには変更が必要と昨年から書いて来た経緯がある。
以前はGP界で最も美しいライディングフォームと言われたこともあるが、悲しいかな現在のGPマシンには通用しない。
そして、群を抜く好調さを見せたのは、やはりこの人「ビニャ」。
スズキ機からヤマハ機への乗り換えは予想通りそのマシンの似た性質上、上手くいっている。
サイドカウルに一見、吸気ダクトと見間違えるかのような空力パーツを仕込まれたM1機。
未だ今年初めてのオフィシャルテスト故、シーズンを占うには時期尚早。
次回のフィリップアイランドテストあたりには何となく占えますかねぃ。。。