ルイガノ旅日記

あちこち出かけた場所で目にとまったもの、
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野鳥散策~頓田貯水池

2021年03月22日 | 野鳥
福岡管区気象台のソメイヨシノの標本木が今日、全国に先駆けて満開を迎えたそうです。明日の日中からまた暖かくなりますから、各地から続々と満開の便りが届きはじめることでしょう。
さて、響灘緑地 桜ウォーキングの続きです。頓田貯水池にはたくさんの水鳥が暮らしていて、ほとんど立ち止まって鳥たちを眺めていました。こんな調子では、とてもウォーキングとは言えません (^-^)ゞ

(写真は湖岸に咲くオオシマザクラ)

一番数が多く、目につきやすいのがオオバンです。
私たちが岸辺で鳥たちを眺めていると、スーッと近寄って餌を待っているような様子。何もやらないと、業を煮やして「キュー」と抗議のような声で鳴きました。餌を与えている人がいるのかもしれませんね。


オオバンはツル目クイナ科。全然似ていないように見えますが、ツルの遠い親戚にあたるんですね。


コブハクチョウ。くちばしの上の黒いコブがその名の由来です。


優しい目をしていますね。


警戒するように後ろを振り返りながら、貯水池に浮かぶ島に上がっていきました。この島に営巣しているのかも……。
コブハクチョウは、去年の4月中旬ヒナを育てていましたから、そう遠くない時期にグレーの羽毛に覆われた赤ちゃんを見られるかもしれません。


遠くに見たことのない鳥がいました。望遠レンズで覗いてみると、どうやらカンムリカイツブリのよう。私にとっては、初めてのカンムリカイツブリですヽ(^o^)丿


この日貯水池にいたのは10数羽の群れ。
日本では冬鳥に区分されていますが、最近では琵琶湖や新潟県内とそれより北の東北地方や北海道の湖沼で繁殖が確認されているそうです。


これからの季節、頓田貯水池からは姿を消してしまうのでしょうから、この日見ることができて良かったです。


岸を離れて林の中を歩くと、ウグイスの声がひっきりなしに聞こえてきました。初めのうちはなかなかきれいに鳴けなかったのですが、近づいてからはまるで私たちに聞かせるかのように、澄み切ったきれいな声でホーホケキョを大サービス。わずかな時間ながら姿も見せてくれましたが、写真は撮れませんでした (^-^)ゞ


再び岸に戻って鳥たちを観察。黒と白のシックないでたちは、♂のキンクロハジロです。このカモは目が金色で、頭や背、胸、尾、翼の上面が黒、翼を広げると白が帯のように広がるので「羽白」。全部合わせてキンクロハジロと呼ばれるそうです。


キンクロハジロ♀は、頭と背中が茶褐色、お腹はちょっと薄い茶色のツートンです。


水中に潜って餌を採る潜水採餌カモの一種で、主に貝類を捕食しています。


こちらはなんだかわかりません。他のカモ類に比べるとかなり小型で、人相(鳥相?)の悪いカモ。何かの幼鳥なんでしょうか。


駐車場に戻ると、桜の枝にカワラヒワが……。この春は、カワラヒワによく出会います~♪


去年の春、子育て中のコブハクチョウの巣に、イタチが背後からそっと忍び寄るのを目撃しました。今年は陸から離れた島に巣を作っているのだとすれば、天敵から襲われる危険性が少しは減少するかもしれません。コブハクチョウファミリーの安心・安全な子育て環境が守られるといいですね。
コメント (6)
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