平成筑豊鉄道のレストラン列車「ことこと列車」に乗ってきました。土日祝日だけ運行されることこと列車には、①直方~行橋と②田川伊田~行橋~田川伊田の2コースがあり、3カ月単位の交代制となっています。私たちが予約した11月は、田川伊田駅を出発し、直方・行橋を経由して再び田川伊田に戻ってくる②のコースでした。
今回体験したことこと列車のあらまし、食事、車窓の風景などに分けて紹介したいと思います。
(ひらかな表記の「ことこと列車」は、文の中で読みにくいため太字にしています)
出発予定時刻のおよそ30分前、ことこと列車が田川伊田駅の2番ホームにゆっくりと滑り込んできました。ことこと列車は、厨房スペースがある1号車と座席のみの2号車の2両編成。本来の定員は48名ですが、現在は、新型コロナ対策のため30名に制限して運行しています。
JR九州の豪華寝台列車「ななつ星 in 九州」などを手掛けた鉄道デザイナー、水戸岡鋭治氏設計のことこと列車。ややダークな色調の赤い車体が、渋く落ち着いた輝きを放っていました。
車両から降りてきた乗務員さんが、ホームに小さなテーブルを設置して受付を開始。福岡県や沿線自治体が出資する第3セクター平成筑豊鉄道(愛称:へいちく)は、運行に関する様々な仕事をすべて乗務員の皆さんが行って経費節減に努めているんですね。
このほか「へいちく」では、地域との連携を高め利用者に運営に参加してもらうために、「まくらぎオーナー」や「つり革オーナー」、あるいは「駅名の愛称命名権」を募集するなど、様々なユニークな試みを行っています。
車体の内外いたるところにちりばめられたことこと列車のロゴ。こちらは「ことこと」を、漢字の「事事」で表しています。
アルファベットで「COTOCOTO」と表示されたロゴには、筑豊地方が石炭の産地だったことに因んで「つるはし」をイメージした「T」の文字が用いられています。
スタッフの女性が車内に案内してくれました。
2号車の車内。パーティションや窓の目隠しには、福岡県の伝統工芸「大川組子」がふんだんに用いられています。
寄木細工が敷き詰められた床。
天井にはドイツ製ガラスを組み込んだステンドグラス。客室全長に亘るステンドグラスは、国内ではほかに例がないそうです。非日常感あふれる豪華な空間でした~♪
二人掛けのソファ席。座席の色は茶色(2号車ソファ席)、緑色(2号車テーブル席)と青色(1号車テーブル席)の3種類がありました。
私たちが座った二人用のテーブル席。
1号車には厨房が設けられています。右の壁面には九州の地酒がずらりと……。
沿線の特産品や写真を紹介するショーケースが随所に設けられています。
車内をひと回りして自席へ。乗車時点では既に、ナプキンやカトラリーが準備されていました。
カトラリーに映り込んだ色鮮やかなステンドグラス。
こちらは、油須原(ゆずばる)駅での停車風景。筑豊の田園風景も長閑ですが、へいちくの駅や線路の風景もまた長閑です。
普通列車とのコラボレーション。
この油須原駅は明治28年(1895年)の開業で、九州では最も古い木造駅舎。二重になった瓦屋根が特徴で、開業当時からずっと現役です。
この駅は、フジテレビのドラマ「東京タワー~オカンとボクと、時々、オトン」で、主人公ボク(速水もこみち)を母(倍賞美津子)が見送るシーンのロケ地となりました。
撮影で使われた時刻表や運賃表などがそのまま残されています。
運行や接客、観光案内などをすべて乗務員が行うことこと列車。油須原駅に残る明治時代の列車の安全システム、タブレット(通票)とタブレットキャッチャー について、運転士さんによる説明と実演が行われました。(タブレットは車両の衝突を防止するために用いられた通票。タブレットキャッチャーとは、通票閉塞式 (タブレット閉塞式)を採用している鉄道区間において、通票の受け取りをするために車両や駅のホームに備えられている器具)
どことなくモダンアートのような雰囲気ですが、こちらはホームに設置されたタブレットキャッチャー。タブレットの入ったスタフ(上の写真で運転士さんが手にしているもの)を列車から投げて引っ掛ける装置で、それを駅員さんが回収します。
これは、信号機の切り替えレバー。昔は、駅員さんが手動で信号を切り替えていたのだそうです。
次第に西に傾いてきた日差しを浴びて、車体の赤が尚いっそう深く濃く見えますね。
こちらは行橋駅のホーム。田川伊田駅まで戻らず、ここで列車を降りる人が、スタッフの女性たちと記念撮影をしていました。
ことこと列車のコンセプトは、「日本一ゆっくり・おいしい・楽しい列車」
田川伊田駅を出発すると、列車はいったん行橋とは逆方向の直方へ向かい、金田駅を経由して再び田川伊田駅へ。そこから油須原駅経由で行橋駅で折り返し、再び田川伊田駅に戻ってきます。総距離85㎞を4時間かけて走るので、「日本一ゆっくり」なんですね (笑)
次回のテーマは「おいしい」〜〜〜ことこと列車で出される料理を紹介します。
今回体験したことこと列車のあらまし、食事、車窓の風景などに分けて紹介したいと思います。
(ひらかな表記の「ことこと列車」は、文の中で読みにくいため太字にしています)
🍀
出発予定時刻のおよそ30分前、ことこと列車が田川伊田駅の2番ホームにゆっくりと滑り込んできました。ことこと列車は、厨房スペースがある1号車と座席のみの2号車の2両編成。本来の定員は48名ですが、現在は、新型コロナ対策のため30名に制限して運行しています。
JR九州の豪華寝台列車「ななつ星 in 九州」などを手掛けた鉄道デザイナー、水戸岡鋭治氏設計のことこと列車。ややダークな色調の赤い車体が、渋く落ち着いた輝きを放っていました。
車両から降りてきた乗務員さんが、ホームに小さなテーブルを設置して受付を開始。福岡県や沿線自治体が出資する第3セクター平成筑豊鉄道(愛称:へいちく)は、運行に関する様々な仕事をすべて乗務員の皆さんが行って経費節減に努めているんですね。
このほか「へいちく」では、地域との連携を高め利用者に運営に参加してもらうために、「まくらぎオーナー」や「つり革オーナー」、あるいは「駅名の愛称命名権」を募集するなど、様々なユニークな試みを行っています。
車体の内外いたるところにちりばめられたことこと列車のロゴ。こちらは「ことこと」を、漢字の「事事」で表しています。
アルファベットで「COTOCOTO」と表示されたロゴには、筑豊地方が石炭の産地だったことに因んで「つるはし」をイメージした「T」の文字が用いられています。
スタッフの女性が車内に案内してくれました。
2号車の車内。パーティションや窓の目隠しには、福岡県の伝統工芸「大川組子」がふんだんに用いられています。
寄木細工が敷き詰められた床。
天井にはドイツ製ガラスを組み込んだステンドグラス。客室全長に亘るステンドグラスは、国内ではほかに例がないそうです。非日常感あふれる豪華な空間でした~♪
二人掛けのソファ席。座席の色は茶色(2号車ソファ席)、緑色(2号車テーブル席)と青色(1号車テーブル席)の3種類がありました。
私たちが座った二人用のテーブル席。
1号車には厨房が設けられています。右の壁面には九州の地酒がずらりと……。
沿線の特産品や写真を紹介するショーケースが随所に設けられています。
車内をひと回りして自席へ。乗車時点では既に、ナプキンやカトラリーが準備されていました。
カトラリーに映り込んだ色鮮やかなステンドグラス。
こちらは、油須原(ゆずばる)駅での停車風景。筑豊の田園風景も長閑ですが、へいちくの駅や線路の風景もまた長閑です。
普通列車とのコラボレーション。
この油須原駅は明治28年(1895年)の開業で、九州では最も古い木造駅舎。二重になった瓦屋根が特徴で、開業当時からずっと現役です。
この駅は、フジテレビのドラマ「東京タワー~オカンとボクと、時々、オトン」で、主人公ボク(速水もこみち)を母(倍賞美津子)が見送るシーンのロケ地となりました。
撮影で使われた時刻表や運賃表などがそのまま残されています。
運行や接客、観光案内などをすべて乗務員が行うことこと列車。油須原駅に残る明治時代の列車の安全システム、タブレット(通票)とタブレットキャッチャー について、運転士さんによる説明と実演が行われました。(タブレットは車両の衝突を防止するために用いられた通票。タブレットキャッチャーとは、通票閉塞式 (タブレット閉塞式)を採用している鉄道区間において、通票の受け取りをするために車両や駅のホームに備えられている器具)
どことなくモダンアートのような雰囲気ですが、こちらはホームに設置されたタブレットキャッチャー。タブレットの入ったスタフ(上の写真で運転士さんが手にしているもの)を列車から投げて引っ掛ける装置で、それを駅員さんが回収します。
これは、信号機の切り替えレバー。昔は、駅員さんが手動で信号を切り替えていたのだそうです。
次第に西に傾いてきた日差しを浴びて、車体の赤が尚いっそう深く濃く見えますね。
こちらは行橋駅のホーム。田川伊田駅まで戻らず、ここで列車を降りる人が、スタッフの女性たちと記念撮影をしていました。
ことこと列車のコンセプトは、「日本一ゆっくり・おいしい・楽しい列車」
田川伊田駅を出発すると、列車はいったん行橋とは逆方向の直方へ向かい、金田駅を経由して再び田川伊田駅へ。そこから油須原駅経由で行橋駅で折り返し、再び田川伊田駅に戻ってきます。総距離85㎞を4時間かけて走るので、「日本一ゆっくり」なんですね (笑)
次回のテーマは「おいしい」〜〜〜ことこと列車で出される料理を紹介します。
JR九州はなかなか粋ですね〜🎶
おしゃれで楽しい列車がたくさん…うらやましい😏
JR東海にはそういう観光列車が皆無…😟寂しい限りです。
まぁ観光地が沿線に無いってこともあるんでしょうねぇ…🤔
新幹線の上にあぐらをかいてる…(笑)🤭
新幹線ももちろんいいんですけど、遊び心のある電車に乗って、美味しいお食事、キレイな景色…なんて贅沢😆😆😆❗
JR九州の観光列車はずいぶんと評判がいいそうです。
私も乗ってみたい列車がたくさんあるのですが、発着駅が遠いことが多くて、なかなか思うようにはなりません(笑)
ことこと列車は、乗務員の皆さんが親切でフレンドリーで、ものすごく居心地が良かったです。
自分たちで地域を盛り上げていこうという気持ちが感じられました。
楽しかったです〜♪
内装もとても立派。特に組子細工がすばらしいです。
目隠しになりながらも閉塞感は与えないし。
ドイツ製のステンドグラスもきれいです。
駅舎もそのままずっと使えているし風情があっていいです。
新しいものは便利だけれど、古い駅舎に温かみを感じます。
ゆっくり時間をかけて「ことこと」走るから付けられたんでしょうね。
ほんとに可愛いネーミングですね。
内装は豪華で、それでいて愛着が持てる感じです。
他の席との距離もあるので、気兼ねなく寛げました。
明治時代の駅がほぼそのまま現役だなんて、珍しいですよね。
逆に、「令和コスタゆくはし」という新しい駅もあるんですよ。
こちらは、令和に改元されてから最初の鉄道駅だそうです(笑)
私もとても興味を持っていましたが料理がフランス料理という説明で辞めました。油須原(ゆずばる)駅は以前トロッコ電車に乗りましたので名前を憶えています、そのオンボロ電車でさせ興奮しました
子供の気持ちで楽しみました。
Duke様は大人の金持ち旅ですすもの・・・
私はなんでも経験することが好きでその界隈も相当ウロウロしています。伊田の炭鉱あとの見学も行きましたよ・・大学時代に黒光りの羊羹も好きで(クロダイヤ)を田川の商店街まで買いにまいりました。
Dukeさまは丁寧に車内の紹介もしてくださるのでうれしいです。いいですね~~お二人で楽しく!!
今日のこと、お友達に(コトコトレ列車の話)をしたのですよ~~~いいな・・いいな・・いいな・
コトコト==線路は走る~~よどこまでも・・・
GO TOに背中を押されて行ってきました。
豪華で美しい列車、のどかな風景、美味しい食事。
あれもこれも楽しかったです。
中でも良かったのは、アテンダントの皆さんが明るくて親切だったこと。
ことこと列車の一番のお勧めは「人」だと思いました。
tangoさんはこの辺りでもいろんな経験をなさってるんですね。
トロッコ列車や炭坑跡、興味があります。
黒ダイヤ、買って帰りましたよ〜♪
明日からの京都旅行、楽しんできてくださいね。
ことこと列車、名前も可愛いし社内もとっても素敵ですね。
テレビで紹介してたのを見たのですが、Dukeさんの説明の方が百倍わかりやすいです(笑)
料理の紹介も楽しみにしてます(*^^*)
列車内は贅沢な空間で夢のようだわ。
「大川組子」を見た時に、国立九州博物館もこのような装飾があたのではと思いだしました。
>カトラリーに映り込んだ色鮮やかなステンドグラス
印象的ですね。
素敵なご旅行、うらやましいな~~~
あれ、ごちそうは?次回なのね、楽しみにします。
磨き込まれた車体も豪華な室内も綺麗でした。
筑豊から京築にかけての山々や田園風景は長閑で癒されますね。
時速20㎞から30㎞でコトコトコトコト。(列車のスペック的には、最高速度95㎞だそうです)
福知山山系や香春岳の前では、ゆっくり景色を楽しむために停車してくれるんですよ。
運転士さん、接客担当の皆さん、調理の方がチームとして乗客をもてなすというか、楽しませようという気持ちが感じられて居心地のよい列車旅でした~♪
料理ももうじきアップしますね!(^^)!
車体の少し抑えた赤、渋みも感じられていい色だと感じました。
ことこと列車の運行を開始したは昨年3月ですから、1年8ヵ月経つのですが、内装外装ともにピカピカでした。
九博で大川組子をご覧になったんですね。
大川組子は約300年の歴史を持つ伝統工芸だそうです。
大川って水郷で有名な柳川の隣町で、家具作りが盛んな土地なんですよ。
列車自体も室内の誂えも、景色も料理もよかったのですが、一番感動したのは乗務員の皆さんのおもてなしでした~♪
次回は料理をアップしますね。