やや赤みを帯びた今夜の満月。オレンジ色に輝いてきれいです
夏も盛りの今、芦屋町の夏井ヶ浜で「はまゆう(浜木綿)」が満開を迎えています。
東南アジア周辺の熱帯地域が原産のはまゆう。波に揺られ、黒潮の流れに身を任せて日本各地に根を下ろしましたが、九州ではここ夏井ヶ浜が自生北限地とされています。
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茫々たる海原を漂う旅の果てに、ここ夏井ヶ浜に流れ着いた一粒のはまゆう。島崎藤村の『椰子の実』を思い起こさせますね。
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藤村の『椰子の実』は、1898年(明治31年)東京帝国大2年だった柳田國男が静岡県伊良湖岬に滞在中、海岸に流れ着いた椰子の実を見つけたことが基になっています。柳田が親友の島崎藤村にこの体験を伝えたところ、椰子の実の漂泊の旅に、故郷を離れてさすらう自分自身の憂いを重ねてこの詩を詠んだのだそうです。
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はまゆうには、海流に乗って遠く旅することから「どこか遠くへ」とか、純白の花びらのイメージから「穢れがない」という花言葉があります。
夏井ヶ浜のはまゆうは、町の花にも指定される芦屋町のシンボル。自生地ですから、人の手が加わらないようにきちんと管理されています。
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か細い6枚の花弁がひとつの花。それぞれの花が外側に広がりながら、きれいな円盤状に開いていきます。
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楮(こうぞ)の皮を剥いで繊維を蒸し、細かく糸状に裂いたものを「木綿(ゆう)」と言い、古代から神道で用いられてきたそうです。純白の清々しい花びらが「木綿(ゆう)」を連想させることから、「浜・木綿(はまゆう)」と呼ばれるようになりました。
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夏の間、家族連れの海水浴客が訪れる夏井ヶ浜。左側の岬は、「夏井ヶ浜はまゆう公園」として整備されています。
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ところどころに展望台やベンチが設けられた遊歩道。はまゆう自生地から岬の先端まで続いています。
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展望台から見える夏井ヶ浜。
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黄色のむくげ……かと思ったのですが、調べてみると「はまぼう」という花のようです。(K RAUMさん、ご指摘ありがとうございました)
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遊歩道を辿って岬の先端に向かいます。
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2012年(平成24年)にオープンした夏井ヶ浜はまゆう公園は、福岡県で3番目の「恋人の聖地」に認定され、響灘を一望する場所に「響愛(ひびきあい)の鐘」が設置されました。
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眼前に広がる紺碧の海。照りつける太陽も一瞬忘れる清々しい眺めです。
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この近辺では、夏井ヶ浜のはまゆう、若松区有毛のひまわりが見ごろを迎えています。次は、ひまわりの写真をアップする予定です。
お隣の下関市にある長府庭園の孫文蓮(台湾で国父と慕われる孫文が、支援者であった下関市長府の田中隆氏に贈った4粒の蓮の実が開花した蓮)も楽しみだったのですが、この時期、県を跨いで高齢の母と一緒に出かけるのはちょっと心配なので今年は諦めました。
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夏も盛りの今、芦屋町の夏井ヶ浜で「はまゆう(浜木綿)」が満開を迎えています。
東南アジア周辺の熱帯地域が原産のはまゆう。波に揺られ、黒潮の流れに身を任せて日本各地に根を下ろしましたが、九州ではここ夏井ヶ浜が自生北限地とされています。
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茫々たる海原を漂う旅の果てに、ここ夏井ヶ浜に流れ着いた一粒のはまゆう。島崎藤村の『椰子の実』を思い起こさせますね。
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藤村の『椰子の実』は、1898年(明治31年)東京帝国大2年だった柳田國男が静岡県伊良湖岬に滞在中、海岸に流れ着いた椰子の実を見つけたことが基になっています。柳田が親友の島崎藤村にこの体験を伝えたところ、椰子の実の漂泊の旅に、故郷を離れてさすらう自分自身の憂いを重ねてこの詩を詠んだのだそうです。
われもまた渚を枕 ひとり身の浮寝の旅ぞ
実をとりて胸にあつれば 新たなり流離の憂い
実をとりて胸にあつれば 新たなり流離の憂い
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はまゆうには、海流に乗って遠く旅することから「どこか遠くへ」とか、純白の花びらのイメージから「穢れがない」という花言葉があります。
夏井ヶ浜のはまゆうは、町の花にも指定される芦屋町のシンボル。自生地ですから、人の手が加わらないようにきちんと管理されています。
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か細い6枚の花弁がひとつの花。それぞれの花が外側に広がりながら、きれいな円盤状に開いていきます。
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楮(こうぞ)の皮を剥いで繊維を蒸し、細かく糸状に裂いたものを「木綿(ゆう)」と言い、古代から神道で用いられてきたそうです。純白の清々しい花びらが「木綿(ゆう)」を連想させることから、「浜・木綿(はまゆう)」と呼ばれるようになりました。
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夏の間、家族連れの海水浴客が訪れる夏井ヶ浜。左側の岬は、「夏井ヶ浜はまゆう公園」として整備されています。
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ところどころに展望台やベンチが設けられた遊歩道。はまゆう自生地から岬の先端まで続いています。
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展望台から見える夏井ヶ浜。
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黄色のむくげ……かと思ったのですが、調べてみると「はまぼう」という花のようです。(K RAUMさん、ご指摘ありがとうございました)
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遊歩道を辿って岬の先端に向かいます。
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2012年(平成24年)にオープンした夏井ヶ浜はまゆう公園は、福岡県で3番目の「恋人の聖地」に認定され、響灘を一望する場所に「響愛(ひびきあい)の鐘」が設置されました。
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眼前に広がる紺碧の海。照りつける太陽も一瞬忘れる清々しい眺めです。
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この近辺では、夏井ヶ浜のはまゆう、若松区有毛のひまわりが見ごろを迎えています。次は、ひまわりの写真をアップする予定です。
お隣の下関市にある長府庭園の孫文蓮(台湾で国父と慕われる孫文が、支援者であった下関市長府の田中隆氏に贈った4粒の蓮の実が開花した蓮)も楽しみだったのですが、この時期、県を跨いで高齢の母と一緒に出かけるのはちょっと心配なので今年は諦めました。
夏井ケ浜、きれいですね。
私か掲載したインドハマユウと葉は同じですが花が違いますね。夏井ケ浜、初めて聞く名前なのであとで地図で確認します。
福岡県は見どころ満載ですね。気楽に旅行が楽しめる日が来るのを楽しみに待ちます。
黄色のムクゲですか。珍しいですね。
東京の月もオレンジ色に輝いてます。
はまゆうが咲くと「夏も本番!」という気がしてきます。
季節感を感じられる花っていいですね。
インドハマユウに似て、ユリのような花を咲かせるアフリカハマユウもあるそうです。
写真を見ましたが区別がつかないほど似ています。
黄色いむくげ……違ってるみたいですね。
今ネットで調べてみると「はまぼう」という花のようです。
ありがとうございました。
記事はこれから修正しておきます (^-^)ゞ
8月の満月、きれいですね~♪
立ってみたいなぁ!
椰子の実の歌、好きです♪
曲調も静かな哀愁がありますし、心の流離の切なさを感じます。
夏井ヶ浜のはまゆう、この一角で脈々と代を重ねています。
でもこれ以上広がっていかないんです。
町役場は荒れないように管理はしますが、手を加えて生育を補助するような活動は避けています。
『椰子の実』、儚い郷愁を誘われるようで私も大好きです〜♪
ちょっと、花火っぽいかしら?
咲いている光景を見たら、少し涼やかな爽やかな気持ちになれそうです。
浜木綿、浜木綿子さんて女優さんがいらっしゃいますよね。
私、初め「はまもめんこ」と読んでました。あっ、そう言えば半沢直樹に出てる香川照之さんのお母さんでした。
変わった形ですよね。
真ん中にベージュ色の茎のようなものがありますが、これが蕾で開き始めると外側に開いてくるんです。
全体が円盤状で、その一つ一つに6枚の花びらが開いているので、まさに花火のようでもありますね。
真っ白い花びらと緑の葉のコントラストがきれいで、清々しい花です。
半沢直樹シリーズの香川照之さんは浜木綿子さんの息子さんだったんですか。
どちらもいい役者さんですよね。
半沢直樹、今回も観ています。
日曜日が楽しみです~♬
なります
とっても美しい海岸ですね
近いのに現場まで行ったことのない私です
綺麗に整備されていますね~~
素敵な家族・・・
今、とてもあわただしい毎日なんです・・・??
母は頻繁にわが家に来てくれますし、連れだってよく出かけますが、一緒に住んでいるのは姉家族なんですよ。
歳をとりましたが、花や風景を観に行くと誘うと喜んでついてきてくれます。
これからもできるだけ、一緒に出かける機会を持ちたいと思っています。
夏井ヶ浜は近くに駐車場が整備されているので行きやすいです。
ちょうど今、見ごろを迎えていますよ〜