福岡県朝倉市の原鶴温泉に行った機会に、隣町の田主丸にある紅乙女酒造耳納(みのう)蒸留所を見学してきました。
この辺り一帯はフルーツの里として知られていますが、耳納連山の清冽な伏流水に恵まれた、酒造りに適した土地でもあります。
焼酎と言えば、芋に麦、米や蕎麦などが一般的ですが、この他にも様々な材料から焼酎が造られていて、それぞれ個性的な味わいを楽しめます。私が飲んだことがあるのは、黒糖焼酎(れんと:奄美大島)、栗焼酎(ダバダ火振:高知)やシソ焼酎(鍛高譚:北海道)、長いも焼酎(六趣:青森)などですが、紅乙女酒造の胡麻焼酎も、風味がよくて好きな焼酎のひとつです。
焼酎の蒸留施設、アランビック棟。
優美なシルエットのフランス製アランビック蒸留機。今も、耳納蒸留所限定酒の蒸留に使われる現役の蒸留機です。
本社事務所の後ろは、醗酵を行っている醸造棟。残念ながら、内部を見学することはできません。
勢いよく蒸気が噴き出していました。
紅乙女酒造創業者 林田春野に因んで名付けられた春野蔵。出荷前の最終工程、紅乙女の瓶詰が行われる建物です。
春野は、創業元禄12年(1699年)、300年の歴史を持つ若竹屋酒造場の12代当主、林田博行の妻。焼酎と言えば安酒というイメージだった時代(昭和50年代)に、彼女は「ウイスキーやブランデーにも負けない、日本ならではの香り高い蒸留酒を造る」ことを目指して、世界でも例のない胡麻を使った焼酎に辿りつきました。それが「紅乙女」です。
教会のような雰囲気が漂う森の貯蔵庫。
フレンチオークの樽が整然と積まれています。写真ではよくわかりませんが、窓にはステンドグラスがはめ込まれていました。
漫画家・イラストレーターの江口寿史さんのイラストとサインが入った樽。江口さんは、紅乙女酒造とのコラボレーションを手掛けているそうです。
趣きのある茅葺屋根の古民家、水縄(みのう)茶寮。安土桃山時代に建てられた建物を移築したもので、釘を一本も使わずに造られています。
ガラス越しに見た店内。残念ながらこの日は休業でした。
耳納蒸留所の売店。紅乙女だけではなく、いろんな種類の焼酎が展示販売されていました。
こちらは最もスタンダードな胡麻祥酎 紅乙女。真っ赤なラベルが印象的ですね~。
紅乙女は、「焼酎」ではなく「祥酎」と書きます。“祥”は喜びやめでたさを表わす漢字。紅乙女酒造は、「幸せを運ぶお酒でありたい」との願い を込めて、”焼”ではなく”祥”の字を当てているのだそうです。
紅乙女STANDARD江口寿史バージョンや、紅乙女のハイボールなどもありました。
もちろん、試飲コーナーも……。ドライバーにつき試飲はご法度ですが……(笑)
紅乙女耳納蒸留所に隣接するぶどう畑。
山道を少し上ったところに巨峰ワイナリーがあります。
巨峰ワイナリーのワインと地元食材を味わうレストランHEURIGE(ホイリゲ)。
「ホイリゲ」とは1年未満のワインの新酒のことで、オーストリアでは、それを提供する造り酒屋もホイリゲと呼ばれます。1789年、オーストリア皇帝ヨーゼフ2世が、ウィーンのぶどう農家に「年間 300日以内に限り自家製ワインを小売りし、簡単な食事を供してもよい」という特別許可を与えたのが始まりで、ホイリゲ文化はオーストリアのユネスコ無形文化遺産に登録されました。
続いて、巨峰ワイナリーの地下ケーブを見学。
巨峰ワインは、それまでは難しいとされていた巨峰100%醸造にこだわって試行錯誤を重ね、1972年に誕生しました。
地元農家と共に「巨峰」の栽培に取り組んだのは、若竹屋酒造場12代目の林田博行(林田春野のご主人)です。
病に倒れた先代の思いを受け継いだ13代林田伝兵衛が、10年の歳月をかけて巨峰100%の巨峰ワインを開発。巨峰ワイナリーを創立しました。
巨峰ワイナリーの売店、Shop MINOH。ぶどうだけではなく、柿やブルーベリーなどを原料とした果実酒の品揃えも豊富です。
ヴィンテージ巨峰ワイン。
晩酌用に買って帰った3種類の紅乙女。左から、黒胡麻と黒麹で仕込んだ「紅乙女 KURO」、胡麻を20%以上使ったコクのある「紅乙女 角」、アルコール20度と軽めの「紅乙女 Light」。
ワイナリーでは巨峰ラムネを……。新しいiPhoneのポートレートモードで撮ってみました (^-^)ゞ
朝採りの野菜や果物、手作り製品などの直売所、ファームステション バサロで見つけた晩白柚サイダー。
原鶴温泉は、筑後川の河原で鶴が湯浴びをしているのを見て発見されたことがその名の由来です。
天候に恵まれて、西の空がきれいに染まったこの日、久しぶりの温泉でゆったり寛ぎました。
この辺り一帯はフルーツの里として知られていますが、耳納連山の清冽な伏流水に恵まれた、酒造りに適した土地でもあります。
焼酎と言えば、芋に麦、米や蕎麦などが一般的ですが、この他にも様々な材料から焼酎が造られていて、それぞれ個性的な味わいを楽しめます。私が飲んだことがあるのは、黒糖焼酎(れんと:奄美大島)、栗焼酎(ダバダ火振:高知)やシソ焼酎(鍛高譚:北海道)、長いも焼酎(六趣:青森)などですが、紅乙女酒造の胡麻焼酎も、風味がよくて好きな焼酎のひとつです。
焼酎の蒸留施設、アランビック棟。
優美なシルエットのフランス製アランビック蒸留機。今も、耳納蒸留所限定酒の蒸留に使われる現役の蒸留機です。
本社事務所の後ろは、醗酵を行っている醸造棟。残念ながら、内部を見学することはできません。
勢いよく蒸気が噴き出していました。
紅乙女酒造創業者 林田春野に因んで名付けられた春野蔵。出荷前の最終工程、紅乙女の瓶詰が行われる建物です。
春野は、創業元禄12年(1699年)、300年の歴史を持つ若竹屋酒造場の12代当主、林田博行の妻。焼酎と言えば安酒というイメージだった時代(昭和50年代)に、彼女は「ウイスキーやブランデーにも負けない、日本ならではの香り高い蒸留酒を造る」ことを目指して、世界でも例のない胡麻を使った焼酎に辿りつきました。それが「紅乙女」です。
教会のような雰囲気が漂う森の貯蔵庫。
フレンチオークの樽が整然と積まれています。写真ではよくわかりませんが、窓にはステンドグラスがはめ込まれていました。
漫画家・イラストレーターの江口寿史さんのイラストとサインが入った樽。江口さんは、紅乙女酒造とのコラボレーションを手掛けているそうです。
趣きのある茅葺屋根の古民家、水縄(みのう)茶寮。安土桃山時代に建てられた建物を移築したもので、釘を一本も使わずに造られています。
ガラス越しに見た店内。残念ながらこの日は休業でした。
耳納蒸留所の売店。紅乙女だけではなく、いろんな種類の焼酎が展示販売されていました。
こちらは最もスタンダードな胡麻祥酎 紅乙女。真っ赤なラベルが印象的ですね~。
紅乙女は、「焼酎」ではなく「祥酎」と書きます。“祥”は喜びやめでたさを表わす漢字。紅乙女酒造は、「幸せを運ぶお酒でありたい」との願い を込めて、”焼”ではなく”祥”の字を当てているのだそうです。
紅乙女STANDARD江口寿史バージョンや、紅乙女のハイボールなどもありました。
もちろん、試飲コーナーも……。ドライバーにつき試飲はご法度ですが……(笑)
紅乙女耳納蒸留所に隣接するぶどう畑。
山道を少し上ったところに巨峰ワイナリーがあります。
巨峰ワイナリーのワインと地元食材を味わうレストランHEURIGE(ホイリゲ)。
「ホイリゲ」とは1年未満のワインの新酒のことで、オーストリアでは、それを提供する造り酒屋もホイリゲと呼ばれます。1789年、オーストリア皇帝ヨーゼフ2世が、ウィーンのぶどう農家に「年間 300日以内に限り自家製ワインを小売りし、簡単な食事を供してもよい」という特別許可を与えたのが始まりで、ホイリゲ文化はオーストリアのユネスコ無形文化遺産に登録されました。
続いて、巨峰ワイナリーの地下ケーブを見学。
巨峰ワインは、それまでは難しいとされていた巨峰100%醸造にこだわって試行錯誤を重ね、1972年に誕生しました。
地元農家と共に「巨峰」の栽培に取り組んだのは、若竹屋酒造場12代目の林田博行(林田春野のご主人)です。
病に倒れた先代の思いを受け継いだ13代林田伝兵衛が、10年の歳月をかけて巨峰100%の巨峰ワインを開発。巨峰ワイナリーを創立しました。
巨峰ワイナリーの売店、Shop MINOH。ぶどうだけではなく、柿やブルーベリーなどを原料とした果実酒の品揃えも豊富です。
ヴィンテージ巨峰ワイン。
晩酌用に買って帰った3種類の紅乙女。左から、黒胡麻と黒麹で仕込んだ「紅乙女 KURO」、胡麻を20%以上使ったコクのある「紅乙女 角」、アルコール20度と軽めの「紅乙女 Light」。
ワイナリーでは巨峰ラムネを……。新しいiPhoneのポートレートモードで撮ってみました (^-^)ゞ
朝採りの野菜や果物、手作り製品などの直売所、ファームステション バサロで見つけた晩白柚サイダー。
原鶴温泉は、筑後川の河原で鶴が湯浴びをしているのを見て発見されたことがその名の由来です。
天候に恵まれて、西の空がきれいに染まったこの日、久しぶりの温泉でゆったり寛ぎました。
おりて苦労しました。
原鶴や浮羽の景色は大好きです!
あのたりは良い景色がたくさん・・・
何回でも行きたいです!
ワインの安いものが床の間で寝たまま・・・
我が家の料理人もワインは飲まないのです?
私がこっそりどうなるか、飲んでみましょうか
(わらい)・・・きっと私は強いかも?
耳納連山の山並みはきれいですね。
この辺りはフルーツ産地なので、昔は秋になるとよくドライブがてら出かけていました。
大抵、高速を使っていたのですが、今回は飯塚を経由して一般道を通ったので、これまで以上に景色を楽しめたように思います。
紅乙女酒造や巨峰ワイナリーは初めて訪ねましたが、いろいろ珍しいものもあっていい経験をしました。
ご夫妻とも、今はお酒を飲まれないのですね。
百薬の長というくらい、適量なら健康にいいそうですから、ぜひこっそり飲んでみてくださいね~(笑)
懐かしいんで、今度購入して飲んでみようっと!
新たな発見があるかも・・・。
そうそう、長いも焼酎もね (^^♪
紅乙女は、胡麻の風味がよくて飲みやすいですね。
私も一時期、これにハマりました。
今回買ってきた中で一番楽しみなのは、紅乙女の黒。
これはまだ飲んだことがありませんヽ(^o^)丿
長いも焼酎の六趣、懐かしいです。
青森ならではの焼酎ですね。
通販では抽選だったのですが、コロナの影響を受けて在庫が増えたため、現在は申し込んだら必ず手に入るそうですー♪
趣ある建築物、ヨーロッパ風なんでしょうか?
レンガを組まれた坑道のようなずっと続く通路が少し怖いけど、行ってみたいなと思います。
奈良にある旧少年鑑別所が、すばらしい建築でよく内部見学のツアーをしているのですが、いつもコロナ関連で中止になってしまいます。
そこの設計者は、ジャズピアニストの山下洋輔さんのおじい様だそうです。
江口寿史さんのイラストのグッズもいいなあ。
私なら、ラムネとかジュースですね。どれも甘味があっさりしていそうです。
紅乙女酒造も、巨峰ワイナリーも建物の雰囲気がいいですね。
地下貯蔵庫は以前は何に使われていたのでしょうか。
それについての説明はありませんでした。
そんなに長く続いてはいないので大丈夫、怖くありませんよ(笑)
紅乙女・ワイナリーとも比較的新しい会社なのですが、元々は1699年創業の若竹屋酒造場から派生したものなんです。
紅乙女酒造を創業したのが12代目の奥さん、巨峰ワイナリーを立ち上げたのは13代蔵元で、現在の当主が14代ですから日は浅いですね。
奈良の旧少年鑑別所、知らなかったのですが、ネットで写真を見ました。
煉瓦造りの堂々たる建築ですね〜。
山下啓次郎という方が設計されたのですね。
江口寿史さんのイラストもなかなかですが、私はどちらかと言うと中身の方に興味があります(笑)
巨峰ラムネや葡萄の生ジュースも美味しかったですよ〜♪