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Canon FL50mm

1968年発売で、F1.8 4群6枚構成 280g。F値が同じ先代のレンズと比べると自動絞りの機構が改良され、その代わり重量が少し増えたレンズ。
最近は初めて一眼レフを購入する場合でも、ズームレンズとのセットが一般的になってきましたが、FTを購入した頃は光学性能や価格の点でまだズームレンズは一般的ではなかった時代。最初の1台を買うとき、ほとんどの人は「標準レンズ」付きで買ったものです。(私も
ちなみにこの「標準」にも諸説ありますが、焦点距離が画面(35mmフィルムの場合24×36ミリ)の対角線の長さに等しいというのが一般的。記憶によれば現在の35mmカメラの嚆矢たるLeicaの場合、たまたま手元にあった映画撮影用のレンズが51.6ミリで、以降50ミリがその「標準」とされてきました。計算すればわかりますが43ミリがその焦点距離で、他のフォーマットに比べてやや望遠気味でした。
レンズの後ろにミラーボックスを持つ一眼レフの場合、設計上の有利さからフランジバック(レンズマウントからフィルムまでの寸法)が稼げる50ミリや55ミリ(キヤノンでは58ミリもありました)が「標準レンズ」とされてきました。
で、このレンズも先に書いた100ミリに準じて頻繁に使いましたが、この50ミリという焦点距離は人が普通に物を見ているときの視角に近いため、写真の表現としては、望遠での圧縮感や広角での広がりを強調できるのと比べ、ブレッソンや木村伊兵衛のような使い手ならいざしらず、ヒヨっ子の私にとっては難しいものがありました。
その頃は大昔と比べれば、フィルムの感度・粒状性も随分良くなってはいましたが、全紙(新聞紙1ページ)に引伸ばすことを考えるとASA400(フィルム感度=以前はアメリカの呼称のASAが一般的 今は世界標準のISOを使用)のコダック・トライXでは、乳剤の粒子が目立ってしまうため、感度125のプラスXか32のフジ・ネオパンFを多用したものです。そうした粒状性に優れてはいるものの低感度のフィルムを使う際には随分助けられました。
当然のことですが、昔の銀塩のカメラはデジカメと違って、一度フィルムを装填すればそれを撮り終える(お金に余裕のある人は途中で巻戻してもいいですが)まで、途中でフィルム感度を変えることはできません。一枚ごとに感度を変えて絞りの効果やシャッター速度を選べるいまのデジタル・カメラは「便利」になったものです。(普段はそこまで考えて写真撮っていませんが…
で、本題に戻ります。このレンズはその明るさを活かし、夜景や暗い室内での撮影には随分重宝したものです。また、最近の「標準」とされるF値2.8どまりのズームレンズには望めない、大口径を活かした味のあるボケなど思い出の多いレンズでした。キヤノンのレンズに共通していえることですが、フードが浅めで遮光性が十分でないため、100ミリを使わないときにはフィルター径が同じそちらのフードを装着し、50ミリのフードを35ミリに使ったりしていたものです。
次はその35mmについて書いてみます。
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○な達のカレー

毎週金曜は、会社の近くのうなぎ屋さんのランチがカレーになります。一番少ない「並」(430円)でオジサンは十分♪
カレー専門店とは違った昭和30年代のお野菜ゴロゴロ、肉チョッとの家庭の味が癖になります。では、いただきま~す♪
(先週の写真がブレ・ボケだったので、また今日食べに行って写真を差替えしました)
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