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ナイチンゲールの沈黙


以前紹介した「チーム・バチスタの栄光」に続く、現役医師による病院を舞台にしたミステリの続作。

ナイチンゲールって聞くと、普通は看護「婦」のナイチンゲールを思い出すが、ここでは主人公の看護士=小児科病棟の歌姫(浜田小夜) と大変美しい声で鳴くといわれる鳥(サヨナキドリ)の別名(ナイチンゲール)とをかけた上に、もう一人迦稜頻伽(カリョウビンガ)と称される伝説の歌姫の二人の伏線の上に物語を組み立てる。

当然のことながらネタばらしになるので詳細は書けないが、脳の断層撮影で判った 彼女たちの歌が人間の脳に与える刺激が特定のイメージ=映像を「見せる」という現象(本当にあるのかは判らない)が殺人の謎解きの伏線となるという、現役の医師ならではのストーリー。

前作にも登場した、田口Dr.や厚生労働省の怪しい技官も登場して大変楽しめた。

これは ゼネラルの別名を持つ救命救急センターの部長が主人公と思われる、次作の「ジェネラル・ルージュの凱旋」もリクエストしなくっちゃ!
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