平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

HUNTER~その女たち、賞金稼ぎ~ゆるくて中途半端な内容ですね

2011年10月12日 | 推理・サスペンスドラマ
 テンポが悪すぎる。
 冗長。
 バウンティハンター(賞金稼ぎ)ものとして突っ走ればいいのに、脇キャラ紹介と妹捜しが邪魔をしている。

 後輩の本村純(桐谷美玲)はキャンキャンうるさいだけ。居酒屋、小料理屋、割烹の違い? つまらないせりふ。これでキャラクターを表現しているつもりなのだろうか?
 DVの夫から逃げている鈴木真知子(戸田恵子)も決まり切った描かれ方。類型。黒い服を着てオドオドしているだけ。作られた東北弁も鼻につく。
 類型の描かれ方としては、刑事の権藤猛(谷原章介)もそう。
 過去に傷を負った物事を斜に構えている刑事。もう見飽きました。銃を撃ち、それが一般人に当たってしまったなんてのもダサい。そんな刑事、今時いませんよ。発砲することが警官にとってどれほど気を遣う重大なことであるかは、他の刑事ドラマを見て知っている。
 唯一の救いの脇キャラは主婦でパートの和久井和美(堀内敬子)だが、どれくらい生活臭さを出せるか。子供とゲームをしていて、妻に関心を示さない夫。これが脚本・伴一彦さんの現代家族の描写なんですね。

 妹捜しは今後も続くらしい。というかシリーズ全体を貫く縦エピソードになりそう。
 妹にどんな秘密が隠されているかは知らないが、おそらく妹の夫(姉の元カレ)がらみの、大した内容ではないだろう。

 今回の事件の解決の仕方も疑問。
 居酒屋に来る客に聞き込みをして、出没場所を絞ったのはいいが、アイデアとしてはそれだけ。
 後は橋ですれ違って偶然見つけちゃった???
 それになぜ逃走犯の山本康夫は遠くに逃げないのか?

 この作品に「相棒」の様な本格刑事物を求めてはいけないのだろうが、キャラは類型だし、捜査も子供だましであまりにもチャチ過ぎる。
 もし、コミックタッチで軽くやるなら「デカワンコ」くらいに突き抜けてほしいんですけどね。
 中途半端なリアリティが一番よくない。
 伴一彦さんの脚本は好きだったが、どうしたのだろう?


コメント
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