平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

私が恋愛できない理由~彼女たちに恋愛は本当に必要なのだろうか?

2011年10月18日 | 恋愛ドラマ
 彼女たちは何に悩んでいるのだろうか?

 藤井恵美(香里奈)は、<恋愛が面倒くさい女性>というよりは<恋愛しなくても大丈夫な女性>。
 実際、仕事をしている彼女はカッコイイ。
 アメリカに行っていた“親友”長谷川優(田中圭)のことだって、それまで彼がいなくても平気で暮らせていたのだから、そんなに好きではなかったのだ。
 本当に好きなら、前田ひかり(倉科カナ)のように追いかけていたはず。
 恵美には仕事という居場所があるはずなのに、なぜ恋愛を追いかける?

 小倉咲(吉高由里子)は、<本当の恋愛をしたい女性>というよりは<自分がない女性>。
 自分の心が空白だから、恋愛=男で埋めようとする。
 自分が空っぽだから、服装やウソのキャリアでそれをゴマかす。あるいは仕事をバリバリやっている恵美に嫉妬する。

 半沢真子(大島優子)は、<重い女>というよりは<恋愛初心者>。
 「残りの1割を予約していい? 今日送っていくの俺んちにしたいんだけど」
 なんて思わず笑ってしまう、歯の浮くようなせりふをいう男についていくなんて、完全なおバカさん。

 彼女たちの悩みの本質は<恋愛>にあるのではなく、<他のこと>にあるような気がしてならない。
 それに<恋愛>って<恋愛するためにするもの>ではなく、<好きな人がいるからしてしまうもの>。恋愛砂漠から抜け出るために無理をしてするものではない。

 この作品、現代女性は主人公たちの悩みにどれくらい共感して見るのだろう?
 男の僕としては共感度ゼロ。
 恵美には、今のまま仕事をバリバリやってかっこいい女性でいてほしいし、咲は、仕事でも何でもいいからこれだと思える自分を見出してほしい。(まあ、彼女の場合、男と同じで、仕事でも他のことでも結局何も選べずにウロウロしそうですけど)
 そして真子は、オトコでいっぱい失敗して痛い目に遭うことがとりあえずの解決方法?

 まあ、偉そうなことを書きましたけど、僕も恵美たち同様、なかなか自分を客観的に見ることが出来ないんですけどね。

 この作品、ドラマ自体はつまらない。ただ彼女たちが自分の悩みにどう結論づけるかには興味がある。


※追記
 <恋愛が面倒くさい女>恵美には、他のドラマ作品で大先輩がいる。
 「ホタルノヒカリ」の雨宮蛍だ。
 蛍は、恋愛よりは仕事を優先している。
 仕事を一生懸命にやっているから、ヘトヘトに疲れて、<干物女>として縁側でウダウダする。
 自分に正直な分、僕は恵美より蛍に共感する。
 そしてマコトくんや部長の様に、仕事を一生懸命やっている姿を見ていてくれる男性は必ずいる。
 恋愛って、こういう出会いから生まれるものではないか?

※追記
 最終回を見ました。
 基本的には予想通り。
 恵美と咲は、仕事に居場所を見出しましたし、真子は失敗を経て、本当の恋をつかみ取った。
 しかし、ここで忘れてならないのが、恵美と咲の出した結論。
 最終回で出された結論は、悩み、つらい恋愛を経て導き出されたものであること。
 自分が納得する結論を出すためには、やはり悩み、つらい思いをする必要があるのだ。


コメント
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