平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

GTO~<破天荒>で<ワイルド>な鬼塚は時代の突破者になるか?

2012年07月04日 | 学園・青春ドラマ
 バラエティ番組では<破天荒>と<ワイルド>が大人気!
 でも、ギャグでしかない。
 ノブコブの吉村さんもスギちゃんも(←この作品にも出演!)、実際は<破天荒>でも<ワイルド>でもないし。
 だからドラマの世界では、本当の<破天荒>で<ワイルド>なキャラが必要なのだ。
 そこでGTO・鬼塚英吉(AKIRA)!

 現在は、閉塞した時代。
 求められるのは、そんな閉塞感を突破してくれるもの。
 壁をぶち壊してくれるもの。
 だから<破天荒>で<ワイルド>な鬼塚英吉。

 あるいは現在は、正しいことが行われない時代。
 福島の原発事故で、あれだけの惨事を出しながら誰も罰せられていない。
 <想定外の津波>という理由で罪を免れている。
 おまけに安全対策を怠ったために事故が起こした<東京電力のツケ>をわれわれ国民が<電気料金>という形で支払わせられようとしている。
 まったくの不合理。
 国民は、せめてドラマの世界で悪いやつがこてんぱんにやっつけられることを求めている。
 だから鬼塚英吉。

 そして、人々は今こそ人と人との熱い<絆>を求めている。
 上原杏子(新川優愛)の家族がバラバラであったように、現在はみんながバラバラ。実はひとりぼっち。
 だから鬼塚平吉。
 鬼塚は、ヤクザと戦った吉川昇(中川大志)に言う。
「こりゃあ、ひでえな。でもよ、いいツラになったぜ。こいつとはダチになったんだ。ダチがこんな目にあって、おとなしくしていられるほど、俺は人間ができちゃいねえんだ!」

 前作の反町隆史さんの『GTO』の大ファンだっただけに、リメイクと聞いて不安だったが、出来はとてもいい。
 AKIRAさんの鬼塚の方が原作の鬼塚の風貌だし、元・暴走族の色が強い。
 さて、新たによみがえった鬼塚平吉は時代の<突破者>になるか?
 

コメント
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