平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

『GTO』『黒の女教師』~ドラマの教師たちが語る現代

2012年07月25日 | 学園・青春ドラマ
 大津のいじめ自殺事件。
 教師や教育委員会は見て見ぬふりで隠ぺい。
 報道に拠ると、いじめを行った生徒は、いじめを遊びだと主張しているらしい。

 さて、こんな学校の現状を踏まえてか、今期のドラマでは、GTO・鬼塚英吉(AKIRA)が復活し、<課外授業>を行う『黒の女教師』が登場した。
 彼らの事件解決の方法は、<力>だ。
 鬼塚はケンカで相手をボコボコにして生徒を守る。
 黒の女教師・高倉夕子(榮倉奈々)たちは、刑事のように相手の悪を追い詰め、歯向かってくればハイキックを炸裂させる。
 彼らに『金八先生』のような言葉での説得はない。
 正確に言えば、言葉での説得はあるが、その背景にあるのは<力>だ。
 <力には力を>、<毒には毒を>という感じである。

 このように現在の学校は<力>を行使しなければ問題を解決できない場所になっている。
 それは、『GTO』の冬月あずさ(瀧本美織)や『黒の女教師』の青柳遥(木村文乃)が無力であることが物語っている。
 もちろん、これらの作品はテレビドラマであり、『水戸黄門』のように主人公が事件を解決してスッキリできればいいのだが、教師としてはやはりイマイチ。プロの教師ではない。
 たとえば鬼塚や夕子なら、大津のいじめ自殺事件をどう解決するのだろう?

 ドラマやエンタテインメントは時代を映す鏡である。
 先程述べたように、鬼塚たちの登場は時代を背景にしていると思うが、<力には力を><毒には毒を>という形でしか、物事を解決できないのだろうか?


コメント (10)
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