平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

27時間テレビ~『爆笑問題』太田光さんの破壊願望

2012年07月26日 | 監督・俳優・歌手・芸人
 27時間テレビの爆笑問題の太田光さん。
「ローラとベッキーは仲が悪い」「過去の恋愛がバレて博多に飛ばされた人」などと、相変わらずの過激発言。
 テレビの視聴者も、<そうじゃないかなと思っていること>や<言ってはならないこと>を発言してくれるから笑いに繋がる。
 この笑いを好きか嫌いかは人によって分かれる所だが。

 さて、こんな太田さんが27時間テレビの『ホンマでっかTV』に出て、評論家の先生から人物評を受けた。
 それはこんな感じ。
★タブーとそうでない所のギリギリの所を綱渡りしている人
★偽悪的なことを敢えてする人
★あまのじゃく
★破壊願望
 いずれも当たっている。的確な表現だ。
 太田光さんは、タブーを語り、偽悪を演じて、予定調和の日常をぶち壊す。
 太田さんが暴れることで、台本どおりに進行するはずの番組が破壊され、混沌がうまれる。
 それはちょうど江頭2:50さんが暴れるのと似ている。
 江頭さんが体で破壊するのに対し、太田さんは言葉で日常をぶち壊す。

 こうした破壊は、よほどの鬱屈したもの、絶大なパワーがなければ出来ないことだが、太田さんや江頭さんはやってのける。
 KYと言われようと、突き進む。
 ところで、KYは悪いことのように言われているけど、果たしてそうだろうか?
 誰もが空気を読んで、その場で言ってはいけないこと、やってはいけないことを言ったり、やったりしないでいたら、物事がそのまま流れている。
 先日、NHKで原発事故の原因を分析した討論番組があったが、原発に関わった人間が、会議などで疑問を持っていても<空気を読んで言うべきことを言わなかったから、安全対策は行われず、事故が起こった>という分析があった。
 まさに空気を読むことの弊害である。
 太田さんの事例とは少し離れてしまったが、KYを気にせず発言することは決して悪いことではない。
 言ってはいけないことを発言をすることで、その場が破壊され、別な世界が生まれる。

 そう言えば、27時間テレビの『めざましテレビ』のコーナーで、タモリさんはこんな発言をしていた。
「どうせこの占い、いい加減なんだろう?」
 タモリさんは『めざましテレビ』の名物である<占い>を完全否定したのだ。
 これも既存のものの<破壊>である。

 コメディアンは、世の中のあらゆるものを破壊する。
 破壊することで、秩序のある退屈な日常を活性化させる。
 だからトリックスター。

 日常は常に破壊され、活性化され、再生されなければならない。


コメント
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