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平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

西郷どん 第24回 「地の果てにて」~慶喜、久光に痛烈な言葉! 「大和言葉でしゃべってくれ。兄とは似ても似つかぬイモじゃねえか」

2018年06月25日 | 大河ドラマ・時代劇
 久光(青木崇高)は散々である。
 朝廷を動かし、慶喜(松田翔太)を将軍後見職にし、松平春嶽(津田寛治)を政事総裁職にして幕政改革を成し遂げたと思い、意気揚々と江戸城に入るが、将軍後見職様からは──

「おぬしにこの日本の何がわかるのか?」
「で、おぬしは何者だ? ただの隠居だろう? おぬしのことなど江戸じゃ誰も知らねえよ」
「大和言葉でしゃべってくれ」
「兄とは似ても似つかぬイモじゃねえか」

 ドSの慶喜である(笑)
「誰も知らねえよ」は江戸言葉だし(笑)
 こういう啖呵を切るとき、江戸言葉はハマるなあ。

 まあ、慶喜にしてみれば、見ず知らずのヤツに、なりたくもない将軍後見職にさせられていい迷惑という感じだろうか?
 あるいは慶喜は〝粋な男〟だから人の心にドカドカと踏み込んでくる〝無粋な男〟は嫌いなんだろうな。

 まあ基本、江戸人は薩摩・長州が嫌いですよね。
 すこし後のことになるけど、薩長が官軍として江戸に入ってきた時、江戸の人たちは幕府を応援。
 江戸の〝粋〟は無粋を許さない。

 そう言えば、土曜日(23日)のスタジオパークに福島出身の西田敏行さんが出ていて、「福島にはいまだに薩長憎しの人がいる」って語っていた。
 『翔ぶがごとく』で西郷役のオファが来た時は西田さん、福島の友人に引き受けていいか相談したらしい。
 すると、福島の友人の返事は「西郷ならいい」。

 江戸城無血開城もそうですが、西郷は無益な戊申戦争をやめさせようとした人ですから福島で人気が高いのもうなずける。
 そうした西郷人気は今回の慶喜も同じで、久光にこんなことを言う。
「俺と腹を割って話したければ西郷を連れて参れ」

 これはきつい最後の一撃。
 プライドをつぶされた久光は慶喜に怒りをぶつけるわけにはいかないから西郷にぶつけたのかな?
 結果、西郷は徳之島から沖永良部島へ。
 ……………

 徳之島ではふたりの子供を連れてきた愛加那(二階堂ふみ)と再会。
 この時の吉之助は幸せそうですね。
 薩摩や京にいた時より穏やかな顔をしている。
 おそらく今作の西郷は権力闘争より普通の生活を願う人なのだろう。
 ……………

 沖永良部島の牢のシーンでは鈴木亮平さん絶食してましたよね。
 げっそりと痩せていた。

 このシーンの結末は、友・一蔵(瑛太)を愚直に信じる吉之助に島役人の土持政照(斎藤嘉樹)や流人の川口雪篷(石橋蓮司)が心を動かされたという感じでしょうか。
 雪篷が口移しに吉之助に水を飲ませるシーンは、ネットでは『おっさんずラブ』と盛り上がったらしい(笑)

 久光といい、雪篷といい、今の時代は〝濃いおっさん〟がトレンド?
 いや、今回一番カッコ良かったのは慶喜だよな。
 前回の有馬新七(増田修一朗)もそうだが、今作は脇役の男たちがさまざまに光っている。
 
コメント (5)
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