アメリカのペロシ下院議長の台湾訪問で緊張する米国・中国・台湾関係。
日本の右派が勢いづいている。
「台湾有事は日本の有事!」
「さあ、中国と戦争だ!」
「習近平、赤っ恥! 軍事演習しか出来ないのかよ?」
「安倍さんの言っていたことは正しかった」
「安倍さんが生きていたら、ペロシ・蔡英文・ペロシの会談がおこわれたのに」
「非常時に統一教会問題などやってる場合じゃない」
「憲法改正だー!」
勝手に勢いづくのはいいのだが、ここで忘れてはならないのは──
台湾有事に関わったら日本に甚大な被害が出るということだ。
そして何度も言っているが、
戦争したら日本が負ける。
だって日本海側に原発があるんだよ。
食糧自給率・エネルギー自給率が極端に低いんだよ。
布マスク2枚すら満足に配れない国なんだよ。
日本の右派には
「被害が出る」「負ける」
という発想がないようだ。
一時の感情に身を任せてはいけない。
……………………………
ペロシ訪台を受けて、林外務大臣は「コメントする立場にない」と積極的コメントを避けた。
これに右派は弱腰と非難。
日中外相会談をキャンセルされたことで「ほら、見たことか」と大合唱。
でも、僕は林外相の対応でいいと思うよ。
こういう時は曖昧・弱腰でいけばいい。
どうも日本の右派は
ゼロか100かで語りすぎる。
100というのは中国との戦争だ。
外交のスタンスとしては、アメリカ60、中国40くらいで両国と関わっていくのがいい。
僕のブログのフォロワーさんの中にもそういう人がいて、憲法9条を話題にして、
自衛隊を、ゼロ=災害救助隊か、100=軍隊か、に決めるべき。
と書いていたが、どうしてこう極端な発想になるのかな?
専守防衛に徹する現在の50%の自衛隊で十分ではないか?
それに今回、訪台したナンシー・ペロシ氏。
民主党のタカ派の83歳のおばあちゃんだが、
バイデン大統領は今回の訪台に懸念を示していたらしい。
共和党のトランプ前大統領は経済合理主義者だから「愚かなことだ」と批判的。
つまりナンシー・ペロシの訪台は必ずしもアメリカの総意ではないのだ。
振りまわされてはいけない。
まして今はコロナやウクライナ侵攻も進行中の時だぞ。
勘弁してほしい。
右派に拠れば、ペロシ氏の訪台が中国の台湾侵攻の抑止力になるらしい。
それなら意義があると思うが、果たしてそうなのか?
ウクライナがNATO入りを掲げた結果、プーチンの怒りを買ったように、
今回のことでさらに中国を大きく刺激することになりそうだけど。
というわけで戦争してもどうせ負けるんだから、他のアジアの国々と同様、
日本は中国にもアメリカにも「まあまあ」といい顔をして、やり過ごすのがちょうどいい。
この点、憲法9条は『いい盾』になってたんだけどなあ。
ベトナム戦争の時のように、アメリカに派兵を要求されても「すみません。うちは9条があるから派兵できないんですよ」と言い訳できた。
ところが安倍晋三氏が「新安保法制」で、集団的自衛権を部分的に認めてしまったものだから、今は……。
中国に関しては、僕はその覇権主義や香港の民主主義をズタズタにしたことに疑問を持っている。
だが、戦争で解決するのは愚かなことだ。
なぜなら、僕ら普通に生活したい民衆がひどいめに遭うからだ。
日本の右派が勢いづいている。
「台湾有事は日本の有事!」
「さあ、中国と戦争だ!」
「習近平、赤っ恥! 軍事演習しか出来ないのかよ?」
「安倍さんの言っていたことは正しかった」
「安倍さんが生きていたら、ペロシ・蔡英文・ペロシの会談がおこわれたのに」
「非常時に統一教会問題などやってる場合じゃない」
「憲法改正だー!」
勝手に勢いづくのはいいのだが、ここで忘れてはならないのは──
台湾有事に関わったら日本に甚大な被害が出るということだ。
そして何度も言っているが、
戦争したら日本が負ける。
だって日本海側に原発があるんだよ。
食糧自給率・エネルギー自給率が極端に低いんだよ。
布マスク2枚すら満足に配れない国なんだよ。
日本の右派には
「被害が出る」「負ける」
という発想がないようだ。
一時の感情に身を任せてはいけない。
……………………………
ペロシ訪台を受けて、林外務大臣は「コメントする立場にない」と積極的コメントを避けた。
これに右派は弱腰と非難。
日中外相会談をキャンセルされたことで「ほら、見たことか」と大合唱。
でも、僕は林外相の対応でいいと思うよ。
こういう時は曖昧・弱腰でいけばいい。
どうも日本の右派は
ゼロか100かで語りすぎる。
100というのは中国との戦争だ。
外交のスタンスとしては、アメリカ60、中国40くらいで両国と関わっていくのがいい。
僕のブログのフォロワーさんの中にもそういう人がいて、憲法9条を話題にして、
自衛隊を、ゼロ=災害救助隊か、100=軍隊か、に決めるべき。
と書いていたが、どうしてこう極端な発想になるのかな?
専守防衛に徹する現在の50%の自衛隊で十分ではないか?
それに今回、訪台したナンシー・ペロシ氏。
民主党のタカ派の83歳のおばあちゃんだが、
バイデン大統領は今回の訪台に懸念を示していたらしい。
共和党のトランプ前大統領は経済合理主義者だから「愚かなことだ」と批判的。
つまりナンシー・ペロシの訪台は必ずしもアメリカの総意ではないのだ。
振りまわされてはいけない。
まして今はコロナやウクライナ侵攻も進行中の時だぞ。
勘弁してほしい。
右派に拠れば、ペロシ氏の訪台が中国の台湾侵攻の抑止力になるらしい。
それなら意義があると思うが、果たしてそうなのか?
ウクライナがNATO入りを掲げた結果、プーチンの怒りを買ったように、
今回のことでさらに中国を大きく刺激することになりそうだけど。
というわけで戦争してもどうせ負けるんだから、他のアジアの国々と同様、
日本は中国にもアメリカにも「まあまあ」といい顔をして、やり過ごすのがちょうどいい。
この点、憲法9条は『いい盾』になってたんだけどなあ。
ベトナム戦争の時のように、アメリカに派兵を要求されても「すみません。うちは9条があるから派兵できないんですよ」と言い訳できた。
ところが安倍晋三氏が「新安保法制」で、集団的自衛権を部分的に認めてしまったものだから、今は……。
中国に関しては、僕はその覇権主義や香港の民主主義をズタズタにしたことに疑問を持っている。
だが、戦争で解決するのは愚かなことだ。
なぜなら、僕ら普通に生活したい民衆がひどいめに遭うからだ。
記事の作成お疲れ様です
右派の頭は単純明快なのでそんな発想しか浮かばないのでしょう。目先の事しか
考えられない。有事になれば日本は先の大戦のように悲惨な目に遭う‥
中国を過剰に刺激して良い事など何もありません、もう既に日本を非難してます
ので中国との関係改善は難しい状況となっています。日本には平和憲法が
ありますから如何にか平和外交を重んじて欲しい物です…
いつもありがとうございます。
中国の軍事予算は22兆で日本の約4倍。
自民党は日本の軍事予算を現在の2倍の10兆円にしようとしていますが、焼け石に水でしょうね。
右派の皆さんは日本のEEZにミサイルを落とされて「舐められている」「なぜ岸田は断乎とした対応をとらないのか」と怒っていますが、経済制裁も軍事派遣も日本にとってマイナスしかもたらさないんですよね。
というわけで、半沢さんがおっしゃるとおり、
>中国を過剰に刺激して良い事など何もありません
と考えて、したたかに凌いでいくしかないんですよね。
もはや中国と日本の力の差は歴然なのですから。
まあ、右派の皆さんにとっては屈辱でしょうが。
もし日本の安全保障を真剣に考えているのなら、
「攻撃されたら一発でアウトの原発を何とかしろ」
「低い食糧自給率、エネルギー自給率を何とかしろ」
「税金が効果的に使われない自民党の中抜き体質を何とかしろ」
と言いたいです。
思考の空洞化を物語ってるとも言えますね。
戦時中の”特攻・バンザイ攻撃・人間魚雷”の悲しき三点セットを振り返れば
過激な国粋主義も、思考の空洞化がもたらした暴走とも言えます。
アメリカと中国の行き過ぎた(空洞化の危機もある)覇権主義にもウンザリですが、その間を巧みに振舞う稠密で柔軟な思考というのも日本外交には重要だと思うんです。が、右翼から見れば弱腰に映るんでしょうね。
でも、追い詰められる度に思考は右に傾き(空洞化し)暴走すれば、命は幾つあっても足りませんよね。
いつもありがとうございます。
>中間の濃度がない思想
これが今、僕を含めて、一番心がけなくてはいけないことだと思っています。
>思考の空洞化を物語ってるとも言えますね。
ゼロか100かはわかりやすいんですよね。
「戦争だー!」「国交断絶だー!」と言ってしまえば、勇ましいしスカッとします。
逆にどっちつかずだと頼りなく見える。
米中の緊張関係。
これに巻き込まれるASEANの国々は迷惑していて、米中の顔色をうかがっているようです。
日本もASEANと同じ歩調を取るべきですよね。
もはやジャパン・アズ・ナンバーワンではないのですから。
それにアメリカでは中間選挙、中国では党大会での習近平の三選が控えていて、そのために緊張を高めているとか。
こんなことに巻き込まれて暴走していたら、おっしゃるとおり命がいくつあっても足りません。