平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

「米不足」「自衛隊員不足」~この国は戦争をしてはいけない。悲惨しかない

2024年09月11日 | 事件・出来事
「令和の米騒動」 
 スーパーの棚からお米が消えた。外国米が並んでいる。

 僕は、Xにちらほら情報が出ていてスーパーの棚で少なくなった時点で買いましたが。
 ただし通常5キロ1800円で買えたものが2500円!

 原因は──
・昨年の猛暑での不作
・減反政策の結果
・外国への輸出、インバウンド需要
 などが言われているが、現実にお米がないのは確か。

 そこで考える。
 自民党やタカ派の人たちは「台湾有事は日本の有事」「中国との戦争も辞さず」と息巻いているが、
 こんなことで戦争して大丈夫なのか?
『腹が減ってはいくさはできぬ』
 たちまち餓えて負けるのではないか?
 
 日本政府は防衛費を倍増してご立派な武器を購入しているが、
 その一部を食品安全保障に回せないものかね?
 つまり農家支援だ。
 潤沢に米を作り、余れば備蓄したり、海外に売ったり、米粉にしたり、家畜のエサにすればいい。
「強い国」というのは食糧自給率・エネルギー受給率の高い国だ。

 ちなみにウクライナがいまだに戦争を継続できているのは食料自給率400%だから。
 ………………………………………

 自衛隊員も不足しているらしい。

 以下は自民党・細野豪志氏のポスト。
『地元の祭りで多くの自衛官と話したが、募集が悲惨な状況になっている。
 計画比50%しか採用できなかった昨年度と比較しても何と四分の一まで低下。
 採用基準は甘くなり、それでも全く定員は埋まらない。
 このままだと本当に自衛隊が滅ぶ。
 生活環境や手当は改善したが採用には効果なし。給与アップ以外ない』

 給与や環境改善は重要だが、原因はそれだけじゃない。
「台湾有事は日本の有事」
「日本はアメリカと共にある」
 戦場に行かされるかもしれないのに、誰がすすんで自衛官になるかよ!

 そもそも裏金で脱税しても逮捕されない国に命を賭ける価値があるのか?
 富裕層優遇、税金ばかり取られて国民に優しくない国に殉じる意味があるのか?
 自由と人権を守ると言うが、西側はガザの虐殺を容認しているじゃないか?

 現在出ている憲法9条の改憲論。
 単に「自衛隊」を9条に明記するだけの話ではない。
 明記されれば、自衛隊は憲法の後ろ盾を得てスムーズに戦争しやすくなる。
 過去の戦争は「自衛」の名の下におこなわれて来たからだ。
「台湾有事」を「自衛」と規定すれば、いつでも台湾に出兵できる。

 これに「緊急事態条項」が加われば、戦争反対が言えなくなる。
 現在の「緊急事態条項(緊急事態政令)」は議会の規定だけだが、これはファーストステップで、
 いずれは国民の言論や行動を縛るものが出て来る。

 繰り返し言うが、米すら満足に供給できない国は戦争をしてはいけない。
 細野豪志の言っていることは「経済的徴兵制」だが、
「貧乏人は軍隊に入れ」の時代は近々やって来る。


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5 コメント

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変わるべき時 (コウジ)
2024-09-15 08:34:20
2020-08-15 21:49さん

現在スーパーに新米が並び始めましたが、価格は5キロで3000円!
まあ、需要が供給を上まわれば値段が高くなるのは当然ですが、このままたいして下がらない気がします。
おっしゃるとおり外国への輸出が多いんでしょうね。

政府の採るべき政策は「減反政策を撤廃」「農家への保護を厚くしてしてお米や食物を潤沢につくること」
すなわち食料安全保障。

これからは資源だけでなく、食料、水の奪い合いの時代が始まります。
それなのに政府は減反政策&円安政策……。
水源を外国に売る動きも……。

エネルギーに関しては、昨日の日本記者クラブの討論会では、石破茂氏が「地熱発電」に言及していましたね。
………………………………

外交に関しては、米中を天秤にかけて駆け引きするしたたかな外交が必要です。
グローバルサウスはこれをやっています。
現在の自民党総裁候補では、石破茂氏と林芳正氏がこれに近い考えでしょうか。

・農水省の減反政策。
・外務省のアメリカ一辺倒政策。
そろそろ改めるべきなんですけどね……。
霞ヶ関の官僚は変われないので、変えるのは政治家なのですが、それは誰なんでしょうね?
自民党総裁選、立憲民主党代表選はそうした目で見ていく必要があります。
返信する
Unknown (2020-08-15 21:49)
2024-09-14 21:20:25
>弁当や外食チェーンのお米は、農家と必要な量の年間契約をしているから途切れないと言われていますね。
>スーパーなどは適正な在庫しか持たず、不足した時にその都度購入しているから切らしているとか。

詳しくは分かりませんが、弁当や外食用は、おっしゃるとおり農家からの直送が多いんでしょう。それに対して、おそらく家庭用の需要は農協などのルートから仕入れていて、今回このルートがおかしくなっているわけでしょうね。
南海トラフ地震情報は、米買いだめのきっかけになった想定外の事態でしたが、それにしても何かしらリカバーする方法はあるはずです。
品薄になる時期とはいうものの、食糧供給が途絶えても政府は何もしないという前例を作ったのは非常にマズいです、このような不作為は、おそらく戦後初めてでしょう。
夏は米に虫が湧きやすく、意識して買い置きしない人もいるわけで、だからこそ端境期に米を切らしてはいけないわけですが、そういった生活の想像力も欠けています。
おまけに、5キロ1万円以上で売れるとも言われる輸出用は温存とのことなので、貧乏な日本人は相手にせず、儲かる海外を重視するというメッセージを対外的に送ることになっています。おっしゃるように食料安全保障から考えてもゆゆしきことです。

ネット愛国の皆さんも、そういった点こそ怒るべきところなのに、「年金暮らしのヒマな年寄りが米を買い占めるのはけしからん」などといった話に持って行きたがるわけで、日本を愛するならもっとしっかりしてほしいもんです。

それにしても、昭和のマスコミなら、こういったことをきちんと取材して報道していたんですけど、平成令和のマスコミはさっぱりですね。



戦争を防ぐためには、おっしゃるように、相手に大義を与えないことも大事です。怪しげな「大義」があれば火消しをしておく必要があるんですけど、そのあたりをマメにやっている感じがあまりありません。
たとえば某R国の高官か政治家が「北海道のアイヌはR国民で、日本人に迫害されているので保護しなくてはならない」という「大義」を唱えているようですが、アイヌは見た目は白人のようにも見えますが、コウジさんもおっしゃったように文化的には縄文文化と言われているので、そのあたりをコメントして、アイヌ=白人説を日本の政府筋も否定しないといけないんですよね。ところが、今のところその辺をきちんとやっているような感じではないです。

それに、もっと視点を変えることもできます。以前も書き込んだような気もしますが、本当に台湾に有事が起きるのか、ということです。
よく「台湾有事をきっかけに米中開戦!」といったことを書いている愛国的な皆さんがいますが、この方々が触れない点があります。
今どきの日本の世襲政治家は、多くがアメリカへの留学経験があるようですが、現在の中国の幹部政治家(政府高官や党幹部)にしても、やはり多くが子弟をアメリカに留学させたり住まわせたりしているらしいです。場合によっては個人の隠し財産をアメリカに送金しているとか。
つまり、質子を送り私財を差し出しているので、仮想敵国でも何でもないし、増して戦争なぞするつもりはさらさらない、という解釈もできるわけですね。中国は実はもうアメリカの隠れ同盟国かもしれない、ということになります。
さて、そうすると、アメリカが日本と中国どちらを選ぶか、ということですね。
前にもコメントしましたが、オバマさんになろうがトランプさんになろうが政策がどんなに変わろうが、常にイエスマンの日本では、アメリカも逆にやりにくいと思います。それに対して、是々非々の態度で論理的に言いたいことを言う中国ならば、むしろ中国の方が付き合いやすいと思っても、おかしくないわけです。
わたしがよく言う「日米安保は破棄、米中安保条約が結ばれ、孤立した日本はしかたなしにロシアと結ぶ」というのは半分ネタだとしても、言いたいことを言わないために、だんだん国際的な地位が低下していくということは、普通にありそうです。
あまり考えたくないですが。

そもそも、日本と国交があるのは中国で、台湾とは相当微妙な関係なんですね。ネット愛国の皆さんは、まるで日本と台湾が友好関係の同盟国のように言いますが、どこまで「支援」ができるのかどうか、考えたことがあるんでしょうか。
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まずは軍事施設攻撃 (コウジ)
2024-09-12 08:30:56
2020-08-15 21:49さん

いつもありがとうございます。

弁当や外食チェーンのお米は、農家と必要な量の年間契約をしているから途切れないと言われていますね。
スーパーなどは適正な在庫しか持たず、不足した時にその都度購入しているから切らしているとか。
詳細はわかりません。
……………………………………
いきなり首都攻め。

まず戦争をおこなうには大義が必要で、相手に攻め込ませる大義をつくらせないことが重要なんですよね。
そして、大義をつくらせないことが政治家の仕事。

仮に台湾有事や朝鮮半島有事で日本が台湾や韓国に軍事的な支援をしたら、相手に大義を与えることになります。
その際は日本列島が戦場になって、米軍基地などの軍事施設がミサイル攻撃されるでしょうね。

「いきなり首都攻め」は民間人を巻き込む国際法違反になるので、一応は避けると思います。
ただ市ヶ谷の防衛省などがピンポイントでミサイル攻撃され、誤爆で民間人が巻き込まれるかもしれませんが。
切羽詰まった頭のおかしい指導者が国際法を無視して「首都攻め」をするかもしれませんが。
返信する
有事はどこで? (2020-08-15 21:49)
2024-09-11 20:39:37
>自民党やタカ派の人たちは「台湾有事は日本の有事」「中国との戦争も辞さず」と息巻いているが、
>こんなことで戦争して大丈夫なのか?

これに関しては、どこかの大学の先生が興味深いことを言ってました(どこの大学の何という人かは覚えていなくて済みません)。
「今の日本の政府は、有事は東京から離れた辺境で起こると思いこんでいるが、そんな根拠はどこにもない」
確かに、台湾有事にしても尖閣諸島にしても竹島にしても、どこか東京から離れたところで一大事が起きる前提で想定されています。
ただ、ウクライナ侵攻も、戦争開始当初のロシア軍の初動は「いきなりキーウを目指す」ものでしたし、今も首都にミサイルが撃ち込まれています。
確かに今の激戦地はクリミアやウクライナ東部ですが、それはこれらのエリアが黒海に面していて、ロシア領にして制海権を取りたいからでしょう。別に首都から離れたところで有事を起こしてくれているわけではないんですね。
まして、日本のように一極集中の土地柄なら、最初に首都を落とせれば、軍事行政経済全部含めて地方は何もできなくなるので「いきなり首都攻め」の可能性はあるわけですよね。

ところがそういったことをまるで考えられず、有事は常に東京から離れたところで起きると思いこみ、最先端の兵器を買うだけで安心してしまうのは、実は平和ボケではないかと、その先生はかなり辛辣に皮肉っていました。

わたしもかなり共感です。
返信する
気味の悪さ (2020-08-15 21:49)
2024-09-11 19:48:51
今回の事態ですが、問題がいくつかあると考えます。

1.政府が米不足を認めていないために、何も対策がない
2.コンビニ弁当や食堂用などの業務用は足りているが、家庭用の米が足りていない
3.マスコミも論者も、家庭用の米だけ足りないことを指摘しない

わたしの住んでいるところでは、8月下旬には、スーパーの売り場からほぼ米が消えました。9月に入ってからは、断続的に少しずつ新米が入ってきますが、数時間で売り切れるという感じですね。

同じスーパーの中でも、弁当売り場には炊いたご飯があふれているのに、炊いていない米はスッカラカンという状況が続いているわけで、考えてみると不思議です。
業務用と家庭用の配分が間違っていたのか、あるいは流通の問題なんでしょうが、マスコミも誰もそれを指摘しないし、対策も打たれないわけです。

収穫までまだ間がある端境期なので、品薄はよくあることだと政府は言いますが、業務用の米は足りているようですし、輸出用の米もたっぷりあるそうです。飼料用の米もあるらしく、備蓄米も積み上がっているとのことです。
にもかかわらず家庭用の米だけ何もないのは変な話で、今後のことを考えれば(コウジさんのおっしゃるように食料安全保障も含めて)、調査して原因を究明しないといけないところですが、そういった気配もないわけです。

また、ネット愛国系の皆さんですが、米不足はデマだ、年金生活の年寄りが買い占めるのが諸悪の根源だ、といった声が主流のようです。現実に米が買えないことからは目を背けています。

93年の平成米不足とは違う意味で、薄気味悪いと感じています。
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