平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

「メタバース」と「web3」~この未開拓の市場に日本は参入できるのか?

2022年11月23日 | 事件・出来事
 先日の「朝まで生テレビ」を見ていたら、『メタバース』『web3』という言葉が飛び交っていた。
 現在の『web2』でがGAFA(Google・Apple・Facebook・amazon)が席巻しているが、
『web3』では、ビジネスで入り込める余地があるらしい。
 つまり未開拓の市場なのだ。

 まず『メタバース』
 wikipediaによれば
・「超(メタ)」と「宇宙(ユニバース)」を組み合わせた造語。
・コンピュータの中に構築された、3次元の仮想空間やそのサービスを指す。
 日本にあっては主にバーチャル空間の一種で、企業および2021年以降に参入した商業空間をそう呼んでいる。
 将来インターネット環境が到達するであろう概念で、利用者はオンライン上に構築された3次元コンピュータグラフィックスの仮想空間に世界中から思い思いのアバターと呼ばれる自分の分身で参加し、相互に意思疎通しながら買い物や商品の制作・販売といった経済活動を行なったり、そこをもう1つの「現実」として新たな生活を送ったりすることが想定されている。


 これはイメージしやすい。
 夏の日テレのドラマ『ユニコーンに乗って』でも、これが描かれていた。
『ユニコーンに乗って』は、仮想空間の教育ソフトをビジネスにする若き起業家の物語だった。
 ここでユーザーはアバターになって仮想空間に生き、英語などを勉強するのだ。
 着る服なども選べるので、それがマーケッティングになり、服飾メーカーとのタイアップ・資金援助も得られる。
 アクセスは基本無料だが、仮想空間の商品を買うなどの経済活動も可能。

 これは楽しそうだな!
 仮想空間に生きるのか。ワクワクする!
 ビジネスとしても無限の可能性がありそうだ。

 そして『web3』

・ユーザーが、サーバーを介さずネットワークで直接つながる分散型web。
・データを「ブロック」単位で記録。
・そのデータの履歴情報を「チェーン」のように連結して、保存して管理。


 わかりやすいのは『仮想通貨』だろう。
 ここには円もドルもない。
 この世界だけの通貨が存在して経済活動をおこなえる。
 その通貨でデジタル商品を売り買いできる。
 仮想空間であれば土地も買えるし、投機もできる。

 ちなみにweb3の前段階であるweb2は、サーバーを介しての他のユーザーとデータのやり取り。
 現在、メインでおこなわれているシステムである。

 メタバースとweb3
 まだまだ学ぶことがたくさんあるが、世の中が変わりそうな感じがする。
 国とか国境とか関税とかがなくなりそう。
 現実より仮想空間の方がリアルになりそう。
 そして未開拓の土地ゆえの無限の可能性。
 まあ、これらに対しても国は規制を入れて来るんだろうけど。

 さあ、このweb3に関して、日本はどう対応する?
 すでに台湾、中国に遅れをとっているようだけど。
 当然、GAFAも全力投球しているだろう。

 だから、頭の古い政治家や企業経営者はご退場いただきたい。
 特に自民党の先生方、利権を貪っている時代じゃないぞ。
 デジタル人材の育成、新規デジタル企業への援助こそ急務なのだが、
 やっているのは経団連などの大企業優遇。
 既得権を持った企業への予算配分なんだよなぁ……。
 日本では台湾のオードリー・タンのような人材は出て来ない……。

 ちなみに1980年代の『ジャパン・アズ・ナンバー1』と言われていた時、
 日本の企業は世界の有力企業10社に名を連ねていたが、現在はTOYOTAでさえ42位だそうだ。
 

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4 コメント

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物流なんです (2020-08-15 21:07:49)
2022-11-24 06:52:06
メタバースとか仮想空間って、個人的には懐疑的なんです(否定はしません)。

というのは、仮想社会でいくら経済活動をしても、あくまでも仮想なんです。
仮想空間の経済では人間の胃袋は満たせないわけで、3Dプリンターで料理を作れるようになれば、かなり違ってくるでしょうが、そうでもない限り、メタバースにも限界があるのではと思ってます。

今や、ネットで「ポチ」すれば料理だって届くわけですが、実際に届けるのは宅配の人なんですよね。
「法隆寺を建てたのは誰だ?」
「聖徳太子だろ」
「ブブ~ッ、大工さん」
昭和の小学生の間で、そんなしょうもないクイズが流行ったことがありましたが、これって意外に大事なことを言っていたのかもしれないと、思い返すことがあります。
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アイデア次第で (コウジ)
2022-11-24 09:33:26
2020-08-15 21:07:49さん

いつもありがとうございます。
おっしゃるとおり、課題と限界はありますよね。

でも、たとえば仮想空間で何かを学ぶスタディ・アプリ。
これは仮想空間の中で完結するので、サービスとして収益化できそうですね。

仮想空間で何かを買う場合は、おっしゃるとおり物流が発生するので課題がある。
ただ、情報・音楽・イラストなどの「デジタル商品」であれば、物流は発生しない。
仮想空間の通貨を現実の通貨とリンクさせて、店で買い物できるようにすれば、仮想空間の可能性は大きく広がります。
要はアイデアだと思います。

web3に関してはシステムなので、これをどう活用するかを考える必要がありますが、これもまたアイデア次第で化ける可能性があります。
たとえば、web2の環境下で、GAFAはプラットフォームを作って成功しましたよね。

変化していく社会──僕たちは自分の思考をどんどんヴァージョンアップしていく必要があるんですよね。
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仮想に現実を合わせるディストピア (2020-08-15 21:07:49)
2022-11-25 06:56:24
コウジさま

おっしゃること、よく分かります。

ただ、仮想空間の技術って、ひとつ間違えると怖いことになると思います。
つまり「仮想空間に適した形に現実社会のあり方をつくりかえる」というイヤな展開です。

いちいち現物を宅配しなくてはならないのは、つきつめれば「人間がメシを食うから」なんですね。
それでは非効率だし、エコでもないとなれば、人間をデータとしてまるごと仮想空間に移し替える「仮想人間」が流行るかもしれません。

仮想人間の住む仮想空間でも、メシを食った気にさせる仮想現実の技術は発達するでしょう。
背脂ギトギトの大盛りラーメンでも、脂肪をたっぷり食ったときの脳神経の反応データを仮想人間に提供すれば「食った気にはなれる」わけで、健康に気を遣って腹八分に押さえる必要もない便利な仮想体、ということになれば、意外に人気が出るかもしれません。
ただ、そうなった場合に、人間の精神がどうなってしまうのか、といったことまで想像を巡らします。

星新一のディストピア的な物語も好きなので、ちょっとそういったことも考えるんです。
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「マトリクス」の世界ですね (コウジ)
2022-11-25 10:07:00
2022-11-25 06:56:24さん

映画『マトリクス』の世界ですね。

第3次世界大戦で人類が滅びなければ、50年後くらいにはそうなっているかもしれませんね。

とはいえ、今を生きている僕たちにとって大切なのは目の前の経済。
世界はデジタル革命で動いており、これに手をつけなければ、この国や僕たちの生活はどんどん衰退していくと思います。

あるいは哲学的に考えると、人間の幸せって何でしょうね?
生きにくい現実より、「仮想人間」として生きる方が案外、幸せかもしれません。
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