平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

TBS編成のセンスを疑う

2009年04月18日 | バラエティ・報道
 総力報道!THE NEWS 視聴率3~5%台で低迷している様ですね。
 個人的には小林麻耶さんを応援したいけど、番組内容が薄い。
 小林さんはもっぱら繋ぎ役だし、アンカー後藤謙次さんのコメントもイマイチ。深さも斬新さもない。
 大体小林麻耶さんと後藤謙次さんで数字を獲れると思ってる方が間違い。
 敢えて言えば小林さんは感じたこと、考えたことをもっと前面に出せばいいのに。
 そうすれば新しさが出て来る。
 視聴者は小林さんが社会問題に対してどんな発言をするかを期待しているのだから。

 日テレは完全にTBS潰しに来ましたね。
 裏の「サプライズ」の方が数倍面白い。
 木曜日の大竹まことさん。
 扱われていたのは<タクシー運転手の苦境><性同一障害者の手術に保健適応を>という内容でTHE NEWSでも扱いそうな素材だが、コメントの内容が違う。
 何しろコメントするのが大竹さんを始め、はるな愛さん、丸山弁護士、ブラックマヨネーズ。
 笑いにしてしまうこともあるが独自の視点がある。
 丸山弁護士に大竹さんが「お前、メチャクチャ保守的だろう」とツッコミを入れる所などはさすが。
 金曜日の爆笑問題の「サプライズ」も面白かった。
 テーマは社会問題ではないが、M1グランプリを受賞したノンスタイル本人達を前にして次の様な設問を視聴者に緊急アンケート。
 それは「ノンスタイルのM1受賞は妥当か?」「ノンスタイルはオードリーより面白いか?」「今ノンスタイルの漫才を聞きたいか?」。
 実に視聴者が知りたい内容。

 話をTBSに戻すが、このTHE NEWSを始め今回の改編を行ったTBS首脳陣のテレビマンとしてのセンスを疑う。
 小林麻耶さんと後藤さんで大竹まことさんや爆笑問題に勝てるわけがないでしょう?(この点で小林さんは可哀想)
 おまけにこれもテレビマンならご存じのことと思うが、視聴者には視聴習慣というものがある。
 7時でニュースといえばやはりNHKでしょう?
 NHKのニュースと同じ土俵で勝負するとすればよほどインパクトのあることをしないと。
 その他固定客がついている「フレンドパーク」や「うたばん」などを他の曜日に移したり。
 今回の改変で固定客を失ったTBS。
 少なくとも夜6時~8時は他の局を見ますからね。
 失った視聴者を再び呼び戻すのは大変ですよ。

※追記
 4/25 産経新聞でもこんな記事が。
「TBSは4月から大幅な番組改編を行ったが、すべての番組の視聴率が1ケタという日が数回記録され、早くもピンチに立たされている。
 低視聴率に泣かされたのは9、14、15、22の4日。「全日(6~24時)で2ケタの番組が1本もないという現象は最近では聞いたことがない」と他局の関係者も驚きを隠せない。
 TBSは昨年、編成局長が交代し、今回は“第二の開局”ともいうべき大改編を行った。その改編率は70%以上、特に生放送にこだわった。
 ゴールデンタイム(19~22時)にニュースをもってきた「総力報道!THE NEWS」(月~金曜後5・50)は、同社を退社しフリーとなった小林麻耶がメーンキャスターを務め、スペシャルスポーツキャスターとしてシドニー五輪女子マラソン金メダリスト、高橋尚子を迎えたが、17日の8・5%(第2部、ビデオリサーチ調べ、関東地区)が最高で、なかなか2ケタに到達しない。
 4時間を割いての「ひるおび!」(月~金曜前11・0)はファッション、グルメ、健康など女性が求める情報をタレントの恵俊彰の司会で、曜日ごとに俳優の寺脇康文、高橋克典、石黒賢、高嶋政宏ら男性陣で臨んだが、2~4%という状況が続いている。
 そのほか、人気番組の曜日移行、23時台にバラエティー枠を作るなど新たな編成に取り組んでいるが、ことごとく裏目に出ているようだ。連ドラについても「ゴッドハンド輝」「夫婦道」などが数字に恵まれていない。
 この結果を受けて、石川眞実常務取締役編成制作本部長は、定例の社長会見の中で「大変情けない限り。午後7時台をニュースにしたのは、生活習慣を変えて先駆者になっていこう、必ずこういった時代がくると思って新編成をしたので、定着するまで多少時間がかかると思います。それぞれの番組については反省点も踏まえ善後策を検討している」と語った。
 5月23日からは木村拓哉が脳科学者に扮する話題の連ドラ「MR・BRAIN」が始まるなど好材料も用意されている。本社ビルに隣接する赤坂サカスをはじめとする複合施設などの収入で、最近では他局から「不動産会社」と揶揄(やゆ)されるTBS。視聴率での巻き返しはいつになるか」


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BOSS

2009年04月17日 | 推理・サスペンスドラマ
 BOSS 第1話

 今回はツメを噛む戸田恵梨香さんに尽きる。
 戸田さんって幅の広い女優さんですよね。
 「ライアーゲーム」で人のいいおバカ。
 「野ブタ」では優等生、「ギャルサー」では渋谷のギャル。
 「デスノート」ではアニメチックなキャラ。
 「ドクターヘリ」では少し斜に構えた女医さん。
 そして今回の木元真実は大いに屈折した役。
 これだけ様々な性格を演じられる人ってなかなかいない。

 また戸田さん演じる真実は林宏司脚本に必ず登場する解説役を演じている。
 野垣泰造(武田鉄矢)を落とす大澤絵里子(天海祐希)。
その心理戦を「プライドを折れば」「ウソがばれれば力関係は逆転する」などと真実は解説する。
 これってまさに同じ林脚本の「医龍」の手術シーンでの解説と同じ。
 林脚本の生命線とも言える重要な解説役を戸田さんが担当しているのだ。
 しかも竹野内豊、玉山鉄二、温水洋一らの中で全然存在感を失わない。
 戸田さんは将来大バケする女優さんだと僕は思っている。

※追記
 ラストの絵理子とのやりとりもいいですね。
 真実の声紋鑑定の不十分さを指摘する絵理子。
 今回は一応BOSSに勝ちを譲った形だが今後の絡みが楽しみ。

※追記
 推理ドラマとしてはイマイチ?
 絵理子のオチは途中で見えてしまった。
 あれだけ時計をアップで映されたらわかりますよね。

※追記
 絵理子が警察キャリアを捨てた理由は男。
 この設定は同じ天海さんの「トップキャスター」類似してて少し嫌ですね。
 あの作品は面白くなかったから。


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アイシテル ~海容~

2009年04月16日 | ホームドラマ
 期待どおりの作品。名作の予感。

★人物の心情、描き分けが丁寧になされている。
 例えば清貴(佐藤詩音)の死を知らされた小沢家のリアクション。
 聖子(板谷由夏)は「私がランチなんかしてたから」と自分を責めている。
 美帆子(川島海荷)は「キヨタンの食べられない激辛のカレーを作ってやる」と言いながらニンジンを切る。そしてこぼれる涙。
 秀昭(佐野史郎)は冷静に振る舞いながらひとりになるとポロリと涙。

 智也(嘉数一星)が罪を犯したことを知った野口家のリアクションもそう。
 いまだに信じられないさつき(稲森いずみ)。智也のことを信じようと思う。
 和彦(山本太郎)は智也の変化に気がつかなかったさつきを責める。会社をクビになることを気にしている。

 強い人、弱い人……リアクションで人物を描き分ける。
 見事ですね。

 この事態に弱さを見せた和彦の言い分もわかる。
 一生懸命に働いてきた結果が息子の殺人。
 「お前は何を見ていたんだ」と妻に当たりたくもなる。
 それを口に出して言うかどうかは判断の分かれる所だが。
 またその前のキャッチボールでは結構父親らしいことを言っている。
 「心配し過ぎるのが母親なんだ。だから少しは母さんに話してやれよ。そうすれば母さんだってあまり言わなくなる」
 作者は父親・和彦を完全な悪にしていない。
 和彦がああいうのも仕方がないよなと思わせる要素も入れている。

★それにしても平和な日常生活って簡単に壊れてしまうものなんですね。
 平和な日常の中に見え隠れする怖さ。
 塾をさぼった智也に言ったさつきのせりふ。
 「お父さんもお母さんも誰のためにがんばってると思うのよ」
 聖子も清隆が帰って来ない時のイライラから美帆子に言う。
 「何だ美帆子か」
 こういう何気ない言葉が実は他人に突き刺さるんですね。
 そしてこの小さな穴が堤防の決壊につながっていく。

 この作品、これからさらに大きなドラマと感情が描かれそうですね。
 日テレさんは時々こういうドラマを放送してくるから侮れない。
 「14才の母」に涙した僕としては大いに期待。

※追記
 母親・さつきと聖子の描写も見事。 
 「会える日が待ち遠しかった」と言って智也を産んだ日のことを回想するさつき。
 大人になっていく子供に嬉しくもあり悲しくもある感情を抱く聖子はこう語る。
 「7歳のキヨタンを思い切り抱き締めたいの。今の瞬間を大事にしたいの」
 行動の中にも母親の愛情が表れる。
 三軒もまわって清隆のお気に入りのジャガレンジャーの靴を買う聖子。
 塾をさぼった智也を叱りながら、短くなった智也の袖を直さなくちゃとつぶやくさつき。
 本当に丁寧な人物描写です。

※壊れた写真立てを直すさつきも心情を見事に語っていますよね。
 せりふにしなくても幸せな家族を取り戻そうとする彼女の心情がよくわかる。

※こんなモンタージュシーンがある。
 美帆子がメールを打つ。<キヨタンなんか消えちゃえばいいのに>。
 次の瞬間、隣の部屋から「いやーーーーっ!」と言う聖子の叫び声。
 聖子は刑事から清隆が遺体で発見されたことを知ったのだ。
 異質なものをぶつけて通常以上の効果を出すモンタージュの手法がこんな所にも取られています。


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白い春

2009年04月15日 | ホームドラマ
 無器用な男の物語。
 佐倉春男(阿部寛)は自分をうまく表現できなくて誤解されて来た。
 たとえば大事な38万円を取られれば怒るし、鼻に葉っぱを入れられていたずらされれればまあ怒る。
 しかしその表現の仕方がよくない。
 暴力や不審者だと取られてしまう。
 春男にとって世の中は住みづらい場所なのだ。

 病気の恋人の高村真理子(紺野まひる)の治療費のために殺人を行ってしまうのもある意味無器用な表現。
 恋人への気持ちは正しいのに行動がヤクザの論理になってしまう。
 真理子を素直に受け入れればいいのにわざと嫌われることを言って(「病気の女なんて鬱陶しいんだよ」「この世界では上に行ってなんぼなんだよ」)自分から身を退く。そして遠くから真理子の幸せを願う。
 この屈折した心情。

 今回の第一話はそんな春男の紹介話。
 そしてそんな春男の理解者としての村上さち(大橋のぞみ)が描かれた。
 さちは春男に天使を見る。
 心は天使なのに屈折しまくりであるため無器用な表現をしてしまうことを見抜いている。

 さて今後物語はどう転んでいくのだろう?
 <ヤクザからさちを守る>という展開では少しありふれている。
 そうならないことを願うがどうだろう。

 脚本は尾崎将司さん。
 阿部寛さんとは「結婚できない男」以来のコンビ。
 そう言えば「結婚できない男」の桑野信介も無器用な男でしたね。

※追記
 理解者といえば西田栞(吉高由里子)もそう。
 春男をひと目見て<面白いおじさん>と見抜いてしまった。
 彼女はどう絡むのか?

※追記
 最初パン屋の村上康史(遠藤憲一)と高村佳奈子(白石美帆)は夫婦かと思われた。
 しかし可奈子は真理子の妹で村上は義兄。
 そしてさちは真理子の子だが、村上の子ではなく春男の子であるらしい。
 この辺の人間関係の描き方はうまいですね。
 徐々に関係をわからせていく。
 しかも視聴者の予想を少しずつ裏切って。


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レッドクリフ PART1

2009年04月14日 | 洋画
 人物の描き方がうまい作品でしたね。
 冒頭の戦い。
 劉備の子を背中に担ぎ奮闘する趙雲→<動>。
 一方、盾を構えた兵士達の中で戦況を見つめる張飛→<静>。
 この<動>と<静>の対比。
 また三国志ファンならご存じのとおり、張飛には<動>イメージがあるから<静>の張飛は意外。何をするんだろうと観客に思わせる。
 そしてここまで登場して来ない関羽。
 関羽は何をしているんだろう?と思わせる。
 そして満を持して援軍という形で関羽登場。
 うまいですね、このメリハリで趙雲、張飛、関羽を描き分けた。

 描き分けは他にも。
 曹操と劉備。
 漢の傀儡皇帝に劉備討伐を脅迫まがいで迫る曹操。
 一方、劉備は危険が迫っても民を見捨てない。「自分を慕ってきてくれる民を見捨てて何が仁だ」と主張する愚直者。
 この対比で曹操と劉備の<悪>と<善>の立ち位置がわかる。

 周瑜の描き方も見事。
 牛を略奪された民の訴えにどう対応するか?
 普通なら略奪した兵を厳重に罰するところだが、周瑜は兵全員を泥の中に走らせ犯人が誰であるかわからなくする。
 観客にしてみれば意外な対応。
 しかし裏があった。
 周瑜は許すことで逆に兵を心服させた。
 そして代わりの牛を与えることで民に許しを乞うた。民は周瑜に「指導不足でした」と頭を下げられて恐縮するばかり。
 周瑜の対応は<柔>の対応ですね。
 <剛>の力で兵や民を従わせることも出来た。つまり兵を罰して殺してしまうとか苦情を言ってきた民を殺してしまうとか。
 力、恐怖による支配。
 それをしなかったことで周瑜のキャラクターが一段と引き立った。

 PART1の見せ場は<八卦の陣>での戦いですね。
 僕もいろいろな人の三国志を読んできましたけど、こんな戦いありましたっけ?

 それにしても「三国志」をこの様な形で見られるとは幸せですね。
 まさにCG技術のお陰。
 そしてリン・チーリン。
 彼女の写真集がでたそうですけど本当に美しい。
 絶世の美女とはああいう人のことを言うのでしょうね。


コメント (2)
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天地人 第15回「御館落城」

2009年04月13日 | 大河ドラマ・時代劇
 景虎(玉山鉄二)のせりふが悲愴。
 「兄を頼っても裏切られるのがオチ」
 「私には人を信じ抜く力が残っておらぬ」
 「我、生き過ぎた」

★<絶望>というのはこういうことを言うのでしょうね。
 人に裏切られ続けて誰も信じることが出来ない。
 どんな言葉も受け入れることが出来ない。

 確かに息子を殺されたことは決定打だったでしょう。
 仙桃院(高島礼子)の言葉を受け入れ降伏。
 景勝(北村一輝)を信じてみる気持ちになる。
 それが景虎の最後の人を信じる行為。
 しかしその人質に差し出した息子・道満丸(村山謙太)が殺される。
 これで人間への信頼という糸がプツリと切れた。
 それは降伏を潔しとしない景虎側の人間がやったことだとしてもその言葉を受け入れることが出来ない。
 景虎の心の中はもはや<怒り>とか<憎しみ>とかのレベルではない。
 <怒り>や<憎しみ>はまだ人間の<愛情>を求めているから起きる感情。人間を信じているから起きる感情。だって人を愛し信じようとしなければ裏切られたという感情とそれに伴う憎しみや怒りはないわけですから。
 そして今回の景虎の心の中はそれを通り越した<哀しみ>と<諦め>。
 もはや涙も出て来ない。
 こんな絶望を味わう前に死んでしまえばよかった(「我、生き過ぎた」)。

 我々は日常生活で<落ち込む>ということはあるが<絶望>という体験は滅多にない。
 その<絶望>を描いたことで今回のお話はなかなか。

★ただそんな絶望の中にあって華姫(相武紗季)の存在は唯一の救いであったでしょうね。
 「どこまでも華はお側にいたいのでございます。あの世までお供させて下さいませ」
 景虎にとっても華姫の側が「おのが身の置き所」。
 華姫の存在が景虎の人生の光であった。
 
★そして生きることの怖さ
 人生というのはちょっとした<ボタンの掛け違え><歯車がひとつ狂う>ことで別の方向に行ってしまうのですね。
 景虎が多くを望まず、華姫の側にいることが幸福と考えていたらこの悲劇は起こらなかった。
 兼続(妻夫木聡)の本丸占拠の時、少し立ち止まって考えてみたらその後の人生は変わっていた。
 そして何よりも景勝と腹を割って話していたら……。
 そんなことを考えさせてくれます。
 人が生きるには景勝ぐらい自己主張せず慎重な方がいいのかもしれません。

 今回は兼続の描写が少なかった分、ドラマになっていた感じがします。
 兼続が入ると話がややこしくなる。
 主役としてこれでいいのか……。
コメント (7)
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必殺仕事人2009 第11話

2009年04月11日 | 大河ドラマ・時代劇
 何と残酷で美しい映像。

 夜の桜。
 首を吊られているお富(浅野ゆう子)。
 その地面には最期の技でお富を葬り、自らも絶命している源太(大倉忠義)。

 静かな死でしたね。
 仕事人の死は戦いの中<動>で描かれるのが多いのですが。

 源太の殺し技は遠距離攻撃。
 これが彼の人柄を現している。
 すなわち近距離では人を殺せない。
 近くで殺せば、殺された人間の苦痛に歪んだ顔やうめき声が襲いかかってくる。
 優しすぎる彼にはそれは耐えられないことなのでしょう。

 また殺す相手に情が入ってしまうと殺せないんですね。
 仕事人はあくまで被害者や仕事の依頼者に感情移入しなければならない。
 被害者の<怒り>や<憎しみ>を引き受け、自らがその権化とならなければならない。
 ところが今回の源太の場合は<愛>だった。
 こういう場合、愛は弱いんですね。
 「外道を甘く見るんじゃないよ!」とお富が言った様に<外道>には<外道>で対抗するしかない。
 仮に<愛>で闘っても<外道>に効いてくるのは時間が経ってから。
 愛はジワジワと効いてくるもの。
 もしお富に源太の想いが伝わるとしたらしばらくしてからの何気ない瞬間。
 「そう言えばあたしに説教したバカなやつがいたねえ。あいつだけだったねえ、あたしのことを真剣に考えてくれたのは」みたいな感じ。

 今回の仕事人は深いですね。
 通常の仕事人だと源太が再び下手人として追われ命を落とすという展開。
 それを見事に裏切ってくれた。
 最初は「2話連続といっても別の話か」と思ってがっかりしていたのだが。

 さて今後の展開はどうなるんだろう?
 源太に代わる新仕事人が登場するのか?
 谷村美月ファンとしては如月の活躍を期待するのだが、彼女には殺しは似合わない。


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民主から自民へ 風が変わった

2009年04月10日 | バラエティ・報道
「エビちゃん」「裏原宿」…さすがに麻生さん、若者文化は博識(読売新聞) - goo ニュース

 コミックやアニメ、ファッションを日本の輸出品にする。
 自慢になるが、不肖私はそのことを半年前に書いている。

 東京カワイイ★TV
 東京カワイイ★TV その2

 何を今さらという感じだが、これは麻生さんじゃないと出ない発想ですね。
 小沢さんやその他のお年寄り政治家では興味を持たないことでしょうし。
 日本はソフトウェアで勝負すべき。
 これに農業、漁業などの食物産業、それに太陽光発電など環境エネルギーを育成していく。
 これがこの国100年の国のあり方ではないだろうか。
 この気運が出始めてなかなか嬉しい。

 それにしても風は自民党に吹いていますね。
・西松建設の献金問題
・定額給付金、高速道路1000円
・WBC
・北朝鮮のミサイル
 これで風が変わってしまった。
 株価も今日は9000円台になったと言うし。

 どんなに逆風でも風が変わるタイミングを待って辞めなかった麻生さんはなかなかしたたか?
 逆に攻めきれなかった民主党はやはり実力不足?

 もっとも忘れてならないのは、今与党が行っている経済対策はばらまきだと言うことだ。
 定額給付金をもらって1000円で旅行にいければ何か嬉しい気分。
 でもこれってもともとは税金。
 高速道路だって民主党は全部タダにすると言ってる。

 これから経済対策で様々な業種にお金がまわり、企業や経済を重視する人達は「やはり自民党」と思うかもしれないが、これって客観的に見れば税金を使った買収。

 一方で改革は逆行。
 天下り法案は骨抜き。
 公共事業は景気対策と称してムダなものが作られる。
 そしてそれを取り巻く利権。
 この構図は変わらない。

 小泉さんは「米百俵」を例えにして、将来のために今は我慢しようとすべてを金縮しようとしたが、今は我慢も金縮もない使い放題。
 錦の御旗は『100年に一度の危機』『経済対策』。

 しかしツケは未来に、子供たちにまわされる。
 まあ人のやることに百点満点は無いんですけどね。
 小泉さんのやったことにも、麻生さんや民主党がやろうとしていることにもプラスとマイナスがある。
 そこを見極めなくてはいけないのですが、麻生さん、少なくとも既存のムダには大きくメスを入れて下さいよ。

 僕が民主党に期待しているのは、政権をとれば戦後60年の癒着の膿が出せるということと次の主張。
 すなわち<予算を削減した役人を評価する>。
 今は<より多くの予算を取った役人が評価される>という発想ですからね。
 これまでと逆の発想。

 もっとも支持率10%の麻生内閣を攻めきれなかった民主党はそれだけの力で、政権をとってもしたたかな官僚相手に闘うことは出来ないのかもしれませんが。


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「侍チュート」 ギャグ研究

2009年04月09日 | 研究レポート
 今、勢いのある芸人さんはチュートリアル、ハリセンボン、オードリーの3組でしょうか?
 その中の2組、チュートリアルとハリセンボンがコント番組をやるというのだから見ないわけにいかない。
 今、同じ芸人さんが作り込んだコントをやる番組ってありませんからね。(やっているのは芸人さんじゃくてSMAP×SMAPのSMAPぐらい)
 だから逆に新鮮。

 演じられたコントは『お父さん』『おくりびと』『グルメコメンテイター』『新人探偵はるか』『はるかと春菜』。
 ギャグはただ笑えばいいのでそれを解説・分析しても仕方がないのですが、コントを書きたいという未来の作家さんのために敢えて書くと……

★『お父さん』は発展型。
 街の食堂で出会ったウェイターは探していた行方不明のお父さん。
 「お父さん!」と感動の再会を果たすと、今度は行方不明の姉が現れて、叔父が現れて、産みと育ての母親が現れて、歌手のピーターさん本人が現れてと発展していく。
 あり得ないがどんどんエスカレートしていって非日常になっていくというギャグだ。

★『グルメコメンテイター』もその発展型に属するギャグ。
 ハンバーグを食べてコメントしなければならないグルメコメンテイターが次の様に思考する。
 『このハンバーグ、何てジューシー!→そう言えば正面に座ってる番組アシスタントの女の子もジューシーで美味しそう→でも少し痩せすぎてるな→やっぱり女性は少し太ってる方がいいな。17歳の時の宮沢りえみたいに』
 こう思考してグルメコメンテイターの口から出たコメントは
 「家に帰ってサンタフェ(=宮沢りえの写真集)確認しよう」
 思考が発展してグルメのコメントとは関係ないコメントになってしまう所がポイント。

 『はるかと春菜』も発展型。
 姉と妹の骨肉の争い。昼メロのパロディ。
 かたや大根を持って、かたやトウモロコシを持って戦う。
 そしてオチのナレーション。
 「この戦いの結果、トウモロコシからバイオ燃料が出来ることが発見されたのである」
 昼メロのパロディからバイオ燃料に結びつく。すごい発展です。

★一方『おくりびと』と『新人探偵はるか』はキャラクターもの。
 『おくりびと』で遺体の役をやっているのはハリセンボンの箕輪はるかさん。
 まさに遺体役にピッタリ。はるかさんのキャラクターならではの役。
 映画『おくりびと』と箕輪はるかさんのキャラクターを掛け合わせたギャグだ。
 ちなみにオチは遺体は死んだふりをしているだけで生きていて「『釣りキチ三平』もよろしく」とコメントするというもの。(ちなみにさらに解説すると『釣りキチ三平』は『おくりびと』の滝田監督の次回作)

 『新人探偵はるか』ははるかさんのキャラを逆手にとったもの。
 頼りないボケキャラの様でいて実は格闘技の達人。
 そのギャップが笑わせる。

 この様に「侍チュート」は大爆笑の30分間!
 キャラクターもののメインである箕輪はるかさんの病欠が残念だが、今後も大いに期待だ!


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フジテレビ開局50周年 名作ドラマ&映画全て見せます!

2009年04月08日 | バラエティ・報道
 フジテレビ開局50周年 名作ドラマ&映画全て見せます!

 面白かったですね。
 「ひとつ屋根の下」の感動マラソンシーン。
 あれは実際の市民マラソンを使った撮影だったそうだが、江口洋介さんがトップを走っていたのは途中入りのズルだった。
 一方「ウォーターボーイズ2」の五段櫓。
 あれは心配を何度も繰り返した真剣勝負。
 自分たちはやれると信じてひたむきに櫓に取り組むボーイズ達。
 木村拓哉さんがコメントしていたが、この「ひとつ屋根の下」と「ウォーターボーイズ」の違い!
 かたやズル、かたや真剣勝負。

 こんな裏話もあった。
 反町隆史さんと竹野内豊さんの「ビーチボーイズ」。
 あれは女性視聴者に男のハダカを見せるための企画だった。それは「ウォーターボーイズ」に受け継がれている?
 また「踊る大捜査線」。
 柳葉敏郎さんは室井の殉職を望んでいたが、柳葉さんの奥さんに「室井はかっこいい」と言われて殉職がなくなった。
 ユースケ・サンタマリアさんの真下役は最後まで決まらず、ユースケさんの決定はオーディションだった。しかもプロデューサーはダメなら殉職させればいいと思っていた。
 ドラマ製作の裏側にはいろいろあるものですね。
 またみんな若かった。
 「ウォーターボーイズ2」でも今を時めく瑛太さんや玉木宏さんは初心な新人でしたし。
 「ひとつ屋根の下」の山本耕史さんや福山雅治さんには少年の面影が。

 ドラマ製作の裏話も面白かったが、出演されている役者さんたちのリアクションも面白かった。
 山口智子さんがVTRに出て来ると、唐沢寿明さんが画面に手を振っている。
 一方、反町隆史と松嶋菜々子さんが出演されていたがふたりの絡みやツーショットはなし。
 コメントの受け答えでも人柄が出る。
 竹内結子さんは人柄が良さそう。
 でも柴咲コウさんはそっけなくて………。
 柳葉敏郎さんは特撮「スペクトルマン」を見て子供の様に目を輝かせていた。
 それに田中邦衛さんが来ると、江口さん、唐沢さん、陣内孝則さんらそうそうたる役者さん全員が起立するんですよね。
 スタンディングオベイション。
 先輩への敬意、素晴らしいです。

 田中邦衛さん繋がりで言うと、「北の国から」で黒板五郎が柱の下敷きになって豪雪の中で暖を取るシーンは感動でしたね。
 僕もあのシーンは涙が出るほど衝撃だった。
 体感マイナス50度での撮影。
 そういう命を張った撮影だったから胸を打ったのでしょう。

 こうしてふり返って見ると僕はフジのドラマを一番多く見てますね。
 しかし最近のドラマがつまらなくなったのはどうしてだろう?
 僕の感性が衰えたのか、時代の面白さの基準が変わったのか、ドラマの作り手の力が落ちたのか。
 その辺を今クールのドラマで見極めてみたいと思います。


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