前半は『プロジェクトX』
南極観測を実現するための倉持岳志 (木村拓哉)と、白崎優(柴田恭兵)の奮闘話。
ブリュッセルでは敗戦国として差別を受け、大蔵省では「成果の出せないものに予算は出せない」と突っぱねられる。
おまけに日本に割り当てられた南極大陸の調査場所は<接岸不能>。
困難がどんどん襲いかかり、それを地道な努力で実現していく。
まさに『プロジェクトX』
倉持たちを助ける人物が次々と出てくるのも『プロジェクトX』
京大の南極研究者・星野英太郎(香川照之)。
戦艦大和の設計者・牧野茂(加藤剛)。
樺太犬の研究者・古館智大(山本學)。
この辺はカッコイイ!
本田宗一郎や井深大みたいな人物も登場して、<登場の美学>みたいなものがある。
子供達が5円玉を持って、南極大陸に行ってくれというのは作り過ぎかな?
飢えて明日の生活に困っていても、夢は必要なんだ。人はパンのみに生きるにあらず。を象徴的に表現するエピソード。
少し鼻についた。
しかし、宗谷を作るためにトラックを並べて職人たちが駆けつけた所は、定番の感動エピソードだけれども(←『華麗なる一族』で同じようなシーンを見た気もしたが)、心を動かされた。
「職人の心意気を見せてやる」
「俺の溶接を信じろ」
やはり職人はカッコイイ。
自分の技術への誇り、損得を抜きにした熱い心が彼らにはある。
そして中盤は、映画『南極物語』
太郎と次郎の話。
芦田愛菜ちゃんも登場。
動物と子供にはどんな名優もかなわないと言うが、ここで『プロジェクトX』から雰囲気が変わって、<動物もの>になった。
そしてインパクトがあったのが樺太犬。
たくましく、気が強い。
簡単に人間に心を許さない。言うことをきかない。
かわいい、簡単にしっぽを振ってくる犬よりも何か魅力的。
倉持の腕を噛む太郎がその象徴。
先導犬リキの話もよかった。
そしてラストは、映画『宇宙戦艦ヤマト』
木村拓哉さんだけでなく、緒形直人さんなどもいたので、『ヤマト』がオーバーラップした。
<日本人の誇り><子供たちの夢>を乗せて旅立つ南極観測船・宗谷。
この時代には、「敗戦国の劣等感を克服して、日本人の誇りを取り戻すんだ」「未来は無限の可能性を秘めて輝いているんだ」という共通の思いが日本人にあった。理想があった。
目標を失い迷走している現代日本と比べると、何とも幸せな時代。
豊かさ=幸せとは限らない。
この<宗谷>を現代日本に当てはめてみると、<はやぶさ>かな。
というわけで、『プロジェクトX』『南極物語』『宇宙戦艦ヤマト』と何でもあり、のこの作品。
現代日本に勇気と力を与えることが出来るか?
南極観測を実現するための倉持岳志 (木村拓哉)と、白崎優(柴田恭兵)の奮闘話。
ブリュッセルでは敗戦国として差別を受け、大蔵省では「成果の出せないものに予算は出せない」と突っぱねられる。
おまけに日本に割り当てられた南極大陸の調査場所は<接岸不能>。
困難がどんどん襲いかかり、それを地道な努力で実現していく。
まさに『プロジェクトX』
倉持たちを助ける人物が次々と出てくるのも『プロジェクトX』
京大の南極研究者・星野英太郎(香川照之)。
戦艦大和の設計者・牧野茂(加藤剛)。
樺太犬の研究者・古館智大(山本學)。
この辺はカッコイイ!
本田宗一郎や井深大みたいな人物も登場して、<登場の美学>みたいなものがある。
子供達が5円玉を持って、南極大陸に行ってくれというのは作り過ぎかな?
飢えて明日の生活に困っていても、夢は必要なんだ。人はパンのみに生きるにあらず。を象徴的に表現するエピソード。
少し鼻についた。
しかし、宗谷を作るためにトラックを並べて職人たちが駆けつけた所は、定番の感動エピソードだけれども(←『華麗なる一族』で同じようなシーンを見た気もしたが)、心を動かされた。
「職人の心意気を見せてやる」
「俺の溶接を信じろ」
やはり職人はカッコイイ。
自分の技術への誇り、損得を抜きにした熱い心が彼らにはある。
そして中盤は、映画『南極物語』
太郎と次郎の話。
芦田愛菜ちゃんも登場。
動物と子供にはどんな名優もかなわないと言うが、ここで『プロジェクトX』から雰囲気が変わって、<動物もの>になった。
そしてインパクトがあったのが樺太犬。
たくましく、気が強い。
簡単に人間に心を許さない。言うことをきかない。
かわいい、簡単にしっぽを振ってくる犬よりも何か魅力的。
倉持の腕を噛む太郎がその象徴。
先導犬リキの話もよかった。
そしてラストは、映画『宇宙戦艦ヤマト』
木村拓哉さんだけでなく、緒形直人さんなどもいたので、『ヤマト』がオーバーラップした。
<日本人の誇り><子供たちの夢>を乗せて旅立つ南極観測船・宗谷。
この時代には、「敗戦国の劣等感を克服して、日本人の誇りを取り戻すんだ」「未来は無限の可能性を秘めて輝いているんだ」という共通の思いが日本人にあった。理想があった。
目標を失い迷走している現代日本と比べると、何とも幸せな時代。
豊かさ=幸せとは限らない。
この<宗谷>を現代日本に当てはめてみると、<はやぶさ>かな。
というわけで、『プロジェクトX』『南極物語』『宇宙戦艦ヤマト』と何でもあり、のこの作品。
現代日本に勇気と力を与えることが出来るか?