平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

ロンドンハーツ~熊田曜子結婚に磯山さやか、号泣!!

2012年07月18日 | バラエティ・報道
 昨日の『ロンドンハーツ』で熊田曜子さんの結婚が発表された。
 4月に一般男性と結婚され、お腹には5ヶ月になる赤ちゃんがいるらしい。
 この時の磯山さやかさんのリアクションがよかった。
 結婚のことを聞かされるや、大笑い。
 今まで結婚している素振りも見せず、見事にダマされていた自分に笑ったのだろうが、この笑いの中には、友だちとしての純粋な歓びの気持ちがあった。
 そして、妊娠のことが聞かされると、今度は大泣き。
 ロンブーの淳さんからは「感情の起伏があり過ぎ」とツッ込まれていたが、ここで泣いてしまう気持ちはよくわかる。

 磯山さやかさんって、本当にいい子だ。
 こんな祝福の場を用意するロンドンハーツという番組も。

 熊田曜子さんは、この番組の<有吉先生の進路相談>というコーナーで、有吉さんに「ダサイ」「ほとんどの女性に嫌われている」「SM映画に出て縛られなさい」とアドバイスされていたけど、別の幸せな道を切り拓かれたわけですね。
 将来は<SM映画の女優>ではなく<ママドル>?
 おめでとうございます!
 磯山さやかさんは、「太ったダブついた体が一部のマニアックな男性ファンに支持されている」と有吉さんに評されていたが、後にそのポッチャリした体が魅力となった。
 今回の豊かな感情表現で、多くの共感を呼んだ。
 いずれきっと幸せになれるでしょうね。


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項羽と劉邦~その詩からうかがえる、ふたりの人柄

2012年07月17日 | 小説
 陳舜臣さんの『中国詩人伝』(講談社)を読む。
 その本での項羽と劉邦の話。

 秦の始皇帝の巡幸。
 その行列を見て、項羽は「よし、あいつにとってかわってやろう」と言ったという。
 一方、劉邦は「男と生まれたからには、あんなふうになるべきだなあ」。

 ふたりの人柄が表れている。
 日本で言えば、信長、秀吉、家康の<ほととぎすの句>に似ている。

 項羽と劉邦の人柄は、その詩にも表れている。

『力は山を抜き 気は世を蓋(おお)いしに
 時に利あらずして 騅(すい)は逝(ゆ)かず
 騅の逝かざるは奈何(いかが)す可き
 虞(ぐ)よ、虞よ 若(なんじ)を奈何せん』

 <四面楚歌>で有名な項羽の『垓下歌』だ。
 陳舜臣さんの訳でいうと、こうなる。

『自分は山を抜くほどの力を持ち、世界をおおうほどの意気をもっていた。それなのに、時局は我に不利で、我が名馬の騅も進もうとしない。
騅が進まないのだから、どうしようもない。ああ、愛する虞よ、お前にふりかかる不幸を、私はもうどうすることもできないのだ』

 悲しくて絶望的な詩である。
 そして面白いのは、項羽がこのような状況になってしまった原因を<時に利あらざるして>と分析していることだ。
 その原因は、部下を信じないこととか、項羽自身の人格にあったのに、項羽は自分を英雄だと思い、過信していたのだろう、そのことを全く理解していない。

 一方、勝利者・劉邦はこんな詩を読んでいる。

『大風起こりて 雲飛揚(ひよう)す
 威は海内(かいだい)に加わりて 故郷に帰る
 安(いず)くにか猛士(もうし)を得て四方を守らん』(大風歌)

 陳舜臣さんの訳はこう。

『大風吹き、雲みだれ飛ぶ乱世はすでに平定され、威光は天下にあまねく、私はこうして故郷に帰った。さあ、どうか勇ましい男たちを得て、この国の四方を守らせたいものである』

 このように天下人・劉邦は、自分が天下を取ったのは自分自身でなく、勇ましい仲間達のおかげであり、今後も猛士を得て国を守りたい、と認識している。
 自分しか信じなかった<項羽>と、これはと思った人間を徹底的に信じて任せた<劉邦>。
 英雄論の議論はここではしませんが、どちらに仕えたいかと聞かれれば、やはり劉邦でしょうね。


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平清盛 第28回「友の子、友の妻」~醜きことにまみれようと必ずこの世の頂に立つ!

2012年07月16日 | 大河ドラマ・時代劇
 義朝(玉木宏)の死。
「正清、もう木登りはおしまいじゃ」
 精根尽き果て、諦念がいっぱいで、哀しくて、実にドラマチックだ。
 鎌田正清(趙和)も「もう木登りはおしまいじゃ」のひと言で、義朝が死のうとしていることを理解した。
 だから抵抗して脱出する道よりも、主従で刺し合う行動をとった。
 主人に殉じた、友情すら感じる忠義の家臣。
 義朝と正清、ふたりの死は、悲劇的で<美しい死>と言っていいだろう。

 しかし、清盛(松山ケンイチ)はこうした<美しい死>を否定する。
「お前はそれで気が済むだろう。ただ一心に太刀を振りまわし武士として生き、武士として死んだ。だが、俺はどうだ? 俺はこの先も生きてゆかねばならぬ。お前がおらぬこの世で、武士が頂に立つ世を切り開いてゆかねばならぬのだ。それがいかに苦しい事か分かるか? いかにむなしい事か分かるか?」
 そう、美しく<死ぬこと>よりも<生きること>の方が苦しいのだ。
 生き続けるということは重荷を背負っていくこと。
 また人を殺さねばならないだろうし、醜いことにも手を染めなければならないこともある。
 死んでしまえばどんなに楽なことか。
 美しく死ぬことよりも、醜く泥にまみれて生きることの方が、ずっと雄々しく、本当の武士なのだ。
 清盛は頼朝(中川大志)を通じて、義朝にこう訴えている。
 そして、さらに叫ぶ。
「だが俺は乗り越える。乗り越えてこその武士じゃ! 醜きことにまみれようと必ずこの世の頂に立つ!」

 実に見事な展開である。
 清盛はしっかり主人公になっていたし、頼朝を救う説得力のある理由にもなっていた。
 そして後年、頼朝が武士の世を作る理由にも。

 ところで、なぜ義朝は前回の戦いで、<ひげ斬り>をそのまま残していったのだろう。
 おそらく清盛に託したのでしょうね。
 俺の代わりにお前が武士の世を作れ、と。
 そして今回、<ひげ斬り>は頼朝の手に。
 上手い小道具の使い方です。
 この<ひげ斬り>と平氏の<宋の剣>、このふたつが将来の重要アイテムになることは間違いない。
 きっと平氏を倒して、源氏の武士の世を作った頼朝は、平氏の<宋の剣>を手にするんでしょうね。


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6/8 野田総理の再稼働記者会見を検証する~明日(7/13)も首相官邸前で抗議集会が行われます。

2012年07月12日 | 原子力発電・反対
 6月8日に行われた野田総理の大飯原発再稼働に関する記者会見。
 野田総理はこんなことを語った。

「国民の生活を守る。それがこの国論を二分している問題に対して、私がよって立つ、唯一絶対の判断の基準であります」

 この言葉は変だ。
 福島で起きたあれだけの事故。<国民の生活を守る>のが判断基準であれば、再稼働をやめるのが当然の判断ではないか?
 今度、大飯で仮に事故が起きれば、国民の生活は滅茶苦茶になるのである。
 あるいは<国論を二分してる問題>という認識があるのなら、一方の反対している50%の声になぜ耳を傾けない?
 演説をさらに検証する。

「豊かで人間らしい暮らしを送るために、安価で安定した電気の存在は欠かせません」

 何が<豊かで人間らしい暮らし>であるか、など人それぞれだ。
 それに原子力は安価ではない。
 安全対策にお金をかければ、現在の価格では収まらない。
 原発の建設費は膨大だし、廃炉にも滅茶苦茶なお金がかかる。
 いったん事故が起きれば、賠償、除染などの費用がかかる。
 これらの費用は電力会社では賄えないから国民が負担することになる。

「突発的な停電が起きれば、命の危険にさらされる人も出ます。仕事が成り立たなくなってしまう人もいます。働く場がなくなってしまう人もいます」
「電力価格が高騰すれば、ぎりぎりの経営を行っている小売店や中小企業、そして家庭にも影響が及びます。空洞化を加速して雇用の場が失われてしまいます」
「仮に中東からの輸入に支障が生じる事態が起これば、かつての石油ショックのような痛みも覚悟しなければなりません」

 これは<脅迫>だ。
 <突発的な停電が起きれば>と言うが、停電が起き可能性があるのは原発でも同じだろう。
 そして仮に事故が起きれば、野田氏が危惧する<命の危険にさらされる人><仕事が成り立たなくなってしまう人><働く場がなくなってしまう人>が膨大に出てしまうのだ。
 <電力価格が高騰すれば>と言うが、現在の日本の電力料金が他国より高いことは周知の事実。
 だったら、まず電力会社にコスト削減、ムダ削減をさせて、電力料金を安くするのが、まず国のやるべきことであろう。
 <空洞化>については、電力料金だけが問題ではない。もっとトータルに論じられるべきだし、コスト削減・ムダ削減をさせて電力料金を安くすれば、電力は<空洞化>の原因にはならない。
 <中東からの輸入に支障が生じる事態>については政治の力でそうならないようにして下さいよ。
 あるいはリスクについては、<中東>と同様に<原発事故>が起きるリスクだってある。
 特に大飯原発の下には<活断層>があるかもしれないと指摘され、<堤防>もかさ上げも<免震重要棟>も<フィルター付きベント>の備わっていないのだから。

 野田内閣は完全に電力会社や経済界の味方である。
 その立場に立ってすべてを判断している。
 「国民の生活が第一」ではない。

 というわけで明日(7/13・金)も、<原発・再稼働反対>の官邸前の抗議集会が行われます。
 時間は18時~20時。
 場所の首相官邸前は、地下鉄国会議事堂前3番・4番出口。


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息もできない夏~<むき出しの現実>、そして<自分が存在しないということ>

2012年07月11日 | その他ドラマ
 目の前の現実が崩れ去って、今まで見たことのない<むき出しの現実>が現れることがある。
 たとえば、愛してくれていると思っていた人が実はそうでなかったとか。
 自分はすごい人間だと思っていたのに、就職試験は全部不合格で、実はたいした人間でないことがわかったり。
 会社をやめたら、ただの普通のおじさんであったことがわかったり。
 あるいは、生活していると<自分が存在しないのではないか>と感じることがある。
 たとえば、かかって来ない電話や送信されて来ないメール。

 人は多かれ少なかれ、<むき出しの現実が現れること>や<自分が存在しないこと>を怖れている。
 この作品の谷崎玲(武井咲)は、それを体現した女の子。
 戸籍がないことで、彼女はそれを目の当たりにする。
 今までの自分が崩れ去り、社会で存在しない人間になってしまう。

 でもまあ、玲の場合はこうも考えられる。
 <戸籍>という社会制度的なもので、<戸籍>が回復してしまえば、もとの自分に戻れる。
 母・葉子(木村佳乃)も妹・麻央(小芝風香)も玲のことを愛しているようだし、玲の苦しみは戸籍が回復されれば解決してしまう。
 戸籍の回復は大変なことで、これから玲が認識していく現実は過酷なものなのだろうが、上に述べた理由で、主人公が抱えるドラマとしては弱い感じもする。

 玲は難しい役どころである。
 <戸籍がないこと>が一般視聴者にはリアリティがなく、感情移入しにくい。
 出生の秘密というのも古くさいドラマだ。
 武井咲さんの演技力が問われる作品である。



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リッチマン、プアウーマン~エントリーシートに面白いことが書ければ優秀ですか?

2012年07月10日 | 恋愛ドラマ
 シンデレラストーリーですね。
 会社説明会で脱げた靴は<ガラスの靴>。
 総務省の事務次官の所に行く時は、日向徹(小栗旬)にブランドの服を着せられ、出来る女に<変身>する。

 相互の足りない能力を補い合うという設定も面白い。
 日向は、人の顔と名前が一致しない。名前を覚えられない。
 澤木千尋(石原さとみ)は逆に抜群の記憶力。
 しかし、言われたことしか出来なくて、日向が持っているような発想力・想像力に乏しい。

 というわけで、この作品は、こうしたふたりがパートナーとして、仕事を成功させていく<恋愛ビジネスドラマ>。
 と思いきや、ラストでちょっと裏切った。
 <澤木千尋>は偽名? 日向に近づくための手段?
 視聴者をうまく裏切った感じだが、これが吉と出るか? 凶と出るか?
 まあ、これはあくまで枝葉の部分で、メインは<恋愛ビジネスドラマ>なのだと思うが……。

 それとタイトル。
 『リッチマン、プアウーマン』?
 もう少しお洒落なタイトルはなかったのか?

 最後は千尋が日向に叫んだセリフ。
「エントリーシートに面白いことが書ければ優秀ですか? グループディスカッションでうまく空気読める人は才能があるといえますか?
コミュニケーション能力はもちろん必要だけど、じゃあそういうのが得意な人ばっかりでいいんですか? 不器用だけどこつこつ努力できる人や、何考えてるかよく分からない変な人が、ちょっと交じってるから、ぶつかり合ってエネルギーが生まれたりするんじゃないんですか?」
 結構、グッと来た。
 溜めに溜めて、千尋の心の底から出た叫びだったから心に響いた。
 問いかけ口調だったのもいい。
 就活で苦労している学生さんにも共感できたせりふだったのでは?
 これを受けての日向のセリフもいい。
「その反骨心はいい。世界を変えた人間に共通するのは反骨心だ。その噛みついてくる感じは悪くない」
 このやりとりで視聴者は、千尋と日向にググッと感情移入したに違いない。

 そして、このふたつのセリフの内容は生きていく上で大切なことだと思う。
 しっかり心に留めておきたい。


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平清盛 第27回「宿命の対決」~「朝敵を討て! 藤原信頼と源義朝を追討せよ!」

2012年07月09日 | 大河ドラマ・時代劇
 中納言・信頼(塚地武雅)に面従腹背の清盛(松山ケンイチ)。
 帝を奪還しなければ<朝敵>になってしまいますからね、機会が来るまでガマンする。
 清盛は随分したたかに大人になりました。
 以前のような直情径行はなくなり、しっかり待てるようになった。

 一方、清盛は寝返った藤原経宗(有薗芳記)と惟方(野間口徹)を怒鳴りつけた。
 彼らに対しては下手に出るよりは強く出た方が有効だと考えたのであろう。
 相手によって対応を使い分けている。飴と鞭で相手を意のままにしている。
 何というしたたか!
 結果、二条帝(冨浦智嗣)を奪還し、帝に「朝敵を討て! 藤原信頼と源義朝を追討せよ」と言わしめる。
 これで清盛は大義を得た。

 そして源氏との決戦。
 いったん兵を退かせて、加茂川で待ち受けるという作戦を取った。
 降り注ぐ三千の兵の弓矢。
 前半の面従腹背からここまで、すべて清盛の描いたシナリオどおり。
 清盛は見事な策士になった。
 まるで信西(阿部サダヲ)が乗り移った感じ。
 きっと清盛は信西と共にいて<策士の才>を学んだのでしょうね。
 「勝ち続けるためにどんなこともする」と心に決めた。

 しかし、義朝(玉木宏)に対する時は、昔の清盛に戻った。
 平氏と源氏、どちらが強いかを決めるためだけに純粋に闘う。
 まるで若い時、ふたりで<馬くらべ>をしたのと同じ感じ。
 義朝を斬れなかったのも昔の清盛。
 「勝ち続けるためにどんなこともする」と誓ったのに、ここで<甘さ>を見せた。
 敗軍の将として義朝はいずれ捕えられ殺されることはわかっていたが、清盛は自分の手では殺せなかった。
 ここには非情に徹しきれない、やさしい昔の清盛がいる。

 というわけで、見事な平治の乱でした。
 清盛が藤原経宗と惟方を怒鳴りつけて意のままにしたということは、朝廷で清盛の発言力が一番になったことの象徴。
 そして貴族たちは、今回のことで<武力>の恐ろしさを知り、味方につけなければならないことを認識したはず。
 やって来る清盛の時代。
 立ちはだかるのは後白河上皇(松田翔太)か?


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主に泣いています~<村上春樹>よりは<水木しげる>に郷愁を感じる時代。

2012年07月08日 | 恋愛ドラマ
 世間一般の価値観では<美人はいいこと>だが、実際はそうではないらしい。
 街を歩けば、すぐに惚れられ、ストーカーされる。結果、日常生活ではお面をつけたりコスプレしたり。
 職場でも同様で、女性社員からは妬まれてハブされる。結果、会社をやめることになり職がない。
 では芸能界はどうかと言えば、あの世界は<腹黒でなければ生き残れない世界(笑)>なので、主人公・泉(菜々緒)には務まらない。

 なるほど、面白い設定ですね。
 ここには<美人=いいこと>という価値観の逆転がある。
 世間一般の人たちは、どこかコンプレックスのあるフツーの容姿をしていて、<美人=いいこと>と思っているから、主人公・泉が恵まれない生活を送っているのをみると、少し優越感に浸れる。

 価値観の逆転は、次のような所にも。
 登場人物たちが繰り広げる<辻仁成モード><村上春樹ワールド>。
 世間一般では<辻仁成>や<村上春樹>はお洒落。
 でも、これをパロディにして笑い飛ばしている。
 <辻仁成>や<村上春樹>って、結構恥ずかしいことじゃないかと笑いにしている。

 これらの背景には、作家さんの<美人><辻仁成><村上春樹>みたいなものへの怨念があるのかもしれない。
 これらのお洒落な世界よりは、<ブス>や土着的な<水木しげる><つのだじろう>世界の方が落ちつくみたいな。
 舞台が下町・向島なのもそんな作家さんの心情の表れか?

 作品のタイトルは『主に泣いています』。
 このタイトルに惹かれてしまうのはなぜだろう?
 今の時代は、<笑う華やかな世界>よりは<哀しい土着的な世界>の方がしっくりくるのかもしれない。
 人は今、泣きたいのかもしれない。


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大飯原発再稼働~明日(7/6)も首相官邸前で抗議デモが行われます!

2012年07月05日 | 原子力発電・反対
 大飯原発が再稼働された。
 十分な安全が確保されていないのに。
 近くに活断層があるかもしれないのに。
 関電の言う<この夏の電力不足15%>の根拠が十分に示されていないのに。
 橋下市長が言うとおり、百歩譲って<電力不足が予測されるこの夏のピーク時だけに稼動させる>というのならまだ理解できるが、野田総理はそうしないで、ずっと稼動させ続けると言う。
 ということは完全に<経済>を優先させた再稼働。<安全>ではない。

 沖縄や岩国のオスプレイ配備。
 これも原発と同じだ。
 両者とも事故が起きるかもしれない<危険なもの>。
 なのに配備(再稼働)しようとする。

 消費税も同じ。
 導入されれば、経済は冷え込むだろう。
 市民の財布のひもは絶対に堅くなる。
 そうしたらさらなる不況。
 だったらせめて<世界一高い>と言われている電気料金を下げてほしいと思うのだが、ますます値上げの様子。

 3兆円かけての整備新幹線も高速道路も必要なのか?
 それらを造ることで、かけた費用以上に収益があがるのならやるべきであろうが、果たしてどうか?
 実際、長野に新幹線が通って、出張のサラリーマンは日帰りで帰ることになり、地元にお金が落ちなくなった。新幹線の通過しない場所はすたれていった。

 毎回書くが、野田首相はどこを向いて政治をしているのか?
 経済界や官僚の方を向いているのではないか?

 毎週金曜日に行われている首相官邸前のデモ。<紫陽花革命>。
 前回は主催者発表で20万人が集まった。
 その数字は多すぎる気もするが、ともかく万を越える人が集まったのは確か。

 この首相官邸前のデモを
 鳥越駿太郎さんは『報道ステーション』で「安保闘争以来、52年ぶりの<市民のデモ>」と表現。
 みのもんたさんは『サタズバッ!』で「人々の気持ちが伝わってくる<品格のあるデモ>」と表現。
 『報道特集』の金平キャスターは「国会と国民が乖離していることを象徴する場」と表現。
 いずれも的確な表現だ。
 一方、野田総理は「大きな音だね」。

 というわけで明日(7/6・金)も、<原発・再稼働反対>の官邸前のデモが行われます。
 参加しているのは、会社帰りのサラリーマンや子供連れのお母さんなど。
 そして、実に平和的で和気あいあい。
 「再稼働反対!」を叫んでいる人に、隣の見ず知らずの人から飴(あめ)が配られたり、お互いにハイタッチしたり。
 使い古された表現ですが、権力はチェックし批判していかないと、どんどん増長して暴走していく。
 暴走して制御不能になる原子炉のように。
 だから今、声をあげておかなくてはならないと思うんです。

 時間は18時~20時。
 場所の首相官邸前は、地下鉄国会議事堂前3番・4番出口。


 官邸前デモを報じた<ワシントンポスト>(日本語訳)はこちら



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GTO~<破天荒>で<ワイルド>な鬼塚は時代の突破者になるか?

2012年07月04日 | 学園・青春ドラマ
 バラエティ番組では<破天荒>と<ワイルド>が大人気!
 でも、ギャグでしかない。
 ノブコブの吉村さんもスギちゃんも(←この作品にも出演!)、実際は<破天荒>でも<ワイルド>でもないし。
 だからドラマの世界では、本当の<破天荒>で<ワイルド>なキャラが必要なのだ。
 そこでGTO・鬼塚英吉(AKIRA)!

 現在は、閉塞した時代。
 求められるのは、そんな閉塞感を突破してくれるもの。
 壁をぶち壊してくれるもの。
 だから<破天荒>で<ワイルド>な鬼塚英吉。

 あるいは現在は、正しいことが行われない時代。
 福島の原発事故で、あれだけの惨事を出しながら誰も罰せられていない。
 <想定外の津波>という理由で罪を免れている。
 おまけに安全対策を怠ったために事故が起こした<東京電力のツケ>をわれわれ国民が<電気料金>という形で支払わせられようとしている。
 まったくの不合理。
 国民は、せめてドラマの世界で悪いやつがこてんぱんにやっつけられることを求めている。
 だから鬼塚英吉。

 そして、人々は今こそ人と人との熱い<絆>を求めている。
 上原杏子(新川優愛)の家族がバラバラであったように、現在はみんながバラバラ。実はひとりぼっち。
 だから鬼塚平吉。
 鬼塚は、ヤクザと戦った吉川昇(中川大志)に言う。
「こりゃあ、ひでえな。でもよ、いいツラになったぜ。こいつとはダチになったんだ。ダチがこんな目にあって、おとなしくしていられるほど、俺は人間ができちゃいねえんだ!」

 前作の反町隆史さんの『GTO』の大ファンだっただけに、リメイクと聞いて不安だったが、出来はとてもいい。
 AKIRAさんの鬼塚の方が原作の鬼塚の風貌だし、元・暴走族の色が強い。
 さて、新たによみがえった鬼塚平吉は時代の<突破者>になるか?
 

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