平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

衛藤首相補佐官、靖国問題で米国批判~他者の考え方を理解出来ない人間は日本を孤立に追い込む

2014年02月19日 | 事件・出来事
 毎日新聞にこんな記事。

『衛藤晟一首相補佐官が動画サイトYouTubeに投稿した国政報告で、昨年12月26日の安倍晋三首相の靖国神社参拝に「失望」声明を発表した米政府を批判していることが18日、分かった。
 衛藤氏は、米側には事前に説明していたとして「むしろ我々の方が『失望』だ。米国はちゃんと中国にものが言えないようになっている。中国に対する言い訳として(失望と)言ったに過ぎない」と指摘した』

 違うと思いますけどね。
 何度も書きますが、アメリカが失望したのは、
・靖国神社がA級戦犯を祀っている神社だから
・過去の戦争を賛美している、いびつな神社だから

 このことを言い換えると、
・サンフランシスコ講和条約で始まった戦後秩序の否定
・アメリカの歴史観の否定

 だから昨年、アメリカのケリー国務長官らは<靖国>ではなく、<千鳥ヶ淵>で献花した。
 これは明らかに靖国に対するNO!
 衛藤氏のような他者の立場や考え方を客観的に考えられない政治家は、やがて日本を孤立に追い込むだろう。
 官邸も同じ様な価値観の人間ばかりがいるからおかしくなる。
 それに衛藤氏に思う所があるのなら、YouTubeなどで話すのではなく、堂々とアメリカ様と議論すればいい。

 安倍首相を始めとして、この政権の人間には<反省>というものがない。
・過去の戦争に対する反省
・原発事故に対する反省

 最近のことでは
・先週の大雪で初動対策が遅れたことへの反省(~対策本部が出来たのは5日後)

 失敗を反省して学ぶことから、より良い未来が生まれると思うのだが、どうだろう?


※追記
 結局、衛藤氏は本日(19日)、発言を撤回。
 その程度の信念なら発言しないで下さい。

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隠蔽捜査~竜崎、お前はその女に恋をしている!

2014年02月18日 | 推理・サスペンスドラマ
「竜崎、お前はその女に恋をしている」
 というわけで、あの堅物・竜崎(杉本哲太)が大いに迷う。
 お相手は、テロ警備で秘書官として派遣されてきた畠山美奈子(伊藤歩)。
 彼女は、警察庁の新人研修で竜崎の講義を聞いて以来、竜崎に憧れていたらしい。
 竜崎は美奈子を意識し、タクシーに乗っていても張りつめた変な空気。
 夢にまで美奈子が現れる(笑)。

 このドラマ、中年オヤジは見た方がいいですよ。
 真面目一方の中年男が若い美人とただならぬ仲に。
 ドラマが視聴者の願望の実現を描くものだとしたら、まさに竜崎はそれ。
 ジャニーズの恋愛ドラマには共感できないが、竜崎なら思い入れは可能。

 おまけにこの恋には、元部下の谷岡香織(青山倫子)が絡んできそうだし、テロ事件も同時に進行中。
 家族ドラマもあって、エンタテインメントとしてはフルコースの料理という感じ。

 視聴者も完全に、中年・壮年男性をメインターゲットにしている。
 『隠蔽捜査』のようなドラマをもっと増やしてほしいなぁ。
 こう考えてしまうのは、やはり僕が年を取ってしまったから?

 
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軍師官兵衛 第7回「決断のとき」~失うことを恐れるな。お前が考え、お前が決めるのだ

2014年02月17日 | 大河ドラマ・時代劇
 織田か? 毛利か?
 官兵衛(岡田准一)の判断基準は、「生き残るため」であるようだ。
 それは<姉妹が敵同士になること>でも<義兄の顔をつぶすこと>でも<主君の意向>でもない。
 官兵衛はそれらのことに左右されず、「生き残る」という基準で物事を決める。

 しかし、物事に絶対はない。
 判断が間違うこともある。
 まして官兵衛の場合、一歩間違えば、一族を滅ぼしてしまうことになる。
 そんな迷っている時に父・職隆(柴田恭兵)の言葉。
「失うことを恐れるな。お前が考え、お前が決めるのだ」
 いい言葉ですね。
 判断に迷った時は、この言葉を思い出したい。

 さて、今回は脇キャラについて。
 小寺政職(片岡鶴太郎)の口癖は「思案の為所じゃのう」のようだ(笑)。
 これは便利な言葉。
 実際は問題の先送りなのだが、この言葉を使うと主君っぽく見える。
 こういう上司っていますよね、「考えとく」と言って結局、何もしない人。
 優柔不断で何も決められない。決定してもすぐに迷う。
 政職はこんなことも言う。
「いざとなったら、あやつ(官兵衛)に責めを負わせればいい」(笑)
 これも典型的なダメ上司。
 小寺家の描写は、中小企業のサラリーマン物のようだ。
 ダメ社長にダメ役員。
 そんな中、部長の官兵衛がひとりで奮闘する。
 櫛橋左京進(金子ノブアキ)というライバルもいる。

 そして、今回のもうひとりの脇キャラは羽柴秀吉(竹中直人)。
 おそらく上司として、政職と比較される。
 面白かったのは竹中直人さんの演技。
「は・し・ば・ひ・で・よ・し」
 これって滝川クリステルさんの「お・も・て・な・し」ですよね。
 滝川さんは、横の動きだったが、秀吉の場合は縦。
 次回の予告に拠ると、「心・配・御・無・用」が出るらしい(笑)。

 最後は後藤又兵衛。
 今回もまた黒田家臣団が強化された。

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「銀河英雄伝説」は政治学の教科書だ ②~社会的弱者と反対勢力の排除

2014年02月15日 | 小説
 『銀河英雄伝説』(田中芳樹・著)は見事な<政治学>の教科書だ。
 銀河帝国をつくった独裁者ルドルフはこんな思想を持っている。

「宇宙の摂理は弱肉強食であり、適者生存、優勝劣敗である」
「人類社会もまた、その例外ではありえない。異常者が一定数以上に増えた社会は、活力を失って衰弱する。余の熱望するところは、人類の永遠の繁栄である。したがって、人類を種として弱めるがごとき要素を排除するのは、人類の統治者たる余にとって神聖な義務である」

 この思想の結果、ルドルフが行ったのは次のようなことだ。
・身体障害者や貧困層や「優秀でない」人々に対する断種の強制
・精神障害者の安楽死
・弱者救済の社会政策の全廃
 
 このことについて著者である田中芳樹さんはさらに次のように書いている。
<ルドルフにとっては、「弱い」ということ辞退が許し難い罪であり、「弱さを盾にとって当然ごとく保護を求める」社会的弱者は憎悪の大賞ですらあったのだ>

 これは都知事選に立候補した田母神氏がツイッターで語ったことに似ている。
<弱者救済が行き過ぎると社会はどんどん駄目になります。
 国を作ってきたのは時の権力者と金持ちです。
 言葉は悪いが貧乏人は御すそ分けに預かって生きてきたのです>

 さて、ルドルフは自分の権力を盤石なものにするために、さまざまな政策を行っていく。
 引用すると、
<彼は即座に議会を永久解散した。
 そして翌年、帝国内務省に社会秩序維持曲が設立され、政治犯に対して猛威をふるうことになった。ルドルフの腹心であるエルンスト・ファルストロング内務尚書(大臣)が自らその局長をかね、「法律によらず主体的な判断によって」逮捕、拘禁、投獄、懲罰をおこなったのである。
 それは権力と暴力の祝福されざる結婚だった>

 そして、ルドルフは反対勢力を排除・虐殺。
 その虐殺をおこなった当事者は自分を正当化するために次のように語る。
「社会の絶対多数の安寧と福祉のために、ひと握りの危険分子を排除したのだ」
 これは虐殺をきれいに見せるための詭弁だ。
 権力者が語る<きれいな言葉>ほど疑ってかかった方がいいという良い例だ。
 
 先日、安倍首相は国会での演説で<責任野党>という言葉を使った。
 これは、自分たちにしっぽを振ってくる野党のみ<責任野党>として対話に応じるこということらしいが、完全に民主主義に反している。
 政策が明らかに悪い場合は、野党が100%反対するのは当然の行為だ。
 政治の世界はこんな詭弁に溢れている。

 『銀河英雄伝説』のルドルフにとっても、安倍首相にとっても、<民主主義>は面倒くさいものに違いない。
 俺たちは優秀なんだから、黙って従え。バカなやつらがグダグダ反対するな、と考えているように思われる。

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「銀河英雄伝説」は政治学の教科書だ ①~独裁者はかくのごとく誕生する

2014年02月14日 | 小説
 『銀河英雄伝説』(田中芳樹・著)は見事な<政治学>の教科書だ。
 たとえば、独裁者。
 銀河帝国をつくった独裁者ルドルフは、作品中、次のように登場する。

「閉塞した時代の状況に窒息するような思いを味わった銀河連邦の市民たちは、この若い鋭気に富んだ新しい英雄を、歓呼とともに迎えた。ルドルフは、いわば濃霧のたちこめる世界に登場した超新星(スーパー・ノバ)であったのだ」
「ルドルフの登場は、民衆が根本的に、自主的な思考とそれにともなう責任よりも、命令と従属とそれにともなう責任免除の方を好むという、歴史上の顕著な冷笑である」

 以上は、本編の<序章 銀河系史概略>で描かれた文章だが、 
 民衆は、未来の見えない自分たちの現実を打開してくれる英雄・指導者を求める。
 自分で考えたり、責任を取ることよりも、指導者に命令され、従属することを求める。
 考えないことは楽だから、すすんで飼い慣らされ、奴隷になろうとする。

 そんな中、独裁者ルドルフはこう演説する。
「強力な政府を。強力な指導者を。社会に秩序と活力を!」
 これに民衆は熱狂する。

 そして、権力を獲得したルドルフは、それをさらに強固なものにしようとする。
「彼の理想とする社会は、強力な指導者の下に整然と統制され管理された、統一性の高い社会であった。
 自らを恃(たの)むこと厚く、自ら行使する正義を信じて疑わないルドルフにとって、批判者や反対者は社会の統制を乱す異分子以外の何者でもなかった。当然の帰結として、反対勢力に対する過酷な弾圧が開始された」

 <強力な指導者の下に整然と統制され管理された、統一性の高い社会>
 <批判者や反対者は社会の統制を乱す異分子以外の何者でもない>と見なす社会。
 すなわち、独裁国家である。
 そして、民主主義国家は常にこうした危うさの上に成り立っている。
 強い指導者を求め、思考することや批判することを忘れているうちに、いつのまにか独裁国家になっているという危うさ。

 このことを現在の日本に目を転じれば、安倍ちゃんは独裁者になれる器ではないと思うんだけど、<自らを恃(たの)むこと厚く、自ら行使する正義を信じて疑わない>という姿勢はまさに安倍ちゃんだし、<強力な政府を。強力な指導者を。社会に秩序と活力を!>というのもまさに安倍ちゃんの<強い国>に通じる。
 近い将来、<安倍ちゃん>などと気軽に呼べなくなる日が来るかもしれない。

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相棒 「見知らぬ共犯者」~何の力もない人間がどう闘えばいいのですか?

2014年02月13日 | 推理・サスペンスドラマ
 殺人の汚名を着て、マスコミに話題になることで評論家・山路を告発した大倉修司(中山仁)。
 彼は右京(水谷豊)にこう訴える。
「何の力もない人間がどう闘えばいいのですか?」

 マスコミや影響力のある評論家は<大きな権力>だ。
 大きな権力は簡単に個人を潰すことができる。
 世論もそれに乗せられて、バッシングを始める。
 大倉の言葉は、そんな現実への怒りの表明だ。
 最近ではブログやツイッターという発信ツールがあるから<個人>もかろうじて闘えるが、それにも限界があり、マスコミが取り上げなければ大きなうねりにはならない。
 そうなると、大倉のように自らが罪をかぶって、マスコミを逆利用するしかない。

 個人の純粋な思い。
 俳優の有村亮(天野浩成)は、自分の演技力を認めてもらうために5年間ロンドンで必死に努力してきた。
 自殺した大倉の娘・奈津(中山絵梨奈)は、目をキラキラさせて、女優になって有村と共演する夢を語った。
 しかし、それを踏みにじる大きな力。
 権力は個人の純粋な思いなど、簡単に押しつぶしてしまう。

 今回の件で、有村と大倉が捕まってしまったことも象徴的だ。
 個人は闘って、破れて、<法の裁き>を受ける。
 有村は<演劇の神様の裁き>も受けた。
 もちろん、殺人は罰せられるべきものなのだが、現実の理不尽さも感じさせる。
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都知事選をふり返る~田母神氏61万票が気にかかる

2014年02月11日 | 事件・出来事
 東京都知事選、主要候補の得票数。

★舛添要一    2,112,979 票
★宇都宮けんじ   982,594 票
★細川護熙     956,063 票
★田母神俊雄    610,865 票

 脱原発派は宇都宮さんと細川さんで割れましたね。
 両者を足すと、約194万票。
 理想を言えば、おふたりが共闘しなかったのが悔やまれる。
 石原・猪瀬体制のような形で、細川さんが知事で、宇都宮さんが副知事。
 細川さんが理念的なことを、宇都宮さんが実務を。
 そうすれば大きな話題になっただろうし、舛添氏といい勝負をしたかもしれない。

 今回の教訓で言えば、反自民勢力は<共闘>しなければいけないということである。
 分断されていては、自民・公明の組織票には勝てない。
 共産党・社民党が推すというだけで「現実味がない」と拒否する無党派層もいるだろうし。

 投票率は46.14%。
 実に500万人が棄権したことになる。
 僕も昔は政治に興味がなかったので人のことは言えないのですが、いいんですかね? これで。
 この国は結構、重要な岐路に立っていると思うのですが。

 それは田母神氏が61万票を取ったことに表れている。
 20代の有権者で言えば、田母神支持は舛添氏に続いて第2位。
 実に20代の24%の若者が支持をしている。
 つまり右傾化。国家主義。

 僕は<個人主義者>なので、<国家主義>とは相容れない。
 国家のために個人が犠牲になるなんてまっぴらだ。
 国家なるものに生活を邪魔されたくないし、<戦争><原発事故>は個人の生命や生活を無惨に奪う。
 だから反対している。

 さて、これから世の中はどうなっていくのか?
 そのレポートと、微力ながら若干の意見は今後も申し上げていきたいと思う。


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軍師官兵衛 第6回「信長の賭け」~少しずつだが、前進し強くなっている黒田家臣団!

2014年02月10日 | 大河ドラマ・時代劇
 青年たちの物語である。

 まずは官兵衛(岡田准一)。
 未来に夢をふくらませるこの青年には、小寺家は小さすぎるようだ。
 天下統一を着々とすすめる信長(江口洋介)や摂津の主になった荒木村重(田中哲司)の存在に官兵衛は焦る。
 動いている世の中のことが見えすぎるだけに、小寺家に縛られている自分との間に葛藤が生まれる。
 信長のことを他人事のように話す小寺政職(片岡鶴太郎)にも「対岸の火事とみるにはいささか悠長では」と言わずにはいられない。

 母里太兵衛(速水もこみち)と栗山善助(濱田岳)の中には、故・母里武兵衛(永井大)がいる。
 ふたりは武兵衛を崇拝し、自らの手本にしているが、同時に武兵衛のようになれなくて焦っている。
 太兵衛は有りあまる自分の力を持てあまし、善助は新しい家臣たちをまとめられない。
 悩むこと、自分を制御できなくて焦ることは青年の特権だ。
 生命力に溢れているからこそ、青年は悩み、焦る。

 そんな彼らに官兵衛は「黒田家の強さの理由は家中の結束だ」と説き、<義兄弟>になるように命じる。
 <義兄弟>という縛りをつくることによって、善助は太兵衛を制御できるし、太兵衛も善助に身をまかせることができる。
 太兵衛が善助を素直に兄と認めることが出来た理由には、善助が太兵衛に「すまなかった。お前の思いをわしは見抜けなかった」と謝ったこともあるだろう。
 善助はわりと器が大きい。
 今後は黒田家の潤滑油になり、人間関係を調整していくのだろうか。
 太兵衛も自分を制御する存在を与えられたことで、武芸を磨き、戦うことに専心できるようになった。
 だからラスト。
 太兵衛は「百人、千人を倒すには強くならねばならない」と考え、懸命に「滝と戦う」。

 というわけで、少しずつだが、前進して強くなっている黒田家臣団。
 まだまだ未熟だが、彼らには<若さ>という武器がある。
 歴史の大海に船出する日も近い。

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テレビが報じないので舛添さんに関する画像を集めてみた

2014年02月08日 | 事件・出来事
 テレビが報じないので都知事候補・舛添さんに関する画像を集めてみた。


 2億5000万の政党助成金不正利用疑惑


 それを報じた週刊文春


 公職選挙法違反容疑を報じた日刊ゲンダイ
 ネットオークションで3000円する五輪バッヂを演説会場に来た聴衆に無料配布。


 これが問題の五輪バッヂ

 <舛添要一を都知事にしたくない女たちの会>パンフレット



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さて、東京都知事選!~組織票の舛添候補に対し、大逆転はあるか?

2014年02月08日 | 事件・出来事
 さて都知事選。
 今回はその見所を書いてみたいと思います。

 舛添要一さん。
 優勢らしいんですが、一般人気はないんですよね。
 優勢なのは、自民党・公明党支持者の組織票があるから。

 不人気なのは特に女性。
 過去の女性スキャンダル、女性蔑視発言で、<舛添要一を都知事にしたくない女たちの会>まで発足してしまった。
 小泉進次郎議員が応援を拒否したように、自民党支持者の中にも舛添不支持者は多い。
 安倍首相を支持するネトウヨと呼ばれる人たちも。

 すみません、舛添さんをdisる内容になってます……。

 おまけに日刊ゲンダイや週刊文春で暴露された<2億5千万円の政治資金問題>。
 これを追及されて、猪瀬さんみたいに即辞任なんてこともあり得る。
 そうしたら、また選挙?

 すみません、やっぱり舛添さんをdisる内容になってます……。

 こんな舛添さん優勢に肉薄していると言われているのが、細川護煕候補。
 小泉元首相とのダブル総理大臣コンビで、街頭演説は毎回超満員。
 瀬戸内寂聴、菅原文太、吉永小百合、なかにし礼さんら著名人も支持を表明。
 細川候補夫人の佳代子さんの演説も人気らしい。
 おそらく無党派層の票は、こちらに流れるのではないか?

 となると、都知事選の焦点は、
 自民党・公明党の組織票(舛添さん)VS無党派層(細川さん)。
 これが今回の都知事選の見所のひとつ。

 しかし、一方で細川さんは政策が弱いんですよね。
 脱原発に対する切実な思いは、十分に伝わって来るのですが、その他の政策については具体性に欠ける。
 陶芸家というアーティストの感性と自然との共生という哲学は素晴らしいのですが、その他は曖昧で、今ひとつ伝わって来ない。

 というわけで、政策で具体的なのは宇都宮けんじさん。
 弁護士として弱者救済にあたってきた方だけあって庶民派、<やさしい政治>をしてくれそう。
 猪瀬さんが当選した前回の都知事選でも2位の票を獲得した。
 また社民党や共産党が支持しているように、その政治姿勢は<反安倍内閣>。
 なので、都民の中で
「安倍はやばいな。戦争をやりかねない」
「安倍の政治って結局、大企業・金持ち優遇の政治じゃん」
 と考える人は宇都宮さんに行きそう。

 すみません、安倍自民党をdisってます。

 残念なのは、細川さん、宇都宮さんで票が割れてしまうこと。
 実際、脱原発派で、どちらに入れるか迷っている人は多いし、一部ではお互いに罵り合いをしている。
 なので現状では、細川・宇都宮で票が割れた結果、漁夫の利で舛添さんが当選という感じか?
 だが、選挙は投票箱のふたを開けて見なければわからない。
 先程、書きましたように、舛添さんは一部の女性を敵にまわしていますし、組織票も割れそうですし。
 というわけで、これが今回の都知事選の見所のふたつめ。

 組織票をバックにした舛添要一という本命に対し、逆転はあるのか?
 細川・宇都宮で票は割れてしまうのか?

 いずれにしても都民の有権者は投票に行きましょう。
 <舛添は嫌い><脱原発><反自民><やさしい政治><本当なら引退して楽に暮らせてたのに立候補して偉い>など、投票理由はどんなものでもいいと思います。
 こういうのは参加した方が絶対に楽しいですし。

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