平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

<屋根なし新国立競技場>と<オスプレイ墜落>から垣間見える安倍政権の実態

2015年05月20日 | 事件・出来事
★2020年の東京オリンピック。
 新国立競技場の屋根は間に合わないらしい。
 建設費も現在の1625億円を大きく上回る見通しで、2500億とか3000億とか。
 ずさんだね~。
 工期や建設費の問題は、さまざまな建築家が再三、指摘してきたことなのに文科省やオリンピック組織委員会は無視。

 これ、誰が責任を取るんだろう?
 特に建設費。
 1625億円の予算が2500億とか3000億とか酷すぎる。
 原発と同じで、誰も責任をとらずにお終いかな?
 下村文科相、どうせ献金問題で灰色なんだし、責任をとれ!

 この件について、舛添東京都知事はいい事を言った。
「新国立競技場建設について安倍首相には楽観的な情報しか上がっていなかった。これは各戦線での敗北をひた隠し、勝利と偽って国民を騙してきた戦前の陸軍と同じである」

★ハワイでのオスプレイの墜落事故。
 1名死亡。21名病院搬送。
 にもかかわらず、アメリカは引き続き、沖縄でのオスプレイの訓練や横田基地への配備をおこなうらしい。
 安倍首相もそれを容認。
 普通なら沖縄・翁長知事のように「墜落の原因がはっきりするまで訓練や配備はやめてほしい」とアメリカに要求するべきだろう。
 それなのに、わが国の首相は……。
「国民の命と生命財産を守る」なんて、よく言うよ。

 そう言えば、首相官邸にドローンが落下した事件があった。
 現在、国会では、急いでドローン規制の法案づくりをやっているとか。
 笑ってしまう。
〝ドローンの規制〟は、急いで一生懸命やるのに、〝オスプレイの規制〟はまったくやらない(笑)

 そりゃあ、オスプレイは安倍さんの頭の上に降ってきませんからね。
 自分に危険が及ばなければ、問題にしない安倍首相。
 国民の上なら、いくら落ちてもOK?
 そんなにオスプレイが安全だと思っているのなら、首相専用機にしたら?
 少なくとも国内で災害が起きた時は、オスプレイで駆けつけてね、安倍さん!

 それと、オスプレイを規制しないのは、相手がアメリカだからでしょう?
 アメリカに完全従属の安倍政権。
 安倍さんは「アメリカの戦争に日本が絶対に巻き込まれることはない」と断言しているけど、もし、アメリカに「自衛隊を派遣してくれ」と言われたら本当に断れるのですか?

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天皇の料理番 第4話~女房と子供が待っとるんじゃ! わしは早く一人前にならんとアカンのや!

2015年05月19日 | 大河ドラマ・時代劇
 兄が病気だとウソを言って、英国公使館に通う篤蔵(佐藤健)。
 ウソがバレても、兄と行き違いになった、とゴマかそうとする。
 こういう小ずるい所があるのも篤蔵の魅力ですよね。
 決して立派な人でない。
 篤蔵は料理の天才なんだろうが、天才としてすごい所だけを描かない。

 篤蔵は先輩の荒木(黒田大輔)を殴って叫ぶ。
「女房と子供が待っとるんじゃ!
 わしは早く一人前にならんとアカンのや!
 わしの真心はそこにあるんじゃあ!
 おめえみてえな嫌がらせと一緒にすんな!」

 心の底から振り絞る言葉というのも胸を打つ。
 今まで理不尽な嫌がらせを受けてきて、ずっと我慢してきたが、ついに堪えきれず発してしまった言葉。
 篤蔵にも、ウソをついて公使館に通っていたという非はあるのだが、それを凌駕して熱く訴えかける心からの本音。
 感情や想いというのは必ずしも論理的でない。

 女房と子供を背負っているというのも篤蔵のエネルギー源になっている。
 <料理が好き><料理で人を喜ばせたい>だけでも十分なモチベーションになるが、<女房・子供>が加わると、それはさらに強固になる。

 上手い人物造型ですね。

 今回は、辰吉(柄本佑)や松井新太郎(桐谷健太)もよかった。
 辰吉は嫉妬と焦りから篤蔵を荒木に売ってしまい、後悔する。
「荒木さんに言わされたんですよね」とあくまで辰吉を信じている篤蔵を見て、自分は汚い人間だと苦しむ。
 そんな辰吉の肩に手をやって、辰吉の弱さも含めて理解し、引き受ける新太郎。

 この作品は上手い人物造型の宝庫です。

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花燃ゆ 第20回「松陰、復活!」~雑なドラマですね。視聴者の補完にも限界がある

2015年05月18日 | 大河ドラマ・時代劇
 全体的に〝雑なドラマ〟ですね。

 久坂玄瑞(東出昌大)と高杉晋作(高良健吾)。
 松陰(伊勢谷友介)に育てられたふたりの弟子たち。
 今回はそんなふたりと、松陰の言葉や書物が今も影響力をもって生きていることが描かれたわけですが、〝雑〟な感じが否めない。

 まず、久坂がラスト、どうして焼き討ちに参加するという心変わりをしたのかがよくわからない。
 久坂は伊之助(大沢たかお)と同じで、言論で藩や朝廷を動かし、幕府の方針を変えようとしていた穏健派だったが、急に高杉らの英国領事館焼き討ちに参加してしまった。
 松陰の書物が久坂を動かしたらしいのだが、松陰のどのような教えがそうさせたのかが描かれていない。
 萩では、子供たちの間で松陰の思想を学びたいという動きが出て来たようだが、これまた松陰のどのような言葉が子供たちの心をとらえたのかが描かれていない。
 松陰の罪が許されて、吉田家が再興した理由もよくわからない。
 長府藩主らを動かした伊之助の功績で許されたらしいが、幕府にお伺いを立てなくていいのかね? それだけ幕府の力が弱くなったってことか?
 三条実美が動いた理由も口の腫れ物を梅干しで治したからって……。安易すぎないか?
 伊之助が長府藩主らを動かしたくだりも、もっと丁寧に描かなくては伝わらない。

 まあ、どうして〝雑なドラマ〟になったかはわかりますよ。
 松陰の思想を踏み込んで描くことができないからだ。
 たとえば、吉田松陰の『留魂禄』には、こんな言葉。

「討たれたる吾をあわれと見ん人は君を崇めて夷払えよ」
「七たびも生きかへりつつ夷をぞ攘はんこころ吾れ忘れめや」

 これを描けば、すべてが明解になる。
 久坂が心変わりした理由もよくわかる。
 子供たちが松陰を求めた理由も。
 ただ、これを描けば、天皇やお国のために死ねという〝過激な右翼思想〟になってしまうから、日曜日のお茶の間にはそぐわない。
 だから作家としてはお茶を濁して描くしかない。
 とはいえ、これを描かないと、高杉たちの行動の理由がはっきりしないから、視聴者は「何か過激なことをやってるな」で終わってしまう。

 作家や制作陣としては、そこの所を「行間を読んで補完して」と考えているのだろうが、視聴者はそんなにやさしくない。

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ドS刑事~ばっかじゃないの? 多部ちゃんのドSぶりが板についてきた!(第6話)

2015年05月17日 | 推理・サスペンスドラマ
 多部ちゃんのドSぶりが板についてきた!
 第1話とくらべると格段の進歩。
 嘲り、哄笑、罵声、意地悪、痛ぶることの喜び……回を追うごとに表情がドSになっている!

 今回も「女だから自分の実力が認められない」と嘆く痴漢冤罪女に強烈なせりふ。

「あなた、全然デキる女じゃないわよ。
 覚えているかしら?
 あなた、レストランのアルバイトたった3日で、皿を100枚割るという偉業を成し遂げたそうね←ドSwww
 カフェのバイトでは、リンゴの皮むきに30分もかかるという快挙を成し遂げた←ドSwww
 就職してからも、大事なプレゼン資料を削除する、内部文書を送信するなどの取り返しのつかない失敗を繰り返した←ドSwww
 本当はわかってるんでしょう?
 あなたが評価されないのは女だからじゃない、あなたが口だけ達者な勘違い人間だからよ←ドSwww
 ばっかじゃないの!←ドSwww」

 決めぜりふの「ばっかじゃないの」も今回の第6話はタメが入って、ますます嫌みったらしくなり、味が出ている。
 これが連続テレビドラマの醍醐味ですよね。
 回を追うごとに、役がハマって、役者さんがどんどんいい味を出していく。
 これを視聴者は目撃できる。

 多部ちゃんの進化した『ドS刑事』を見たい方はこちら。
 ドSシーンだけを見たい方は、35:55くらいから見て下さい。

 ドS刑事 第6話(日テレ無料動画放送)

 5月23日(土)20時59分まで無料で見られます。それ以降は有料になってしまうのでお早めに。

 なお、今回は『ごめんね青春!』の〝あまりん〟こと森川葵さんが高校生役でゲスト出演しています。
 改めて見ると、森川葵さんって本当にきれいですよね。

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一読の価値あり~安倍首相の安保法制会見にリテラ・野尻民夫氏が反論!

2015年05月16日 | 事件・出来事
 先日の記者会見で、安倍首相は「アメリカの戦争に巻き込まれることなど絶対ない」と断言した。

 このことについて、本と雑誌のニュースサイト・リテラの野尻民夫氏は次のように反論している。

『そもそも、ついこの間、この男は米議会の演説で、
「この法整備によって、自衛隊と米軍の協力関係は強化され、日米同盟は、より一層堅固になります。それは地域の平和のため、確かな抑止力をもたらすでしょう」
「今申し上げた法整備を前提として、日米がその持てる力をよく合わせられるようにする仕組みができました。一層確実な平和を築くのに必要な枠組みです」
 と、アメリカの戦争への全面協力ができる体制をつくることを宣言したばかりではないか。
 アメリカには戦争に協力しますよ、と言いながら、日本ではアメリカに巻き込まれることはない、日本を守るためだ、と嘘をつく。まさに、二枚舌としか言いようがない』


 確かに。
 アメリカでのあの演説を聴いたら、「アメリカの戦争に巻き込まれることなど絶対ない」なんて言えないですよね。

 集団的自衛権と安保法制が必要な理由について、安倍首相があげた例に関しても野尻氏は反論している。
 まず安倍首相が「これが現実です。私たちはこの厳しい現実から目をそむけることはできません」と言ってあげた事例はこうだ。
・アルジェリア、シリア、チュニジアで日本人がテロの対象となった。
・北朝鮮が数百発の弾道ミサイルと核兵器を開発している。
・自衛隊機の緊急発進(スクランブル)の回数が10年前と比べて実に7倍になっている。

 これについて野尻氏は次のように反論。

『だが、冷静に考えてみて欲しい。
 アルジェリアやシリア、チュニジアで起きたテロは自衛隊で防げるのか? 自衛隊の機関紙「朝雲」ですら、自衛隊による人質救出は非現実的で無責任と批判している。
 次にあげた北朝鮮のミサイル開発も集団的自衛権や今回の法改正とはなんの関係もない。個別的自衛権で対応できる案件だ。
 さらに「自衛隊機の緊急発進(スクランブル)の回数が10年前と比べて7倍」というのは完全なまやかしだ。
 たしかに、2014年のスクランブル回数は943回で2004年の141回の7倍弱。
 しかし、それはもっとも少ない年と比較しているだけで、1980年から1990年代はじめまでは常に毎年600回から900回のスクランブルがあった。
 その後、2000年代に100回から300回に減少していたのが、2013年に突如、急増。24年ぶりに800 回台をマークしたのだ。
 これはむしろ、安倍政権になって無理矢理スクランブルを増やしただけだろう。
 実際、2014年も増えているのはスクランブルだけで、領空侵犯されたケースはゼロである』


 そうだったのか!
 自衛隊機の緊急発進7倍にはあやうくダマされる所だったぜ。

 野尻氏は次のようにも書いている。

『安倍のスゴイところは、こうしたウソを平気でつけるところなのだ。
 集団的自衛権とは関係のない案件を引き合いに出して、国民を騙そうとする』


 ええ、僕も安倍がウソつきだってことはわかってましたよ。
 もちろん現実の危機は高まっているとは思いますが、すべて個別的自衛権の強化で対処できること。
 安倍首相の論理は、まず<集団的自衛権ありき>で、後づけで理由とかをいろいろくっつけているだけだからツッコミ所満載で、説得力がない。

 安倍氏の頭の中には、つねに日米安保改定をやった祖父の岸信介がいて、自分も祖父のようになりたいと思っているのだろう。
 そして、こう報告したいのだろう。
「おじいちゃん、ボク、やったよ! おじいちゃんの志を継いだよ!」

 この野尻民夫氏の反論、すぐれた記事だと思います。
 野党も国会でこれくらいのツッコミをして。
 もっと詳しく読みたい方は以下へ。

 まるで〝サイコパス〟安倍首相の安保法制会見の詐術を検証(リテラ)

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戦争法案記者会見~安倍晋三の言うことはウソばかり! 彼にすべてを任せていいのだろうか?

2015年05月14日 | 事件・出来事
 本日の安倍首相の記者会見。

「絶対にアメリカの戦争に巻き込まれることはない」だって!

 でも、7時のNHKのニュースでは、アメリカ外交問題評議会のシーラ・スミス上級研究員はこう語っている。
「アメリカへの軍事的協力を期待する」(笑)

 安倍の言うことはウソばっかり!

 仕方がないので、われらが安倍首相の過去の発言をふり返ってみよう!

 
 あの~~っ、福島で全電源崩壊が起こったんですけど~。

 
 あの~~っ、TPP進めていますよね~。

 
 あの~~っ、年金問題、最後の一人まで解決していませんよね~。

 安倍首相は昨年12月の選挙で、戦争法案について十分に説明し来て、国民の支持を得たと言ってますが、これまたウソ。

 
 安倍「アベノミクスを前に進めるのか止めるのか、それを問う選挙だ」
 決して「戦争法案の是非を問う選挙だ」とは言っていない。


 上記のことだけでなく、安倍首相は詭弁や誤魔化しばかり。
 だから、
「絶対にアメリカの戦争に巻き込まれることはない」
 なんて言葉を絶対に信じない。

 それに、もし真剣に集団的自衛権が必要だと考えているのなら、正々堂々と<憲法改正>を訴えろよ!
 集団的自衛権がもたらす<デメリット>も語れよ!
 あなたが語らないから、代わりに言うと、
①自衛隊員が殺される。あるいは人殺しをする。
②自衛隊員が現地の市民を殺す可能性がある。
③日本人が国内でも海外でもテロに遭う可能性が高くなる。
④関与した国からは、当然、日本が敵対国と思われる→日本が大きな戦争に巻き込まれる。
⑤戦費が膨らみ、国民の生活はますます苦しくなる。福祉はカット。増税。
 戦争が大きくなれば、預金封鎖。日本国債暴落。


 安倍晋三というウソつきを信じていいのだろうか?
 安倍晋三にすべてを任せていいのだろうか?

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私立恵比寿中学・松野莉奈のソロ曲 『できるかな?』 は結婚式の定番ソングになりそう!

2015年05月14日 | アイドル
 私立恵比寿中学・松野莉奈さんのソロ曲『できるかな?』は結婚ソングの定番になると思うんですよ。
 歌詞は「●●できるかな?」と、ひたすら問いかけていく内容。

 JASRACの著作権の関係で、歌詞は引用できないので、説明すると、「できるかな?」と問いかけられるのは次のような事柄。

・鉄棒の逆あがり
・仲直り
・勉強
・恋人
・小旅行
・仕事
・ゴールイン(結婚)
・家族
・子供を育てたあとのデート
・お別れ(死)

 逆上がり→勉強→恋人→就職→結婚→家族・子供→老後→死
 という形で、曲自体がひとつの人生ドラマになっている。

 この曲を聴く人は、年齢や人生経験によって、それぞれに感じること・思うことがあるに違いない。
・若い人は、これから待っている人生への憧れ・希望。
・恋人と別れた人や結婚に失敗した人は、人生の苦みや哀しさ。
・子供を育て上げた年配の方は、自分の人生をしみじみとふり返る。

 いい曲です。
 ぜひ聴いてみて下さい。

『できるかな?』 松野莉奈(YouTUBE)


※追記
 2017年2月8日、この歌を歌っていた松野莉奈さんが亡くなられました。
 このことは別途、書いていますが、この歌詞の内容と松野さんのことを重ね合わせると本当につらいです。

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戦争・原発事故アゲイン? 「重要なことは2度経験しないと本当には理解できない」

2015年05月13日 | 事件・出来事
 京都精華大専任講師の白井聡氏(37)はこんなことを言っている。

「ドイツと日本の最大の違いは、ドイツは2つの世界大戦で2度負けたが、日本は1度しか負けていないことです。日本は戦後、民主国家の道を歩んだとか言っているが、ワイマール憲法も民主主義的な憲法でした。その中でナチスが台頭したわけで、日本は長い戦間期を生きているような気がします。ドイツの哲学者ヘーゲルは『重要なことは2度経験しないと本当には理解できない』と言っています。不謹慎に聞こえるかもしれませんが、再度悲劇が起きなければダメなのかもしれません」

『重要なことは2度経験しないと本当には理解できない』

 確かに。
 本日も岩手を中心に東日本大震災の余震があったが、御嶽山、箱根山、阿蘇、蔵王……。
 ネパールではとんでもない大地震。
 こんな中で、日本は原発を再稼働しようとしている。
 電力会社など、原発が廃炉になると困る連中と経産官僚、政治家が結託して。

 おそらく、もう一度、原発事故が起きなければ、この国の人たちは気づかないんだろうな。
 あってはならないことだけど。


 安倍首相に対しても白井氏は痛烈だ。

「戦後を通じてこれほど知識層から嫌悪された首相はいないのでは。戦後レジームからの脱却と言いながら、対米従属をエスカレートさせるのは支離滅裂だし、「私が最高権力者」発言でもわかるように近代政治の常識を超えるようなことを平気で言う。国会でイラクに大量破壊兵器がなかったことが問題になったときも「ないことを証明できなかったフセインが悪い」と言ったのが安倍さんです。何かが存在しないことは証明できない、ということすらわからないらしい。知識人が評価しないのは当然だし、安倍さんというみこしを担いでいる政治家も、仕えている官僚も内心、バカにしていると思います。でも、安倍さんよりも自分は賢いと思っている人たちが安倍さんに命令されているわけで、いうなれば、バカの奴隷にされている。この構造そのものがバカなんですね」

「私が最高権力者」
 別にあなたにすべてを白紙委任したわけではないよ。
 というか、あなたごときに引っ張っていってもらって、こちらがひどいめに遭いたくないだけ。

 現在、政権の生命線である株価をあげるために、国民の年金を株に運用しているようだが、大丈夫か?
 これで失敗して、年金支給開始年齢が75歳とかになったら暴動が起きるよ。
 でも、いろいろ理由をつけて「仕方なかった」「想定外だった」と言って逃げるんだろうな。
 福島の原発の時と同じ。

「ないことを証明できなかったフセインが悪い」
 笑ってしまう。
 まともな人間ならこう言うはず。
「大量兵器はなかった。あのイラク戦争をおこなったアメリカは間違いだった。そんなアメリカの言うことを聞いて、多額のお金を出した日本政府も間違いだった」
 こう反省しなよ、安倍さん。

『重要なことは2度経験しないと本当には理解できない』

 まあ、いいや。
 戦争でも原発事故でも、もう一度やってくれ。
 あってはならないことだが、そうしないと、この国は変われない。

 でもな~、安倍ごときのせいで、こちらがひどいめに遭うのは、やっぱイヤなんだよな~。

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天皇の料理番 第3話~一刻も早くシェフになるには人の倍やるしかない!

2015年05月12日 | 職業ドラマ
 俊子(黒木華)の妊娠。
 このままコックの修行を続けるか、俊子と子のために故郷に戻るか、の選択を迫られる篤蔵(佐藤健)。
 しかし、彼は第三の道を選んだ。
 すなわち<家族を養えるシェフになって俊子と子供といっしょに暮らす>という選択だ。
 そうなんですよね、AかBかの二者択一の選択を迫られたとき、別の道はないかと探してみる。
 これって生きていく上での大切なノウハウ。
 兄・周太郎(鈴木亮平)はしばしば「物事と真っ正面から向き合え」とアドバイスしますが、篤蔵は真っ正面から向き合って、この結論を出した。

 しかし、これは非常にハードで困難な道。
 何しろ稼げるシェフになるには何年も修行の時間がかかる。
 これを乗り越えるために篤蔵が考えたことは……。

「一刻も早くシェフになるには人の倍やるしかない!」

 と、いうわけで英国公使館のシェフ五百木(加藤雅也)のもとでの料理修行!
 華族会館と英国公使館の間の激走!

 バカですよね、篤蔵は。
 フツーの人間なら、そんなことは不可能だと思ってあきらめてしまう。
 AかBかのいずれかの道を選んで、第三の道に進もうとしない。
 でも、篤蔵はバカだからそれをやってしまう。
「大賢は大愚に似たり」
「思い立ったが吉日」
 ことわざは篤蔵のやり方が正しいと教えている。
「二兎を追う者は一兎をも得ず」ということわざもありますが……。

 さて、ここからは少年ジャンプ。
 前回、第二話の記事で、
①主人公の成長
②理解者がいること
 が作品をドラマチックにすると書きましたが、今回は3つめ。
③逆境の克服
 俊子の妊娠は、西洋料理を真面目に学ぼうとしている篤蔵にとって逆境でもあるわけで、これを見事に乗り越えた。
 もっともこの克服には、俊子の思いや、篤蔵の両親が俊子の面倒をみたというフォローがあったからできたことですが、こうした協力者が出て来ることも実力のうち。
 解決しない問題はなく、物事は収まるところに収まる。
 しっかり少年ジャンプしてますね。

 もうひとつ少年ジャンプ的要素をいえば、
④相乗効果
 でしょうか。
「風が吹けば桶屋がもうかる」ではないですが、英国公使館で学んだこと(肉を布で包んで結び、ブイヨンスープで煮込んで焼く)が結果として篤蔵の実力を周囲に認めさせ、野菜係に昇進させることが出来た。
 これぞまさに相乗効果。

 この作品は少年ジャンプ的な<物語を快楽>をしっかり踏襲しています。

 
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花燃ゆ 第19回「女たち、手を組む」~〝テロ容認作品〟になってしまった……

2015年05月11日 | 大河ドラマ・時代劇
 久坂(東出昌大)は、周布(石丸幹二)に訴える。
「松浦亀太郎の死を過ちを犯した一介の魚屋の死として葬るんか。
 それとも、長州のために命をなげうった志士の死と認めるんか」

 <過ちを犯した一介の魚屋>とやんわりした表現を使っているが、要は<テロリスト>である。
 亀太郎(内野謙太)は<テロリスト>か? <志士>か?
 それを決めるのは立場だ。
 幕府や幕府側の立場の人間にとっては<テロリスト>であり、志士側の立場に立ってみれば<志士>になる。
 長州はやがて歴史の勝利者になるので、亀太郎はいずれ<志士>になる。
 松陰などは松陰神社ができて何と<神様>になってしまう。
 歴史は勝った者勝ちですね。

 作品も〝テロ容認〟になってしまった。
 今まで批判勢力であった文(井上真央)たちは、夫たちのテロ(→志?)のために、かまぼこをつくり、軍資金稼ぎ?
 このかまぼこ作り、出来れば〝生活のため〟ってことにしてほしかったな。
 バカな夫や兄のために、苦しい生活を強いられて、それでも生きなくてはならないので、力を合わせてお金を稼ぎ始めたという物語。
 前半はそれかな、と思っていたのですが、中盤、後半に行くに従って、あれれ? という感じ。
 文は京に行く久坂に軍資金を渡し、亀(久保田磨希)は嫁ぎ先から持ってきたお金を「使って下さい」と差し出した。
 次回のサブタイトルは「松陰、復活!」だそうですが、〝テロ賛成!〟になるのかな?
 もちろん、〝テロ〟という言葉は使わなくて、〝志〟とか〝草莽の戦い(=幕府、公家、藩の重臣といった既得権者との戦い)〟みたいな言葉に言い換えられると思うけど。

 確かに久坂たちの戦いには〝志〟とか〝草莽〟といった面はあるんですよ。
 でも〝テロ〟というマイナスな側面がつきまとう。
 〝志〟や〝草莽〟の戦いということで納得できる視聴者はそのまま見ることができると思いますが、〝テロリスト〟を払拭できない視聴者は感情移入しにくくなる。
 現に今回の亀太郎の死は泣けませんでしたし。
 狂信の果ての愚かな犠牲者という感じ。
 わかりやすい例えで言うと、オウム真理教の麻原(=松陰)に言われてサリンを撒いた信者。
 同じ暗殺者でも『龍馬伝』の岡田以蔵は泣けたんですよ、武市半平太に道具として扱われた悲劇があった。毒饅頭まで用意されて死ぬことを強要されましたし。

 何度か書いていますが、『花燃ゆ』は完全な企画ミスですね。
 やはり松下村塾を主人公にしてはいけませんよ。

『八重の桜』なら、逆賊の汚名を着せられた会津の悲劇がドラマになる。
『龍馬伝』なら、非暴力で歴史を変えようとしたやさしい男のドラマになる。
『篤姫』なら、徳川という滅びゆくもののドラマになる。キャラクタードラマとしても面白かった。
『新撰組!』なら、テロリストと戦う警察という形で割り切れる。
 せめて文が主人公として機能してくれればいいのですが、彼女は握り飯をつくり、昔の松下村塾を懐かしんでいるだけ。

 最後は安倍首相の悪口。
 この企画は、吉田松陰を崇拝する長州出身の安倍首相をヨイショするためにつくられたと言われていますが、もし、そうだとしたら言いたい。
「安倍、大河ドラマまで私物化するな!」
 世界遺産候補も、素直に喜びたいのですが、安倍首相の口利きで、松下村塾や萩の城下町など、首相の地元に関するものまで入ったとなると胡散臭さを感じてしまう。
「安倍、世界遺産登録まで私物化するな!」

 ひさしぶりに大河ドラマ脱落しそうです……。


※関連記事
 来年の大河ドラマ『花燃ゆ』の不明瞭な制作決定過程~安倍首相に配慮?

 2015年の大河ドラマは『花燃ゆ』~その理由は安倍首相のお膝元だから?

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