EXPRESS DIARY~鉄人日記~

鉄道に関することを日々徒然なるままに書いて行こうと思います。

2年目のおおさか東線直通快速

2009年04月08日 | アーバンネットワーク

090405osakah223ma10  09年3月15日でJRおおさか東線開業からちょうど1年が経った。開業時には新線にはつきものの開業フィーバーが起こり、同線の目玉の直通快速に乗ったり、撮ったりする人でごったがえしていたが、半年もたたぬうちにそのような輩は姿を消し、開業フィーバーはいったいどこへ消え去ったのかというほど静かな毎日が続くようになった。おおさか東線の利用実績は明確には出ていないが、おそらく予想を下回る利用者数と思われる。それでも最近では河内永和などには固定客が付き始めており、沿線では利用が根付き始めてきているところだ。環状線のバイバス路線としての機能は直通快速の利用を見る限りでは十分果たしているとは言えない。本数がもう少し多く、運転時間帯が広がれば直通快速の利用もそれ相応に伸びていくものと思われるが、現状ではそこまで至るほどの需要がないということだろう。今後北線の延伸次第では再び直通快速が注目されるだろうが、それまでは現状維持がせいぜいといったところだろうか。現行のダイヤを見る限り、直通快速は先にも書いたとおりに運転本数と運転時間帯に不満があり、さらには土休日には大阪から奈良方面への観光の利用ができない時間設定になっているなど問題が多い。さらに普通に関しては久宝寺での大和路線との交差支障がネックになり、運転間隔が一定しないという最大の欠点を抱えている。また、せっかく大和路線沿線からキタへの近道として活用できるのに、久宝寺、放出で2度の乗り換えを強いられ、どちらとも中途半端な接続体系になっているのも利用が伸びない理由の一つと言える。おおさか東線沿線で利用者が付くのは大変いいことだが、同線の場合、それだけでは造った意味はない。大和路線や学研都市線沿線の相互間の利用が伸びなければ同線を造った効果はないに等しい。北線建設が遅れていることもあり、現行の状況が今しばらく続くものと思われるが、それでは利用は伸びない。北線との兼ね合いはあるにしろ、とりあえず現状を打破するために、放出~京橋方面への乗り入れを早急に検討して欲しいものだ。また、直通快速用の223系は昼間遊んでいるので、これを活用して4両編成の区間快速の運転も検討して欲しいものだ。運転区間は柏原~尼崎でよい。30分毎の運転で停車駅は久宝寺までの各駅と河内永和、放出、京橋、京橋からの各駅。この列車があれば大和路線で快速の恩恵を受けない久宝寺~柏原間の各駅から大阪中心部への利便性が上がる。この手の電車は朝夕ラッシュ時にも欲しいところだ。北線開業までのテコ入れとして是非とも検討して欲しいものだ。