宇和島まで予土線ローカル列車の旅を楽しみ、続いて漸く特急列車の旅を楽しむ区間となる。特急宇和海で伊予市までキハ2000の走りを楽しむ。宇和島駅に来るのも3度目程度だが、乗り継ぎ時間が少なく、いつもバタバタしていた感があったが、今回は少しゆっくり目の乗り継ぎのため、駅舎を見たり、買い物をしたりとじっくり宇和島駅を見ることができた。駅前に闘牛の銅像が立っているのと汽車が置いてあるのが目につくところだ。後は南国ムード漂うヤシの木。高知や宮崎、さらには新宮などでも見かける光景だが、宇和島でも南国ムードを盛り立てていた。特急宇和海に乗車するにあたり、座る位置は指定ではないものの、先頭のかぶりつき席と決めていたので、早めにホームに入り、席の確保を行う。幸いにして宇和島発車時点では空いており、かぶりつき席を確保して前面展望を楽しみながらの道中となった。宇和島発車時点でこそ、利用者は少なかったが、途中八幡浜あたりまで利用者を増やし続けていき、自由席は大体席が埋まる程度になっていた。南予と呼ばれる愛媛県南部は高速道路の整備が遅れている分、まだ鉄道の活躍の場が与えられているということなのだろうか。もっとも高速道路の末端部では無料化の実験も行われており、道路網の整備もとどまるところを未だ知らないため、そのうち宇和島まで高速道路が延びてくるのも間違いないところだろう。
キハ2000系は土讃線同様予讃線でもかっ飛ばしていく印象が強いがそれでも急こう配急曲線が続く予讃線南部では速度を落とさざるを得ない区間が多いし、駅の1線スルー化が進んでいないところも多い。高規格路線と言える内子線に入ってからは物凄い加速で走り続けていき、本来の性能をいかんなく発揮している。キハ2000の高性能を考えれば予讃線南部の高速化事業が行われればもう少しスピードアップも可能になるものと思われるが、道路整備と違い、鉄道の整備は延々遅々として進まない。