みなさまあけましておめでとうございます。本年も当ブログをよろしくお願い致します。
早速ですが、2018年の近畿の鉄道を展望していきたいと思います。
【JR西日本】
昨年末発表された今春のダイヤ改正で、JR京都線にJR総持寺駅、JRおおさか東線に衣摺加美北駅が開業します。阪和線では225系5100番台の増備により205系0番台、羽衣支線の103系が撤退となり、国鉄車両が全廃されることになりました。アナウンスはないものの、既に撤退している205系1000番台とともに205系0番台の去就も注目されるところです。
大阪環状線では引き続き323系が増備されていきます。既にデータイムの大半の運用は323系に置き換わっており、201系の姿を見られるのもあとわずかとなって来そうです。
2019年春に予定されているおおさか東線新大阪~放出間の開業に向けて、奈良区でも車両の動きが発生するのかどうか注目されます。既に森ノ宮区から201系が転属していることから、東線延伸部の増車は201系となる見込みで、東線普通は201系が継続していくものと思われます。
【阪急】
阪急ではそろそろ京都線のダイヤ改正を期待したいところです。とはいえ、淡路駅の高架化が終わった時に大改正を行う必要もあるでしょうから、ダイヤを改正するとしても現状ダイヤの改変程度の終わる可能性は大です。JR総持寺駅に対抗するダイヤ改正を行うのかどうかも注目です。車両面では京都線は3300系の置き換え、神戸線では引き続き5000系の置き換えが行われ、宝塚線では近年活発化している能勢電の車両置き換えを視野に入れた車両施策が展開されるものと思われます。
【阪神】
阪神では引き続き5700系が増備されます。先月発売された鉄道ピクトリアル増刊号の記事中にあるように13編成が製造される予定で、本年度も数編成が投入され、5000系が淘汰されていく模様です。
阪神乗り入れの近鉄特急は年々数を減らしており、団体列車としての運転も危うい状況です。今後の運転状況に要注目です。
【京阪】
昨年はプレミアムカーの華々しいデビューなど、1年に2度のダイヤ変更があった京阪ですが、今年はその反動もあり、おとなしい1年になるのではないかと推測します。一方で、京橋駅のホームドア設置に向けた車両置き換えも徐々に行われていくものと思われ、5扉車の5000系の淘汰も始まるのではないかと思われます。
【近鉄】
検討段階に入っているアーバンライナーの次世代車両の具体化が期待されます。その一方で、近年滞っている車両置き換えについては、特急車両、通勤型車両ともに抜き差しならぬところまで来ており、新型車両投入も期待したいところです。また、昨年実施されなかったダイヤ変更も行われるものと思われ、利用動向に即したダイヤ変更が行われるのではないかと思います。
【南海】
昨年は南海本線、高野線ともにダイヤ改正が行われ、本線では空港輸送の強化、高野線では特急泉北ライナーの増発などが行われました。本線では空港輸送、高野線では泉北直通列車の強化が近年重点的に行われており、今後もその傾向は続いていくものと思われます。本線では8000系、8300系が増備され、7000系淘汰され、7100系の置き換えも行われています。しかし、高野線では未だに片開き扉の6000系が現役で走っており、そろそろ車両置き換えをしなければならない時期に来ています。本年度は高野線への新車投入も期待したいものです。
【山陽】
山陽では6000系の増備が続いていくものと思われます。5000系のリニューアル工事にも着手しており、この内容次第で、山陽の車両施策の今後が展望できるのではないかと思います。
【神鉄】
神鉄では6500系の増備が行われており、3両編成が増えていくものと思われます。昨年実施された粟生線の減便により、データイムは志染~粟生間は毎時1本の運転となりました。今後の利用動向次第では更なる減便、路線の一部廃止問題が出てくるものと思われ、今後も厳しい状況が続いていきそうです。