フォンテーヌの家  わたしのつぶやき

横浜市南区で趣味の会[フォンテーヌの家」 

「世にも美しい数学入門」

2010-09-08 23:15:16 | 読書会
9月8日 水曜日 台風模様の雨

天気予報では夕方頃から雨が降ると言うことでしたが、朝6時頃には小雨が降っていました。
10時から読書会でしたので、メンバーの方たちも長い傘を持ってきていました。
11時前後はかなり雨音が強くなって居ましたが、散会する時分は小降りになっていました。

今月のテーマ本は藤原正彦/小川洋子著「世にも美しい数学入門」でした。
メンバーの何方かが数学者の藤原正彦さんの作品を推薦し、検索してこの本に決めたはずです。
中学時代のわたしにタイムスリップ出来たようで、読みながらとても楽しめました。

「数学者」のする数学と中学や高校で習う数学とは全く違うことを知りました。
単に1+1=2と云うようなことを数学家がするのでは無いと言うこと。
それに0(ゼロ)を見つけたのはインドの数学者だと云うことです。

始めから0(ゼロ)があることを踏まえて、私たちの数学があるのです。
それにその発見はインド人だから出来たと書かれています。
著者は西洋人はこの発想は出来ないと断言してます。この事にメンバー全員驚いていました。

説明を聞きますと「なるほど」と頷けたと云うのが全員の言葉でした。
その事から発展して、ヨーロッパ旅行での買い物をした時の話に飛びました。
おつりの数え方が、日本風では無いと言うのです。日本人の方が素速くおつりの計算が出来るとのこと。
日本人は頭が良いのだそうです。真偽はともかくメンバーの方の言葉です。

途中から数学のことに関しては理解出来なくなってきたそうですが面白かったと言う意見は全員でした。
江夏の背番号が完全数と言うことは小川洋子さんが気がつかれたようです。
完全数とは約数を加えると元の数字になるのだそうです。知りませんでした。

一番小さい完全数は6。約数は1,2,3の3つです。それを加えると6になります。
江夏の背番号は28です。約数は1,2,4,7,14の5つで、それを全部加えると28になります。
友愛数とか完全数と言う言葉すら知りませんでした。でも今更変ですが、嬉しかったです。

ちょっと知らない世界を覗いた気分になりました。この本を推薦して下さった方に感謝です。
メンバーの方たちも新鮮な気持ちで読んで居られたようです。
わたしはその後続けて「藤原正彦の人生案内」を読みました。

数学者の人生相談の解答は、流石です。平凡では無いのです。
小気味よく何時何処を開いて読んでも癒やされます。ずっと側に置いておきたい、そう思ってます。
読みながら何となくニンマリすることがあります。元気が貰えそうな一冊です。
コメント
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