フォンテーヌの家  わたしのつぶやき

横浜市南区で趣味の会[フォンテーヌの家」 

介護短歌

2010-09-20 22:46:40 | 日記
9月20日 月曜日 晴れ

午前中、テレビで介護短歌の事の放映を見ました。
介護をする人たちの苦労は言葉に出来ないことが沢山あると言うことは知っています。
その方たちが短歌を作る事で、苦しい辛い気持ちを整理出来ると云っていました。

短歌を作ること時は「そのこと」を見つめて言葉を探します。
31文字に思いを封じ込める為には、客観的に冷静に言葉を選びます。
優先が介護している側だったのが、和歌を作るようになって介護される者の気持ちに気がついたとか。

40歳代の頃、わたしが欝っぽくなり、体も心もどうにもならなかったことがありました。
抗うつ剤やら、痛み止めやら訳が分からないほど沢山薬を飲んでいました。
それでも一向に良くならなかったのです。

そんな時、斎藤茂吉の歌集を何となく買って読んだのです。
茂吉の母親が倒れたという知らせで山縣に帰り、母親を看取ります。
その時茂吉が詠んだ歌を目にして、何となくわたしも短歌を作りたくなったのです。
図々しい事に、わたしにも作れるかも・・・と思ったのです。

近代短歌より、古今集とか新古今集の短歌ばかり見ていましたから、茂吉の短歌は新鮮だったのです。
それから数年間、毎月5首、作り同人誌へ投稿しました。
あるじはロマンティックな良い短歌を作る人でしたので、一緒に送っていました。

和歌を作ることで混沌としたわたしの気持ちが少しずつ整理されていきました。
自分の気持ちが見えず、悩み続けていたのですが和歌を作り始めて少しずつ廻りが見えてきました。
周りが見えてきますと、そこから抜け出すのにそれ程時間がかかりませんでした。
短歌に助けられたのです。

今日テレビを見ながら、わたしが辛かった頃を思い出しました。
短歌を作っていた頃の事を想い出しました。でも今のわたしには和歌を作る気力が無いみたいです。
このブログにダラダラなんと言うこともない、日常の事を書くことで紛らわしています。

逝ってしまったあるじに今日の出来事を話している、そんな気持ちで毎日書いています。
もう少し落ちつて来ましたら、また和歌に挑戦してみても良いのでしょうね。
短冊に下手な筆文字で下手な自作の歌を書いて、悦に入っている自分を想像してぎょっとしますが・・・。

もう暫くブログの更新で、心の整理をすることにします。
コメント
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