フォンテーヌの家  わたしのつぶやき

横浜市南区で趣味の会[フォンテーヌの家」 

今月のテーマ本は 曾野綾子著 「狂王ヘロデ」

2011-05-11 20:51:25 | 読書会
5月11日 水曜日 雨

朝からかなり雨が降っていました。
今日は読書会です。バスと電車を乗り継いでやって来て下さる方が居られます。
読書会をとても楽しんで下さっておられますので、わたしも嬉しいです。

今日も彼女が一番早くやって来られました。その時わたしはジャズを聴きながら台所にいました。
玄関は時間を見てロック解除しています。チャイムを鳴らして、そのまま入ってきて下さいます。
悪天候でしたのでお休みの方が居られると思っていましたが、全員出席でした。凄いです。

今日のテーマ本は、曾野綾子著「狂王ヘロデ」でした。
この本の紹介文には、《紀元前のユダヤに君臨した狂気の王の恐るべき生涯。人間の欲望と権力、“悪の本質を問う、著者畢生の長編歴史小説。》と有りました。

面白かったと言う方、カタカナの名前が多くて読みにくかったと言う方も居られました。
わたしもカタカナに弱いので、それなりに神経を使って読んでいました。
高校時代、わたしはロシア文学に夢中でした。久しぶりに、カタカナ名前に懐かしさを感じました。

本を読む前に、登場人物の一覧表をしっかり見てから読み始めましたので、
思ったより大変では有りませんでした。それよりヘロデ王の行状に驚かされました。
我が子も妻も自ら殺害します。自分に従わない人間は容赦しない・・・。

ただこの作品は話が出来ない「穴」という竪琴を弾く青年が書いていると言う形を取っています。
「穴」と呼ばれるその青年は、耳が聞こえるのですが廻りの人は聞こえていないと思っています。
その為、穴はいろいろな事を知ることが出来たのです。不思議な立場にいる「穴」。

アキャブというヘロデ王の冷静な側近、凶暴性も矢指もあるヘロデ王、そして「穴」とイタマル。
名前が似ていて解り難い面もありますが、読んでいる内に引き込まれていきます。

クリスチャンの著者はこの作品で何を言いたいのか、それがわたしには掴めませんでした。
メンバーのかた達も解らなかったようでした。
もう少し時間を置いてから再度読み直して、何を言いたいのか見つけたと思っています。
コメント
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