フォンテーヌの家  わたしのつぶやき

横浜市南区で趣味の会[フォンテーヌの家」 

台風の 連れてきたりし 涼風に

2013-09-17 21:18:40 | 日記
9月17日 火曜日 晴れ

台風が秋の空と空気を持って来たのか、爽やかな一日に
昨日湿度が85%だったのに今日は40%、気温も日中で24℃なので高原に行ったよう

陽射しが強いので帽子をかぶり、蚊の攻撃を避けるために長袖を着て庭で一仕事
倒れてしまったトマトの苗を起こし、伸びた枝を竹竿にくくりつけたり、
強風に切り取られたノウセンカズラの枝?蔓?を拾って歩いたけど、汗は無い

庭仕事をもっと続けたかったけど我慢。今日の体調で庭仕事をしたら後が怖い
静かに本を読んだり文章を書いたり、それだけで上々と判断している。
明日は10時から読書会が有り、午後2時からはほのぼの編集会だ。
ちょっと重たいけれど、読書会のテーマ本を斜め読みででも、もう一度読み直したい

今月の本は津村節子著「紅梅」。この本を読むのは辛かった。出来れば触れたくない作品だった。

癌に冒された夫を著者は必死に看病する。命の炎が消えかかっていく様を克明に書いている
命尽きて亡くなった後、著者は自分が小説家だったから満足な看病が出来なかったと強く後悔する。
羨ましいほど、充分看病して居たのに・・・。

あるじの命が消えることを全く予想しなかった。あるじは以前からわたしを看取ると言っていたのだ。
それに、ほんの数時間前までウクレレを弾きながら歌っていたのだから、予測できるはずも無い
あるじはウクレレを弾きながら歌う練習をしていたのだ。
リズムの監視人として側に居て、手拍子をしながら一緒に歌っていた。夜中の12時頃のこと。

「もうこんな時間、早く寝なさい。ダウンするよ」の言葉で、わたしは2階の寝室へ。
体調の思わしくないわたしへの心遣い。それがあるじ最後の言葉に。
検死の結果、あるじは夜中の2時半頃に息を引き取ったと言う・・・。

あまりにも突然なこと。看病もなし、声すらかけず独りで勝手に逝って仕舞った。

わたしがあるじの不調を見逃したのか、あるじと一緒に2階に行けば良かったのか、とか・・・、
悩み続けた。今もまだその悩みは消え無い。
自分を責めても仕方が無い事は解って居ても、どうしても最終的には其処に行き着いてしまう

「紅梅」の著者の辛さ、寂しさ、焦り等々、手に取るように解ってしまい涙が止まらない。
読みながら辛くて辛くて堪えられなくなる。
これほど看病をしているのに、亡くなってからこんなにも苦しんでいるのだから、
わたしが苦しむのは当たり前、簡単に消え無いのが当たり前、と改めて痛感させられている。

草取りをお願いして居る方からお昼過ぎに電話があり、今日これからでも・・・と。
でも、今日のわたしはやっぱり庭仕事は出来ない、そう思ってお断りする
家の中で何気ない手仕事をしながら、独りで台風一過の爽やかな空気に浸って居たかった。

コメント
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