フォンテーヌの家  わたしのつぶやき

横浜市南区で趣味の会[フォンテーヌの家」 

大型の 台風負けじと 読書会

2013-10-16 18:44:40 | 読書会
10月16日 水曜日 雨のち晴れ

台風26号が関東方面に向かっていて、それが10年に1度くらいの強い台風という。
昨夜から、今日の読書会をどうするか迷い続けて居た。
ただ、図書館への返却日が決められているので、本だけは回収する事になる。
どうせ、本を届けに来て下さるのならば、少しでも意見交換をするのが良いと思って居た。

電車とバスを乗り継いで来られる方が、2時頃ご主人の車でやって来ると連絡有り。
前日、午後の予定を数人に確認していたので、急遽2時に読書会と決め、メンバーに電話連絡を。

お昼前から風も無くなり空は綺麗な青空になって来ていた。
急な変更だったが、一人時間に間に合わなかったが全員集合。

今日は吉村昭著「彰義隊」を読んだ。
電車とバスに乗ってやってこられる方が、開口一番「良い本だったね」と。
「読みやすかった」「面白かった」「一気に読んでしまった」とか、この手の本にしては大好評。

歴史物は名前がゴチャゴチャして読むのが大変という人、歴史物が大好きと言う人といろいろ。
その人たちが「自分なら絶対読まないと思う本を読む」ので、それが自分には良い勉強と言う。

確かに人それぞれ好みがあるし、意見も様々だ。
でもそうした違う感想が聞けるのが良い、と言うのがメンバー全員の思いのようだ。

著者はとことん資料集めをしている。
奥様の津村節子さんが、夫婦で旅行するのはご主人の資料集めの時だけだった、と書いている。
資料集めをしている間に、独りで散策をしていたという。

「彰義隊」を読みながらこれだけ書く為にはどれほど資料を集めたのか、気にしながら読んだ。
「彰義隊」という題名だが、寛永寺の輪王寺宮を主人公にした大政奉還から明治維新の歴史本だ。
彰義隊との関わり、和宮と有栖川宮家のこと等、驚きながら読んだのはわたしだけで無かった。

彰義隊が破れ、輪王寺宮が上野から逃避する様子を細かく調べ書いている。
戦に彰義隊の事だけではなく皇族の一人が、朝廷軍と戦う羽目になったその過程、
そしてそれに伴う事々を史実、それ以上にその時々の人の心の動きが書かれている。

メンバー全員、絶賛。わたしも少し時間を置いてからもう一度読んでみたい一冊だ。
コメント
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