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主権者国民はシロアリ退治なき消費増税を否定する

2012-06-21 18:43:01 | 植草一秀氏の『知られざる真実』

主権者国民はシロアリ退治なき消費増税を否定する




「主権者国民連合」の活動として実施している民主党国会議員への公開質問状送付に対する「増税反対」の回答が続々と送付されてきている。



野田内閣提案の「シロアリ退治なき消費増税」案への反対を明記する議員は想像を超えるほど多くなると思われる。



日本国憲法は国民主権を定めている。



日本国憲法前文を改めてご確認いただきたい。



「日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、(中略)主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。



そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものてあつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。



これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。



われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。」



主権者である国民が政治の根幹に存在する。



主権者国民の意思に沿う政治を実現することが「マニフェスト選挙」を実施した根本理念であった。



政党は責任ある公約を示す。主権者は公約を吟味して政権政党を選択する。主権者国民から国政を委ねられた政党は、責任をもって公約を遂行する。



もちろん、世の中は変化するから政権は変化に対応しなければならない。しかし、進むべき方向は、主権者国民との約束=契約に基づくものでなければならない。



中国の四経の基本書『大学』の次のくだりをしっかりと胸に刻む必要がある。



「その本乱れて末治まる者は否(あら)ず」



基本に忠実でなければならない。



そして、『論語』にある次の言葉。



「信なくば立たず」





消費増税亡国論

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民主党内で野田氏がスイシンする「シロアリ退治なき消費増税」に反対する正統派の議員に対して、「政局がらみ」と批判する声があるが、この批判が「政局がらみ」なのだ。



「シロアリ退治なき消費増税阻止」の旗を掲げて選挙を戦ったのが民主党だ。主権者国民はこの方針に賛成して民主党に政権を委ねた。



この民主党が、「シロアリ退治なき消費増税」の旗を掲げて選挙を戦って主権者国民に否定された自民党と結託して「シロアリ退治なき消費増税」を推進するのは「詐欺」以外の何者でもない。



野田佳彦氏がスイシンする消費増税提案には、根本的な「矛盾」がある。



「矛盾」あるものは最終的に立ち行かなくなる。



これが政治における何よりも大事な基本だ。



野田氏は現在の国会議員の多数を丸め込めば法律が成立し、思うように事が運ぶと考えているのだろう。



しかし、この考え方には致命的な欠陥がある。



それは、議員の数が意味を持つ根拠は「民意の多数」であって、「民意の多数」と切り離された「議員の数」に重い意味はないからだ。



「消費増税を含む税制の抜本改革を行う際には、必ず総選挙で民意を問う」

ことが確認されてきた。



国会で、民意を踏みにじる消費増税法案を可決、成立させても、それで消費増税が実施されることにはならない。



最終的には、総選挙で主権者国民が判断して決定する。



野田氏が暴走して民意を踏みにじる消費増税法案を国会で強硬に可決させても、最終的に総選挙で国民がこれを是認しない限り、消費増税は実施されない。



この意味で、次の総選挙が何よりも重要になる。





政治の迅速性、無駄の排除を重視するなら、総選挙で民意を確かめてから立法作業に入るべきだ。ところが、野田氏がこの基本を無視して暴走しているため、やむなく順序が逆転する。

次の総選挙を必ず「消費増税選挙」にしなければならない。



その際、重要なことは、「シロアリ退治なき消費増税反対」を主張する政治勢力が総選挙での勝利を得るために、選挙協力を実施することである。



小選挙区制の特性として、選挙区では同じ主張を示す候補者を一人に絞り込むことが何よりも重要になる。



もうひとつの柱は、消費増税法案に賛成した民主党議員を必ず落選させることだ。



この「落選運動」こそ、次の総選挙のもうひとつの柱になる。



「主権者国民連合」が実施している公開質問状は、「落選運動」を実施するための基礎作業でもある。



民主党国会議員には、選挙の際の主権者との約束=契約=マニフェストを尊重することの重要性をしっかりと認識してもらわねばならない。



主権者国民の清き一票を足の裏で踏みつける行動が、主権者国民からどのように評価されるのかを、身をもって知らせる必要がある。それが、民主主義の基本を重視するための行動である。



「消費増税法案に賛成する民主党議員を必ず落選させる」



これをネット上の連帯運動として日本全国に広げる。





国民の多数は、財政再建に反対しているわけでも、消費増税そのものを否定しているわけではない。



しかし、財政再建を実現するためには、官僚利権を根絶することが二重の意味で不可欠だ。無駄をなくすという意味と、国民の理解を得るという意味の二つだ。



民主党はこの点を重視して、消費増税検討の前に官僚利権を切ることを確約した。



ところが、その確約を野田氏が踏みにじっているのだ。





次の総選挙では、必ず、「シロアリ退治なき消費増税反対」勢力が勝利する。

勝利させねばならない。



恒例の野田・岡田「天下り決死隊」による三大演説動画サイトを今日もご覧賜りたい。



野田佳彦氏2009年7月14日演説


http://www.youtube.com/watch?v=-3wVwe8a_8c&feature=player_embedded



野田佳彦氏2009年8月15日演説


http://www.youtube.com/watch?v=y-oG4PEPeGo



岡田克也氏2009年8月11日演説


http://nicoviewer.net/sm13731857



4月21日に東京で開催された「シロアリ退治なき消費増税粉砕講演会」動画映像が飛鳥新社サイトから無料配信されておりますのでご高覧ください。








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