反自公陣営は万難排し候補者一本化完遂せよ
東京都知事選が明日告示される。
自公サイドから
小池百合子氏
増田寛也氏
の2名が出馬する見通しである。
反自公サイドが候補者を一本化できれば勝利できる可能性が著しく高まる。
7月10日に実施された参議院選挙東京選挙区の開票結果は次の通りだ(単位:万人)。
改憲勢力
自民
中川雅治 88.5
朝日健太郎 66.6
公明
竹谷とし子 77.1
お維新
田中康夫 46.9
こころ
鈴木麻理子 10.2
改憲反対勢力
民進
蓮舫 112.3
小川敏夫 50.8
共産
山添拓 66.6
無所属
横粂勝仁 31.0
三宅洋平 25.7
社民
増山麗奈 9.4
諸派
小林興起 8.2
であり、
改憲勢力 287.2
改憲反対勢力 304.0
である。
改憲勢力から2名の主要候補が立候補し、改憲反対勢力が主要候補者を1名に絞り込むことができれば、改憲反対勢力が勝利する可能性は非常に高くなる。
参院選で候補者一本化を実現した野党4党が7月12日、
鳥越俊太郎氏の支援を決めた。
鳥越俊太郎氏は出馬の意思を表明した。
しかし、これよりも前に、前回と前々回知事選で次点となった
宇都宮健児氏が出馬の意思を表明していた。
宇都宮氏は12日、鳥越俊太郎氏と会談したが、鳥越氏の選挙公約が明確でなかったために、出馬を取りやめるかどうかについての判断を先送りした。
本来の流れからすれば、宇都宮健児氏を野党統一候補として擁立することを検討する必要がある局面である。
都政における野党第一党は民進党ではなく、実は共産党である(共産17、旧民主14、旧維新4)。
共産党の意向が尊重されてもおかしくはないのである。
しかし、民進党右派が宇都宮氏の擁立に反対する姿勢を示しており、これが一つのネックになったのだと思われる。
野党の側の候補者一本化が実現しなければ、野党の側も分裂選挙になってしまう。
首都東京の施政権を奪還できる千載一遇のチャンスをつぶしてしまうことになる。
ここは、都政奪還の目標を優先して、野党候補者の一本化を是が非でも実現するべき局面だ。
鳥越俊太郎氏と宇都宮健児氏は十分に話し合い、候補者一本化を実現するべきだ。
これが両人の責務だ。
ものごとを判断する際に重要なことは、優先順位を間違えないことだ。
いま、何よりも重要なことは、首都東京の施政権を「安倍政治を許さない!」勢力が奪還することである。
すべてに満点の答えを得ることはできない。
野党が分裂選挙になれば、千載一遇のチャンスを取り逃がす可能性も浮上する。
候補者一本化を何としても実現しなければならない。
鳥越氏も宇都宮氏も、自分が知事になることを優先するのではなく、反自公の知事を誕生させることを優先するべきだ。