格差階級社会をなくそう

平和な人権が尊重される社会を目指し、マスゴミに替わって不正、腐敗した社会を追求したい。

世界を統一し始めた、ナチス勢力

2008-01-04 18:12:02 | オルタナティブ通信
世界を統一し始めた、ナチス勢力
書籍紹介 : ハンス・ティートマイヤー「ユーロへの挑戦」京都大学学術出版会


 著者のティートマイヤーは、93年から99年にかけドイツ連邦銀行総裁を務め、通貨ユーロの産みの親となり、現在はヨーロッパ決済銀行の副理事長を務めている、まさに通貨ユーロの運営主とも言える人物である。

 長らく通貨ユーロ誕生の渦の中に居た著者だけあり、本書には「ヨーロッパ統一」を巡る各国の利害調整が最大の難事業であった事が詳細に語られている。これは、南北米大陸の統一通貨、アジア統一通貨を作る場合に非常に参考になる。

 特に、統一通貨ユーロの誕生の背景には、51年に始まるヨーロッパ石炭鉄鋼共同体ECSC等の、「経済の実体部分」での50年間に及ぶ「一体化」の努力があった事を著者は強調している。実体経済の一体化なくしては、統一通貨は産まれない。通貨と言うものが「仮りの象徴、仮象」である事を、良く示している。

 過去には、仮りにドイツが好景気でフランスの景気が悪ければ、ドイツに比べ、フランスが通貨フランの金利を下げ、銀行からの資金借入れを容易にし、ドイツ企業等の工場をフランスに誘致する等して、フランス経済を刺激する事が可能であったが、統一通貨になるとユーロの金利はヨーロッパで統一されるため、こうした金利政策が使えなくなる。従って、金利政策ではなく、景気の悪い地域に対し、統一ヨーロッパ政府による公共事業等の形で景気刺激を行う必要が出てくる。ヨーロッパ各国から取った税金により、仮りに、景気の悪い南部イタリアに対してだけ公共事業を行うなら、他の地域=スペイン等から当然異論が出るが、統一ヨーロッパ政府はそれを「押さえなくてはならない」。

 統一通貨の背景には、強力な統一政府が必要になる。

 極言すれば、アジア統一通貨にはアジア全域を支配するアジア帝国政府、南北米統一通貨には南北米帝国政府が必要であり、世界統一通貨には、世界を「単一に支配」する世界帝国政府が必要になる。

 為替変動が無くなる統一通貨の利点はあっても、人類は本当に強大な世界単一帝国による支配を「望んでいる」のだろうか?

 拙稿「ロックフェラー、ロスチャイルドは、単なる下僕」で示したように、この世界帝国を目指しヨーロッパ統一を行って来たのが、イスラエルの金融業界であった。その背後には「イスラエルを中心に世界を統一する」、「劣った有色人種を絶滅させる」と強硬に主張するキリスト教原理主義教会が存在する。

 通貨統一を推進しているのが、こうしたナチス勢力であり、現実的に実現可能な「世界統一政府」は、ナチスの世界帝国以外の何物でも無い事実は、ほとんど気付かれていない。

 キリスト教原理主義教会の宣教師達は、核兵器ミサイルを販売するヘリテージ財団のメンバーでもあるが、産業的にはヨーロッパ統一通貨ユーロは核兵器産業が推進して来た。ヨーロッパ原子力共同体EURATOMが、通貨ユーロの誕生を強力に推進して来た事は、余り知られていない。

 その中核に居るのが、拙稿「ブット女史暗殺に関わる資金の動き?」で示した、フランス=イスラエルの軍事産業である。

 世界帝国形成には強力な軍隊、強力な軍事産業が、その中核を「当然、占める」。

 この軍事産業を金融面からコントロールしているイスラエル金融業界は、ベルギー、オランダ、ルクセンブルクにヨーロッパの拠点を持ち、ベルギーのイスラエル系銀行ランベールが統一EUの本部事務所であった事は、既報の通りである。

 本書でも、ティートマイヤーは通貨ユーロの誕生を巡り、その要職をベルギー、オランダ、ルクセンブルクの「貴族」達が担当し続けて来た興味深い事実を語っている。

 拙稿「オランダ紀行1」で示したように、ネーデルラント貴族の出自と国際的ネットワークが、そのまま世界の金融秩序を形成している。

 日本の郵便局の資金を、ブッシュ大統領=ロックフェラーの銀行ゴールドマンサックスに「無料提供」した小泉元首相の祖父が、ブッシュ大統領の祖父プレスコット・ブッシュと共同で貿易商社を経営するビジネス・パートナーであったように、本書に登場する人物達の血縁・人脈が、やがて世界帝国を形成する。


※・・著者のティートマイヤーは実務家であり、統一通貨についての理論的考察は、本書ではほとんど行われていない。それを補うものとしては、ツヴェタン・トドロフ「象徴の理論」法政大学出版局は良書である。
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ブット女史暗殺に関わる資金の動き?

2008-01-01 12:11:43 | オルタナティブ通信
ブット女史暗殺に関わる資金の動き?
 年末にかけ、シンガポールのオフショア銀行でパキスタンの電力公社PPA向けに、かなり多額の資金が振り込まれた。振り込み主は、フランスのパリにあるイスラエルの核兵器開発・販売企業フォルテ・フランスで、この企業はイスラエルの諜報組織のトンネル会社である。

 現在、イスラエルがパキスタンの電力公社PPAを通じ、北朝鮮の核兵器開発を行っている事は常識なので、この資金の動きは特に異常ではないが、金額の大きさとエスクロウ口座を使っている所がブット女史暗殺の「成功報酬」ではないか、との懸念につながる。

 エスクロウ口座は、資金を数千の口座に分散させ、絶え間なく高速で資金を動かし、指定した期日にいっせいに単一口座に振り込む、いわば絶対に資金の動きをフォロー出来ない麻薬・武器密輸、あるいはテロの資金洗浄に使われる口座であり、CIAが数百年かかっても資金の動きは捕捉できないマネー・ロンダリング専用口座である。

 通常、フォルテ・フランス社は、フランスの軍事産業ダッソー・ブレゲ社と共同で雇用しているパナマの法律事務所アリアス・ファブレガ・アンド・ファブレガを通じ、ブレゲ社の名義で資金を動かしているが、今回はイスラエル系のパナマ海運企業マイラ・ブレナー社の名前を使っており、通常のイスラエル諜報機関の動きではない。イスラエル軍特殊部隊サエレト・マトカルの諜報部の動きのように見え、ますますブット女史暗殺に関わる資金の動きに見える。
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オランダ紀行①

2008-01-01 11:50:40 | オルタナティブ通信
オランダ紀行1
 オランダの代表的企業フィリップスは、日本では電気シェーバー等で有名で、南米に行くと大型液晶TVのトップメーカーとして有名である。このフィリップスの重役とビジネスランチのアポイントメントを取り、どんな豪華なフレンチが出てくるのかと、多少楽しみにして行くと、電車の中で、ランチボックスから薄切りのゴーダチーズを挟んだ質素なサンドウィッチを手渡され、牛乳の小さなブリックパックのようなものを渡され、アゼンとした事がある。

 フィリップスの重役が運転手付きの車でなく、電車を使って移動している事にも驚くが、ビジネスランチに家庭の手作りのサンドウィッチとは、驚く。

 英語でオランダ式会計=ダッチ・アカウントと言えば、「割りカン」であって、決して他人にオゴッタリしない意味になるが、文字通り「質素」、悪く言えばケチである。

 オランダ=正式にはネーデルラント、そのネーデルは、オランダ語で「質素」の意味であり、国名が「ケチ」なのだから仕方がない、と言ったら失礼かも知れない(ネーデルは低い、ラントは土地で低地という意味がポピュラーだが、この低地と言う意味と、後述のキリスト教原理主義は深い関わりがある。別稿を準備中)。

 EU統合は、ロックフェラーが世界帝国を作り、世界統一を行う目的で、その世界統一のノウハウ蓄積の実験のために行われている。そのEUの本拠地も、また国連機関の本拠地の多くも、ベルギーに置かれている。ベルギー、ルクセンブルグ、オランダは総称してベネルクス3国と呼ばれたりするが、かつてはベルギーは南ネーデルラントとしてネーデルラントの一部であった時代もある。広義のネーデルラントを調べる目的は、もちろんロックフェラー帝国の動きのリサーチにある。

 ネーデルラントのネーデル=質素さはカルヴィニズムから来ている。ローマ・カトリック教会に抵抗し、プロテスタントとして宗教「改革」を行ったカルヴィンの「清貧」思想がネーデルとも言える。

 歴史の教科書等では、豪華な教会を建設し、贅沢な生活を繰り広げるカトリック教会の腐敗に対し、宗教改革を目指しプロテスタントが出現し、質素を主張するカルヴィン等がネーデルラントを拠点にカトリックと戦った事になっている。

 科学技術の研究をしただけで、火あぶりの刑で処刑されてしまうカトリックの「うるささ」に文句を言い、カトリックを破門され、カトリック国スペインからネーデルラントに命カラガラ亡命して来た父親から、哲学者スピノザは生まれた。哲学者デカルトもカトリックのフランスに嫌気が差し、オランダに定住した。カルヴィニズムが近代科学と学問の母体、自由と民主主義の母体と教科書は言うが、本当だろうか。

 カトリックを国教にしたローマ帝国では、独裁者のように振る舞う皇帝に対し、貴族達が集団となり抵抗し、自分達の権利、利益を守ろうとした。貴族達は正直に「こんなに多額の税金を俺達に課税しないでくれ」とは言わない。カトリックの神に与えられた支配者の地位=皇帝に対抗するには、カトリックの神以外の、別の権威を持ち出し、「皇帝の権力が正当でない」と主張しなければならない。税金を支払わない口実に、「皇帝、あなたの課税権限は正当ですか?」と主張する事になる。この貴族とカトリック=皇帝の利権争いが、ローマ帝国が東西に分裂した後も、カトリック派と反カトリック派=プロテスタントに継承される。

 ネーデルラントが、その質素さにより莫大な富を蓄積し、後に、その資金で強大な軍隊を作り、オランダ東インド会社を創立し、その軍事力で現在のベトナム、カンボジア等、世界中を奴隷支配し、世界帝国を作り上げた歴史事実からも、ネーデルラント=カルヴィニズムがカトリックの「権力そのもの」を否定したのではなく、「カトリックに支配される事を拒否し、自分達が他人を奴隷支配したいため、自分達が支配者で居たいため」のカトリック批判であった事は、明白である。


 聖書の中には、イエス・キリストが十字架に張り付けにれ殺害されて後、生き返り、復活した話が記載されている。これはローマ・カトリック教会による、「作り話、ウソ話」である。イエスは、自分と似た人間を「替え玉」犯人として当時の警察に突き出し、自分は生き延びた。自分が神の使者として他人の犠牲になるのではなく、イエスは、自分の命を救うために無実の人間を警察に突き出し、十字架で殺害した。その後、イエスは死から蘇ったとして、民衆の前に姿を現し、「死んだはずが、生き返った」として、自分が神の使者であると皆に信用させるトリック、スタンドプレーを実行した。

 このスタンドプレーにより、イエスが神の使者であると言う、高い名声と名誉が手に入った。

 さらにイエスは、自分を「神格化」するために姿を消し、秘かに南フランスへ、妻のマリアと共に移住し、そこで終生、生き延びた。

 公式には、マリアは処女で妊娠し、イエスを出産した事になっているが、それはローマ・カトリック教会の「偽造話」である。マリアはイエスの妻で、仕事は売春婦、人種は黒人またはアラブ系で肌は黒茶色。白人の聖母マリアの話は、世界の支配者が白人でありたいと言う白人達の「願い」から、神イエスとその母マリアは白人で「なくてはならなかった」のであり、そのためにAD325年、カトリック教会はニケア宗教会議で、「白人の処女、聖母マリア」の話を「偽造」した。そして「黒人の売春婦、イエスの妻マリア」の真相が判明する聖書の中の「マリアによる福音書」、その他の重要な聖書文献「エノク書」等を発禁とし、封印した。

 こうした真相が記載された発禁本を所持し、信奉する者達はカトリック教会に迫害され、地中海を渡りアラブ世界に逃れた。同時に、科学技術の研究を行っただけで火あぶりの刑で処刑されるカトリック教会から逃れた科学研究者達は、科学の研究書をアラブ世界に持ち出し、逃れた。トルコ(小アジア半島=ビザンツ)には、こうした書物と、古代ギリシア以来の科学研究書が集められていた。

 一方、ローマ帝国の皇帝に抵抗する貴族達は、同時に自分達の財産を増やす手段を「新たに開発」しなければならなかった。皇帝は、課税や、皇帝との権力闘争に破れた貴族の財産を没収したり等と言った「正当な手段」で蓄財したが、貴族達は別の手段で「財産を増やさなくはならなかった」。

 貴族達は財産を投資し十字軍を編成し、アラブ世界に略奪に出かけた。アラブ人を殺害し、その財産を奪い、十字軍に投資したローマ貴族達の財産は、略奪により数十倍の利益を得た。

 この十字軍による「投資」が、歴史上で最初の銀行業の発生である。銀行とは、戦争と略奪のために創立された犯罪組織である。

 この歴史上初の「乗っ取りファンド」十字軍は、イエスとその妻マリアの住所地・南フランスを発祥とし、トルコを拠点に展開された。南フランス、トルコ、ここでローマ貴族達は、カトリック教会が封印した「発禁本聖書」を発見し、カトリック=ローマ皇帝の「偽造」を発見する。カトリックの正当性が、嘘であることを発見する。カトリック打倒=宗教改革=カルヴィニズムは、ここから姿を現す。プロテスタントは、カトリック教会が発禁とした聖書に加え、発禁とした科学研究書も、同時に「発見」する。

 宗教改革が近代科学の母体になる理由は、ここにある。それは、十字軍による異教徒虐殺と略奪によってもたらされた。カルヴィニズムの拠点となったネーデルラントが、東インド会社により、世界中で奴隷支配による虐殺と略奪を展開した理由が、ここにある。

 この歴史上初の銀行=乗っ取りファンドの拠点となった、イエスとその妻の住所地・南フランスからイタリアにかけての銀行業者達の集住地帯を、通称ロンバルジア地方と呼んだ(現在の地名ロンバルジアとは、ズレがある)。

 そのロンバルジアの銀行業者達が、ローマ・カトリックの支配から逃れ、ローマ=イタリアとカトリック国フランスに見切りを付け、移住した場所が英国ロンドンのロンバルジア街=ロンバート街、現在のロンドンの金融街シティである。現在もシティは、為替の取引高で世界一位である。

 またカトリックから逃れ、英国ではなくカルヴィニズムのオランダ=アムステルダムに集まった銀行業者達は、後に、新展地を求めアメリカに移住し、ニューアムステルダムという都市を建設する。現在、ニューアムステルダムは改名され、ニューヨークのウォール・ストリートとなっている。

 また、トルコを拠点に「アラブからの略奪」を繰り返した十字軍は、アラブ攻撃のために金でアラブ人のスパイを雇った。白人では顔が白く、スパイとしてはすぐに正体が露見してしまう。このアラブ人のスパイ組織は、アヘン漬けにしたアラブ人をテロリストに仕立て、アヘン欲しさに殺人を行う殺人マシーンを養成する、テロ組織でもあった。その組織は、アヘン、ハシッシュを意味するアサシンという名前のテロ組織であった。

 ここで「アラブから略奪する」キリスト教組織は、アラブの麻薬組織・テロ組織と一体化していた。

 19世紀、ブッシュ大統領一族が米国のアヘン専売会社ラッセルを創立した時、そのアヘンはトルコから入手されていた。トルコに眠っていたカトリック教会が発禁にした「聖書エノク書」を、ブッシュ=ラッセルは、ここで発見する。「エノク書」には、「白人だけが神の子孫であり、有色人種を皆殺しにし、白人だけの神の国を建国せよ」と神の「命令」が記載されていた。現在、アメリカ人の4人に1人が熱心な信者であるキリスト教原理主義教会の経典「エノク書」の「発見」であり、キリスト教原理主義教会の誕生である。

 ブッシュ大統領のラッセル社は、トルコでのアヘン調達のため、アラブのアサシンを始めとした、アルカイダ等のテロ組織と一体化する。アラブのテロ組織との一体化、それが十字軍以来のトルコにおけるキリスト教徒の歴史的伝統である。

 テロ組織アルカイダのウサマ・ビン・ラディンの活動資金と、ブッシュ大統領の経営する石油企業アルブスト社の活動資金は、イスラム=パキスタンの銀行BCCIの「同一口座」から支給されている。アルブスト社におけるブッシュ大統領の「共同経営者」サリム・ビン・ラディンは、ウサマ・ビン・ラディンの実兄であった。サウジアラビアの石油施設建設を独占する建設企業ビン・ラディン社の親会社ベクテルは、ブッシュ大統領一族の経営企業である。

 アラブへの「略奪、虐殺者」十字軍は、アラブのテロ組織アサシンと一体化していた。アラブの石油への「略奪者」、イラク戦争での「虐殺者」ブッシュは、アラブのテロ組織アルカイダ=ウサマ・ビン・ラディンと一体である。

 オランダの質素さから生み出された富の蓄積=銀行業の実働部隊は、アラブのテロ組織であった。

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