静かに悪性インフレが浸透しています。一部の政府関係者の発言ではインフレになるとさも景気が良くなるなどという幻影でインフレが目的化しています。しかし、現状は2%インフレ目標に対して実質成長はそれを下回っています。企業が成長できなければ給料が継続的に上昇するシナリオは考えられず一般庶民は悪性のインフレに悩まされることを覚悟しておいた方が良さそうです。もし、次の消費税引き上げが実行されれば給料の上昇分を加味しても平均10%は物価上昇です。10%への引き上げを今回見送ったとしても、一般庶民とっては1年程度の先送りでありいずれ確実に手取り金額が10%減ると考えて対策を打つべきです。マンションなどは「インフレになる今が買い時」とのセールス触れ込みで購入を煽っていますが、収入が1割減ると考え、金銭的に余裕のある人以外は消費税のかからない中古割安物件の方が良さそうです。投資などは良く分からない物には手を出さないこと、基本は儲けることより損をしないことです。東日本復興関連、オリンピック関連、リニア関連は需要があり一部の業種では猫の手も借りたい状況ですが、必ず減速するので事業の拡張などは要注意です。TPPに加入すれば経済が活性化されるというのも疑わしいもので基本はアメリカ、オーストラリアなどが市場を広げるだけとみておいた方が良さそうです。しかし、安倍首相の交代には筆者は反対で仮に石破地方再生大臣が後任になれば不況はさらに悪化するのではないでしょうか?テレビなどで考え方を聞いていると経済対策に即効性が無くしかも、原理主義者で古臭い考えです。安定期には良い首相かもしれませんが、激動期向きの首相ではありません。今後、消費税引き上げは延期することは出来ても今後、社会保障費急騰を考えれば引き上げないという選択は無い。というより引き上げても無理でしょう。いずれ、社会保障費をカットする為の国民向けボースです。しかし、遅らせれば支出の見直しや生活の質の変化など個人レベルでも対策を打つことが出来る。今日取り上げた本などで勉強も出来る。仮に年金受給を遅らせられれば長く楽しく働く。インフレ期で利益を上げられるのは大企業や政府、一部の人だけであり庶民は暴風に備えなくてはなりません。次に、経済大変動が起きれば、筆者は必ず起こると考えていますが、老後が心配な人も含めて、庶民はその時しっかり資産を増やす事です。Everything comes to him who waits.
江戸時代は30半ばまでしか平均寿命がありませんでした。それを考えれば余り深刻に考えないのも手です。
江戸時代は平均寿命が30半ば現在日本人は平均寿命81歳100年前に生まれていれば、と考えると現代に生まれて長生き出来るだけで幸せです。