いよいよ昨日から「アベノミクス」を信任するかしないのかを問う選挙運動が始まりました。題名の著者は中原圭介氏です。筆者はアベノミクスはせいぜい続いても後4年、その後、暗い将来になるのか明るい未来があるのか気になり読んでみました。主な趣旨は以下です。資本主義の成長神話は終焉に向かっている。今後、世界経済は新興国から先進国へ揺り戻しが起こる。2025年はデフレになっている。サラリーマンの定年が75歳になる。日本のエネルギー価格、電気代が半分になる。中国沿岸部の人件費が263万円になり日本の地方人件費と差がなくなっている。中国に製造拠点を置く意味がなくなっている。場合によっては2025年にはアメリカや日本の人件費は中国や他のアジア地域よりも安くなっている。正社員が増える。エネルギー価格の下落・円安・安い人件費・治安、環境などにより日本の競争力が高まる。世界中の富裕層が観光・高度医療を受けるために日本にやってくる。読書で知識を蓄えることが武器になる。です。日本の未来は明るいようです。2016年にも開始されるシェールガスの輸入が日本のエネルギー価格を劇的に下げ、2025年には自国でエネルギーを賄える「水素大国」になっているようです。今後10年で海外移転し現地で苦労している企業が続々日本に戻ってくるのではないでしょうか?何百億、何千億と生産拠点を中国・韓国などへ移した企業は経営陣が勉強不足、無能としか言いようがありません。今後、撤退するに当たり巨額の損失を出す企業は経営責任を問われる事態へとなるでしょう。世界経済でシェール革命が起こったアメリカに続いて復活するのが、安く勤勉な労働者・安く安定して供給できるエネルギー・低下する法人税・安心、安全な国柄の日本ということになりそうです。そう考えれば雇用は一部の企業の賃上げ上昇ではなく人手不足による正社員の増加に軸足を移しそうです。年金問題は支給開始時期の引き上げ、雇用期間の延長が解決策になりせっせと働いて、輸出、観光、医療などで外貨を稼ぎまくり財政赤字を減らしていく。将来の代替エネルギー「水素大国」日本が財政破たんすることは考えられない。という本書を読んだ筆者なりの結論ですが、日本には色々な勢力がおり揺り戻しも考えられますが、明るい未来予想をします。