モルガンスタンレーが来年度、供給過剰による原油大幅下落を予想です。なんと1バーレル43㌦、この水準では来年度は日本でも、年明け再稼働予定の川内原発はじめ原発が再稼働を始め出すので石油・天然ガスなどのエネルギー価格急落が予想されます。電気料金の値上がりもそろそろピークでしよう。代わって経常収支(海外の配当金などを含む)は4か月連続の黒字、貿易赤字も円安効果、原油、天然ガスの下落で縮小傾向です。世界的には今後深刻なデフレ傾向です。この価格では経済が成り立たない産油国ロシア・中東やウォン高の影響で輸出が減少しGDPが縮小傾向のデフレの始まった韓国、国内不動産バブル崩壊が囁かれている中国などの経済混乱には来年度特に要注意です。日本に関しては消費税引き上げを1年半先送りした影響もあり世界経済停滞、エネルギー価格急落に伴うデフレ逆戻りは暫く先送りです。このような世界経済の流れから読むと選挙結果をはさみ短期は少し円高、株安に振れると筆者は読んでいます。
以下コピー[ニューヨーク 8日 ロイター] - 8日の原油先物相場で、北海ブレント先物と米原油先物がともに1バレル当たり2ドル以上下落し、5年ぶり安値を更新した。供給過剰な状態が2015年に入っても継続するとの見方から売りが出ている。
北海ブレント先物LCOc11月限は米東部時間午前終盤の取引で2.42ドル安の1バレル=66.62ドルを付け、2009年10月以来の安値を更新した。
米原油先物CLc1は2.27ドル安の1バレル=63.55ドルと、2009年7月以来の安値を更新した。
モルガン・スタンレーは5日付の報告書で、原油価格は2015年に1バレル=43ドルまで下落する可能性があると予想。同年の北海ブレント先物の平均予想を1バレル=70ドルとし、従来予想から28ドル引き下げた。2016年の予想は1バレル=88ドルとし、14ドル引き下げた。
モルガン・スタンレーのアナリスト、アダム・ロングソン氏は、「石油輸出国機構(OPEC)の介入がなければ市場が不安定化するリスクが台頭し、供給過剰な状態は2015年第・2四半期にピークを迎える」との見方を示している。