明けましておめでとうございます。
皆さん、年末の大掃除は終わりましたでしょうか?
年越し大掃除の方も多いのではないでしょうか?
本日は、会社の大掃除について記載したいと思います。
会社の大掃除は、固定資産、棚卸資産、契約書などの棚卸、実査などが有効です。
中でも、大切な商品を廃棄するのは、惜しむ方も多いと思います。
ただ、売れずに残っている商品の中では、「在庫」ではなく「罪子(ざいこ)」がいます。
過剰な在庫は、保有していても、管理コスト、物流コスト、賃料がかかっているため、罪な子、「罪子」とシャレます。
「罪子」になっている在庫は、棚卸の際におもいっきって処分しましょう。
廃棄することで費用化され、利益がある会社は、税金を減らすことができます。
先週のブログで、税額計算の基本的な考えが記載されていました。
売上 - 経費 = 利益
利益 × 税率 = 税額
今期は利益が残りそうだ、このまま税金を払うか、他にもっと経費を増やせるか?しかし支出するなら、来期に効果のある支出をしたい。
どの事業主も同じ考えでしょう。
来期に効果のある支出が無くなり、最終手段として直接的に見えない経費がかかっている罪子を廃棄処分することで、
考えようによっては、節税分のキャッシュが入ったと考えることができます。
廃棄にあたっての税務上の注意点は、廃棄の事実があることが必要です。
棚卸の際に、廃棄する商品一覧表を作成、そして廃棄する商品の写真を残します。
また、廃棄業者への引き渡しが、事業年度末までに行われる必要があります。
そして、仕掛品であれば、適正な原価計算に基づいた金額かどうか確認もしておく必要があります。
経営戦略上も、たたき売りするとブランド価値が下がる商品だったり、
市場に出ると新商品の対抗馬になり、自社商品同士でバッティングする商品など、
商品のPPM(Product Portfolio Management)分析も行ったうえで、廃棄処分を検討されると良いと思います。
来期に繋げるためにも、計画性のある大掃除を毎年心がけましょう。
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監査部二課 吉野伸明