新年明けましておめでとうございますから、間もなく1か月が経ちます。
暖冬だといわれていたこの冬ですが、10年に一度くらいの寒波が到来し、福岡でも雪景色となっておりま
すが皆様のところはいかがでしょうか。
ところで、今回のお題はお客様によく聞かれる「リースと購入とどちらが良いですか?」にしてみました。
リースの場合の代表的なメリット、デメリットをご紹介したいと思います。
1.費用の平準化が可能
物件を購入した場合の減価償却費の方法は、法人だと主に定率法を選択されます。
定率法は、物件購入時の減価償却費が大きく計上され、一方リースの場合は、費用の計上が一定で購入
時の費用計上が少なく抑えられるので、利益を大きくすることが可能です。
逆に、大幅に黒字が計上される企業の場合は、購入して減価償却費をした方が費用の計上が大きくなり
節税対策の効果が大きく表れます。
2.早期の費用化が可能
購入をし、減価償却を行う場合は耐用年数により費用化を行いますが、リースの場合は、リース期間を
短期間にすることが可能なので早期に費用化が可能となります。
ただ、特別償却や税額控除の対象となる資産については、購入の方が費用化が短くなります。
3.一定の条件下でオフバランス経理が可能
新リース会計基準により、ファイナンスリースの場合大企業はリース資産として資産計上をしなければなりま
せんが、中小企業については、以前の通りオフバランス経理が可能です。
経営分析上、少ない資産で効率よく経営しているように表されます。
4.事務処理の省力化
購入の場合、資産計上し減価償却費の計上や固定資産税の管理など資産が多いほど事務が
煩雑となります。
リースにすることで、事務処理が簡素化されます。
リースにするか購入にするかは、企業規模やその時の経営状況により、良い方を選択してください。
監査部 3課 平野 誠