皆さん、こんにちは。
監査2課の朴賢大です。
皆さんは毎月、貯金されていますか?今日は預金でも節税になる、確定拠出年金のお話をしたいと思います。
確定拠出年金制度は私的年金で、支払った掛金が所得控除となり、掛金とその運用収益との合計額によって60歳位を超えた時から年金として受取ることが出来る年金制度です。
運用は皆さまご自身で選択されることとなりますが、定期預金や保険、投資信託などの選択肢が用意されております。
月の掛金は、事業主なら68千円(国民年金基金と合わせて)、サラリーマンなら23千円です。
障害や死亡時の一時金もあり、途中での減額(下限は5千円)・支払ストップも可能です。
年金、ということもあり、60歳までの引出禁止、また、掛金を担保とする借入は出来ません。
メリットは支払額が全額所得控除になること、デメリットは引出制限、担保禁止などです。総合的に考えますと、適する用途としてはその名の通り、老後資金の貯蓄、ということになります。
気になるのは効果ですが、例えば、年収400万円の新卒のサラリーマンが確定拠出年金に上限いっぱい23千円加入し、0.02%の定期預金でずーっと運用したとすると、
|
定期預金 |
確定拠出年金 |
差引 |
60歳の時の残高 |
10,519 |
12,102 |
1,583 |
利回り (%) |
0.016% |
0.380% |
0.364% |
同じ定期預金ですが、60歳の時には160万円近い違いが出てきます。
これは、毎年の掛金23千円×12ヶ月=27万円分だけ、所得が減り、所得税・住民税が安くなるためです。この方の場合、税率は15%で年間41千円の得、という結果になります。
国民年金基金に加入していない年収30百万円の個人事業主(50歳)が掛けるとどうでしょうか。
10年での拠出残高8百万円に対して、10年での節税額4百万円位になるかもしれません。
同じ定期預金なのに、預け方次第で手取り額が変わるのはとても面白いですね。
ただし、60歳まで換金できない点にはくれぐれもご注意下さい。
ご自身のライフプランの設計に合わせて、ご検討なさってはいかがでしょうか。
ご興味のある方は、弊所までご一報下さい。
それでは、失礼します。