3月26日は朝6時から北海道新幹線、新青森~新函館北斗間の出発式をテレビで見ていました。多くの人の期待も乗せて両駅から出発していく景色をみて、北海道新幹線が様々な面でどんな効果をもたらすかな?などと思いにふけっておりました。
ともあれ、移動が便利になったことは間違いありません。中には通勤で使う人もいるかもしれない。
ということで非課税通勤手当の改正についてお話ししたいと思います。
これまでは1ヵ月当たり非課税額10万円という上限がありました。それが平成28年1月1日以後に受けるべき通勤手当からは15万円に引き上げられました。ただし通勤のための運賃・時間・距離等の事情に照らして、最も経済的かつ合理的な経路及び方法で通勤した場合の金額でなければなりません。新幹線を利用する場合、グリーン料金は含まれません。
対象となるのは、交通機関または有料道路を利用している人に支給する通勤手当になります。
なお自動車や自転車などの交通用具を使用している人に支給する通勤手当に関しては今回改正はありません。
開業に関してもう1つ、新しい駅が誕生すると周辺の開発が進み地価が上昇する傾向があります。今年も3月22日に公示価格が公表されました。地価に目を向けてみましょう。
地価には一物五価と呼ばれるように、1つの土地に対して5つの異なった価格が存在しています。
簡単に纏めてみます。
① 実勢価格
実際に市場で取引される価格。
② 公示地価
国土交通省が公表する毎年1月1日時点の価格で、例年3月下旬に公表されます。一般の土地取引の指標になっています。
③ 路線価
国税庁が定めた毎年1月1日時点の価格で、例年7月上旬に公表されます。
④ 基準地価
都道府県知事が公表する毎年7月1日時点の価格で、毎年9月に公表されます。公示価格を補完する役割があり、これも一般の土地取引の指標になります。
⑤ 固定資産税評価額
市町村が定める1月1日時点の価格で固定資産税の算定基礎になります。3年に1度評価替えが行われます。 公示地価の約7割程度となっています。
いかがでしたか、ひと言で地価と言っても複数あって、目的に合わせた使い分けが必要なのですね。ちなみに私は仕事柄、路線価と固定資産税評価額を使う頻度が高いです。
本日は北海道新幹線開通ということで関連しそうな2つの事についてお話させて頂きました。福岡ではいよいよ桜が満開を迎えます、新幹線に乗って桜前線を追っかける、そんな旅がいつかできたらなと思っています。
監査部2課 藤野慶一