基金拠出型社団医療法人の基金について

2009年07月27日 | 税務情報(法人関係)
福岡はまだ梅雨明け宣言しないようです。

みなさんのところはいかがですか?

先週金曜日には事務所の前は大変な状況でした。



さて表題の件についてご説明いたします。


新しい医療法人制度における基金拠出型医療法人の基金は、法人税法で資本金等の額の算出基礎となる『資本金の額又は出資金の額』には該当しないことが、大阪国税局の文書回答(H21.4.24「基金拠出型の社団医療法人における基金に関する法人税及び消費税の取扱いについて」)で確認されました。


よって出資金の額が1億円以下になるため、法人税法の800万円以下の所得に軽減税率が適用されることになります。


また消費税法における新設法人等基準期間がない場合における納税義務の判定につきましても、出資金等の額が1千万円未満になるため、納税義務はないこととなります。


該当する医療法人社団の方はご注意ください。

by KJ

交際費課税

2009年07月20日 | Weblog
博多の町は山笠が終わり、さあ夏本番と思いきや、梅雨空が続いております。
季節の変わり目は体調を崩しやすいと申しますが、皆様お変わりございませんか?

さて、本日は、「交際費課税」について書きたいと思います。

平成21年6月19日(金)に、経済対策のための
「租税特別措置法の一部を改正する法律」が国会で可決・成立しました。
その中に「中小企業の交際費課税の軽減」があります。
これは、平成21年4月1日以後に終了する事業年度から適用となります。

以下が改正前後の内容です。
<改正前>
① 資本金1億円以下の法人は、交際費400万円までは90%だけ経費に算入。
② 400万円超は、全額経費に算入されない。

<改正後>
① 資本金1億円以下の法人は、交際費600万円までは90%だけ経費に算入。
② 600万円超は、全額経費に算入されない。
となりました。

ポイントは、交際費課税の限度額が、200万円増えたことです。
これは、国として「中小企業の皆さん、これまで以上に交際費を使って下さい」というお願いだと思います。

しかしながら、世の中は「コンプライアンス」という観点から、
接待が少なくなってきているご時世です。
加えて、この経済環境の中、「今回の法律改正があるから交際費を使うぞ~」
という社長様が、どれだけいるでしょうか?

また、専門学校で法人税の勉強をしている際に、
講師が「交際費課税は、企業の無駄使いを抑制するために設けられたものです」と説明していた記憶があります。今回の改正は、これとは間逆のものです。

確かに中小企業の税負担は、軽減されますが、
今回の改正は、あまり効果は期待できそうにありません。

法律業務に携わるものとして、
有用で意味のある法律ができることを願ってやみません。

丁稚

感謝の心

2009年07月13日 | Weblog
 皆さん、こんにちは。
 そろそろ梅雨明けが近づき、夏本番になってきましたね。

 暑中お見舞い申し上げます。

 

 今日のタイトルは、『感謝』の心です。

 先日、福田税務/労務合同事務所では、2009年第二四半期の戦略会議を行いました。
 毎月の月初会議以外では、3カ月に1度、全員が顔を合わせ一堂に会する貴重なチャンスです。

 最近は会議に参加するスタッフが20人もいるので、全員のスケジュール調整をするだけでも大変です。
 

 会議では個人の振り返りと、残り半年の各人目標確認、各課プレゼンを半日かけて行います。

 
 なぜなら、それがチームの結束と目標達成を図る上で、かなり重要だからです。

 
 今年は、全員パワーポイントでの発表に加え、ビジュアル化も格段に上がりました。
 年末の経営計画発表会が楽しみです。

 
 そして、今年は日頃の感謝をお伝えするために職員の家族の方や、取引先の方もお招きし、福岡の糸島半島でバーベキュー大会も行いました。
 日頃お会いできない同僚の奥様、彼女(婚約者)、お子様にもお会いでき、感謝の心を伝えられ、とても有意義でした。

  
 感謝の心を大切に、後半も&MOREのサービスを提供していきます。

 


 ツイてる男
 


 

とある会社の話・・・

2009年07月06日 | 日々のできごと
7月に入り博多の町は、山笠で盛り上がっています

この不況の時代に前年比130%の売上を上げたとある会社(以後A社)の話をしたいと思います。

このA社は、小売業ですが、前期までスタッフのモチベーションも低く、社長自身方向性が定まっていない状態でした。
この会社の給与は完全歩合制のため、スタッフは会社のことよりも自分の営業成績を上げることに必死で会社の中はコミュニケーションが無く、スタッフは入れ替わりが多く、とてもいい状況とは言えないものでした。

この会社が転機を迎えたのは、Bさんの入社でした。
Bさんは、いつも元気で笑顔の絶えない人で、他社での営業経験を買い、社長が将来の幹部候補にと採用した人材でした。
Bさんはすぐに営業成績をあげ、当時下方修正していた予算を上回る結果を出しました。その後もBさんの活躍は大きく、社長の右腕として経営にも携わるようになりました。

Bさんと社長は、会社の組織作りから給与体系を見直し、スタッフとの個人面談を始めスタッフのコミュニケーションも活発になりました。
まだA社は改革中ですが、会社全体の成約率も上がり個々の営業力が上がってきていることが数字として表れています。

A社がここに至るまでの苦労を見て参りましたが、険しい道のりでした。
社長自身、私の知らない苦労も多々あったと思います。
最も苦労されていたのはスタッフとのコミュニケーションでした。

今回のように短期間で改善されることは希少なケースだと思いますが、今回変化のカギを握ったBさんは、私が訪問した時は、今月はどんなことがあったかなど、いつも一言声をかけて下さいます。
仕事ぶりを見ていても、お客様にもスタッフにも笑顔で挨拶+αの声かけをされています。
このささやかな1つの行動の継続がいい結果に結びついているように思います。

このA社のように、Bさんのような人材に出会うことも難しいのかもしれません、でも、Bさんの行動を真似することはできるのではないでしょうか。