個人住民税について

2010年10月25日 | Weblog
皆様、こんにちわ。

最近は、朝晩は冷えるようになってまいりましたが、皆様、お元気にお過ごしでしょうか?


今回は、個人住民税についてお話をさせていただきたいと思います。


個人に課税される税金として有名なものは所得税ですが、この所得税といっしょにかかってくるのが、「住民税」です。


そもそも住民税というのは、「道府県民税」と「市町村民税」を総称したもので、さらに、個人にかかるものと法人にかかるものの2つに分けることができます。


今回は、個人住民税の中でも「所得割」というものについて説明をさせていただきます。


「所得割」とは、個人の1年間のもうけに対して課税される住民税で、計算構造は基本的には所得税と変わらず、「所得金額」から基礎控除等の「所得控除額」を差し引いた金額に税率を乗じて求めることとなります。

このように計算構造については、所得税と違いはありませんが、所得控除額など、いくつか異なる点もございます。一部ではありますが、以下に違いをあげさせていただきたいと思います。

①税率
・住民税・・・一律10%
・所得税・・・超過累進税率

②基礎控除額
・住民税・・・33万円
・所得税・・・38万円

etc...


住民税は所得税のように、私たち納税者が確定申告をして税金を納付する申告納税方式ではなく、市役所などの行政機関が計算した税金を納税者が納付する賦課課税方式をとっております。
毎年5月頃になると、ご自宅に市役所などから納税通知書が届きますよね。


住民税などの地方税は、書籍なども少なく、普段はなかなか触れる機会がないかと思いますが、知っておくと便利な情報もありますので、またブログでご紹介させていただければ幸いです。

木山 浩晃




年末調整について

2010年10月18日 | Weblog
今年も年末調整の時期tが近づいてきましたね~

まだまだと思っていてもすぐに慌ててしまう時期がやってくるのが
年末調整ですよね。

ご存じの通り年末調整は給与の支払いを受ける人の所得税の納税が完了する重要な手続きです。
一般に給与所得者は一つの勤務先から受ける給与以外に所得がないか、あったとしてもその額が
少額であるという人がほとんどです。
したがって、大部分のひとが年末調整により、確定申告をせずに税額の精算をできるということは
非常に大切な手続きです。

22年度の税制改正で子供手当の支給開始に伴い、扶養控除の対象となる範囲が変わりましたが、
適用は23年分からとなっていますので、今年は昨年の年末調整と大きく変わることはありません。

そこで今一度年末調整の流れを整理しておいてください。

・扶養控除等(異動)申告書の受理と内容確認
・配偶者特別控除申告書の受理と内容確認
・保険料控除申告書の受理と内容確認
・住宅借入金等特別控除申告書の受理と確認
  (今年マイホームを購入、リフォームされた人は確定申告を行います。)
・給与総額、徴収税額の集計
・年調税額の計算
・過不足額の精算
・還付もしくは徴収納付

  年末調整の対象となる人ならない人、年末調整を行う時期にも十分注意をしてください。

今年もあとわずか、「終わりよければすべて良し」総務経理の皆さんもう少しだけ
がんばりましょう。


  平野 誠

医療法人設立のメリット・デメリット

2010年10月12日 | Weblog
 10月になり、幾分涼しくなってきました。
季節の変わり目は体調を崩しやすいと申しますが、
皆様お変わりはございませんか?

 さて、本日は、医療法人設立のメリット・デメリットについて、
書きたいと思います。
 10月になりまして、各都道府県の秋の医療法人化の受付時期となっていることと、
法人化を希望される顧問先様が増加していることが理由です。

 一般的に、医療法人化を行うと、以下のようなメリットがあると思います。
①消費税が2事業年度は免税
②個人では最大50%の課税を受けるが、法人では40%以下に抑えることが可能
③欠損金を7年間繰越すことが可能
④理事に親族を加えることが所得の分散が図れ、税の軽減が可能
⑤自身の収入が給与となることが、「給与所得控除額」の恩恵を受けることができる
⑥役員退職金を受けることができる
⑦生命保険料の経費化ができる
⑧分院の設置が可能となる
などです。

 一方、以下のようなことがデメリットと言われております。
⑨解散時の残余財産が、国等に帰属する場合がある
⑩厚生年金に強制加入となる
⑪手続きが煩雑
⑫赤字でも法人地方税の均等割の納付が必要となる

 これらのメリット・デメリットを踏まえた上で、最大のポイントは、
所得の分散と税率の恩恵を受けることであると思います。

 特に、法人税の税率と所得税の税率の差を上手く利用する必要があります。中には、
高額の理事報酬を受けて、法人の利益を「0」としている先生もいらっしゃるとお聞きしたこともございます。
これでは、せっかくの医療法人化をされても、その恩恵を最大限享受されているとは言えません。
これらの点につきましては、幣所の職員は熟知していますので、気軽に御相談下さい。

 また、現在、政府の税制改正で、法人税率の軽減が議題にあがっていることから、
今後、法人化を希望される方が増えることも予想されます。
 加えて、皆様御存じであられると思いますが、実際の認可手続きには、半年から1年を要します。
ある県においては、申込が多数の場合は、先着順で次回の審議会の受付となると言われた経験もございます。
 
 「備えよけれな憂いなし」と申します。
 幣所では、医療法人化のシミュレーションを随時行っておりますので、是非気軽に御相談下さい。

 清水智文

『会話』に自信ありますか?

2010年10月05日 | Weblog
10月になり急に涼しくなりましたね。

普段何気なく会話していますが、『会話力』『話し方』に自信はありますか?
トップセールスマンだった和田裕美さんの著書の中で
私自身が反省を踏まえて、先日から実践していることをご紹介します。

それは『小説を読む』という単純なことです。

和田さんはある経営者からこう言われたそうです。
「和田さん、本はどんなジャンルのものを読みますか?」
「そうですね、ビジネス書ばっかりですねぇ」
「だと思いましたよ(笑)、もっと小説読むといいですよ。
人前で話をする時に必要な力だけでなく、プライベートでも楽しくお話できるように
なりますよ」と。

お恥ずかしい話、私の読書は和田さんと同様ビジネス書が中心でした。
会話にある程度のボキャブラリーが必要だとは知っていましたが、
実際、日常自分は何万語くらいのボキャブラリーで会話しているのでしょう?

この経営者のアドバイスを解説すると、
ビジネス書で売れる条件は、
短時間で簡潔に、内容を分かりやすく、無駄な言葉は一切使わない、だそうです。
小説はその反対で、読み手にその情景・風景をイメージさせることを重視し、時には
簡潔さよりも、温度や匂いまでを伝えるような表現が用いられる。とのこと。

例えばこういうことでしょうか。
同じ『海』という言葉でも、ビジネス書風にいうと…
『地球の約7割を占める陸でない部分のことで、海水面の高さを基準とした標高を海抜という』
一方で小説風にいうと
『その時ふと目の前に現れたのはコバルトより深く、それでいて澄み切った輝きを持つ広大な青い世界だった…』

確かにビジネスでは効率や簡潔さがが重要視されることに間違いないと思いますが、
もしかして、自分の会話って、プライベートでもこれと同じように…
無駄なことは話さず、短時間で、簡潔に内容を伝えることだけを目的として…
と振り返るとぞっとしました。
そんな話し方されたら面白くもなんともないですよね(^^ゞ
 
ということで早速、私も小説を読み始めました。
そこで気がつきました。
自分が好きな人たちは全員この小説の様な『会話』が出来る人たちだったんだと。
私も一歩でも近づきたいと思いました。

『読書の秋』に小説はいかがですか?

(福田恒久)