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福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

地藏菩薩本願經卷・見聞利益品・囑累人天品に説くご利益

2020-07-02 | 諸経
地藏菩薩本願經卷下 見聞利益品第十二(地藏菩薩の名字を聞き 瞻禮せん者、香華衣服飮食を奉り、 供養する者は百千の妙樂を受ける。例えば21日間一心に地藏形像を瞻禮し、其の名字を念じて萬遍に満てば、地蔵菩薩が是人に眷屬の来世を告げてくださる。・・・地蔵菩薩供養の功徳を他者に廻向すれば生死を超える)爾時、世尊は頂門上より百千萬億大毫相光を放ちたまう。所謂白毫相光・大白毫相光・瑞毫相光・大瑞毫相光・玉毫相光・大玉毫相光・紫毫相光・大紫毫相光・青毫相光・大青毫相光・碧毫相光・大碧毫相光・紅毫相光・大紅毫相光・縁毫相光・大縁毫相光・金毫相光・大金毫相光・慶雲毫相光・大慶雲毫相光・千輪毫光・大千輪毫光・寶輪毫光・大寶輪毫光・日輪毫光・大日輪毫光・月輪毫光・大月輪毫光・宮殿毫光・大宮殿毫光・海雲毫光・大海雲毫光なり。頂門上において如是等の毫相光を放ち已って、微妙音を出して諸大衆・天龍八部・人等に告げつたまわく、「吾れ今日、忉利天宮において、地藏菩薩の人天中において利益等事・不思議事・聖因を超える事・十地を証する事・畢竟阿耨多羅三藐三菩提を退せざる事を稱揚讃歎するを聴け」。是の語を説きたまう時、會中に一菩薩摩訶薩あり。觀世音と名く。從座而起、胡跪合掌して佛に白して言さく、「世尊よ、是の地藏菩薩摩訶薩は、大慈悲を具して罪苦の衆生を憐愍し、千萬億世界において千萬億身に化す、所有功徳及び不思議威神之力は、世尊與十方無量諸佛が異口同音に地藏菩薩を讃歎して云い、たとえ、過去現在未來諸佛、其の功徳を説くとも猶お盡すことあたわず、というを聞けり。向者、又世尊あまねく大衆に告げたまわく、地藏利益等事を稱揚せんと欲す。唯願はくは世尊、現在未來一切衆生の為に、地藏不思議事を稱揚して天龍八部をして瞻禮獲福せしまたまえ」。佛、觀世音菩薩に告げたまはく、「汝於娑婆世界に大因縁有り、若しは天、若しは龍、若しは男、若しは女、若しは神、若しは鬼
乃至六道罪苦の衆生、汝の名を聞かん者・汝の形を見ん者・汝を戀慕する者・汝を讃歎する者、是の諸衆生は無上道において必ず退轉せず、常に人天に生じて具さに妙樂を受けん。因果將に熟せんとして佛の授記に遇ん。汝今大慈悲を具して衆生及び天龍八部を憐愍す。吾れ地藏菩薩、不思議利益之事を宣説するを聽んとす。汝當に諦聽せよ、吾今之を説かん。觀世音いはく、「唯然り世尊よ、願樂して聞かんと欲す」。佛、觀世音菩薩に告げたまはく、「未來現在諸世界中に、あらゆる天人、天福を受けること盡きて、五衰相現ずるあり。或は惡道に堕する者あり、如是の天人若しくは男若女、當に現相の時に或は地藏菩薩形像の形相を見、或は地藏菩薩名を聞き、一瞻一禮せんに是の諸の天人は轉た天福を増して大快楽を受け永く三惡道の報に堕せず。何況んや菩薩を見聞して諸の香華衣服飮食寶貝瓔珞を以て布施供養せば獲る所の功徳福利は無量無邊ならん。復次に觀世音よ、若し未來現在諸世界中に六道衆生が臨命終時に地藏菩薩名を聞くことを得て一聲が耳根に歴れば、是の諸衆生は永く不三惡道苦を歴ず。何況んや臨命終時に父母眷屬が將に是の命終人の舍宅財物寶貝衣服をもって地藏の形像を塑畫し、或は病人未だ終らざる時に眼耳に見聞せしめ、眷屬將に舍宅寶貝等を以て其自身の為に地藏菩薩形像を塑畫すということを知らしめれば、是の人、若し是れ業報にして重病を受くべき者も、斯の功徳をうけて尋即で除愈し、壽命増益ならん。是人若是れ業報にして命盡せば應に一切罪障業障ありて墮惡趣の者も、斯の功徳を承けて命終之後即ち人天に生じ勝妙樂を受け一切罪障悉く皆な銷滅せん。復次に觀世音菩薩よ、若し未來世に男子女人有りて、或は乳哺の時、或は三歳五歳十歳已下に、父母を亡失し乃及、兄弟姊妹を亡失せんに、是人年既に長大にして父母及諸眷屬を思憶せんに何趣に落在せしや、何世界に生じ何天中に生じたるかを知らず。是人、若し能く地藏菩薩形像塑畫し、乃至聞名して一瞻一禮すること一日より七日に至り初心を退することなく、聞名し、形を見、瞻禮供養せば、是人の眷屬は假に因業の故に墮惡趣の者を計に當に劫數なるも、この男女兄弟姊妹、地藏形像を塑畫して瞻禮する功徳をもって尋で即ち解脱し人天中に生じて勝妙樂を受ける者も即ち斯の功徳を承けて轉た聖因を増し、無量の樂を受けん。是人更に能く三七日中一心に地藏形像を瞻禮し、其の名字を念じて萬遍に満てば、當に菩薩が無邊身を現じて具に是人に眷屬の生界を告げん。或は夢中において、菩薩が大神力を現じて親しく是人を領して諸の世界において諸の眷屬を見せん。更に能く毎日菩薩名を千遍ずつ念じて千日に到らば、是人にたいし當に菩薩は所在土地の鬼神を遣わして終身衞護し、現世に衣食豐溢無諸疾苦乃至其門に横事不入あらしめん。何況んや身に及ばんをや。是人畢竟じて菩薩の摩頂授記を得ん。復次に觀世音菩薩よ、若し未來世に善男子善女人有りて、廣大慈心を発して一切衆生を救護せんと欲せん者、無上菩提を修せんと欲せん者、三界を出離せんと欲せん者、是の諸人
等、地藏形像を見、及び聞名する者、至心に歸依し或は香華衣服寶貝飮食を以て供養瞻禮せば、是善男女等は所願速成し永無障礙ならん。復次に觀世音よ、若し未來世に善男子善女人有りて現在未來に百千萬億等の願、百千萬億等の事を求めんと欲せば但し當に地藏菩薩形像を歸依瞻禮供養讃歎すべし。如是所願所求悉く皆成就せん。復た地藏菩薩に大慈悲を具して永く我を擁護せんことを願はば、是人の睡夢中において即ち菩薩の摩頂授記を得ん。復次に觀世音菩薩よ、若し未來世善男子善女人、大乘經典において深く珍重を生じ不思議の心を発し、讀んと欲し、誦んと欲し、縱ひ明師の教視して熟せしむるに遇えども旋もすれば旋や忘れ動もすれば年月を経て讀誦すること能わず。是の善男子等宿業障有りて未だ銷除するを得ざるが故に大乘經典において讀誦の性なし。如是の人、地藏菩薩名を聞き、見地藏菩薩像を見、具さに本心を以て恭敬陳白し、更に香華衣服飮食一切玩具を以て菩薩を供養し、
淨水一盞を以て一日一夜を経て菩薩の前におき、然る後に合掌請服し、首を廻らして南に向き口に入れる時に臨んで至心鄭重なるべし。服水既に畢りて、五辛酒肉邪婬妄語及諸殺害を慎むこと一七日或三七日、是善男子善女人は睡夢中に具さに地藏菩薩が無邊の身を現じて是人において灌頂水を授けたまうを見ん。其人夢覺めて即ち聰明を獲ん。應に是の經典を、一たび耳根に歴れば即ち當に永く記して更に一句一偈をも亡失せざるべし。復次に觀世音菩薩よ、若し未來世に諸人等有りて衣食足らず求者は願いに乖き、或は病疾多く、或は凶衰多くして、家宅安からず眷屬分散し、或は諸横事多く來りて身に忤(さか)え、睡夢の間に多く驚怖有り、如是の人等、地藏名を聞き、地藏形見、至心に恭敬し念すること萬遍に満てば、是の諸の不如意事は漸漸に消滅し、即ち安樂を得、衣食豐溢乃至睡夢中においても悉く皆な安樂ならん。復次に觀世音菩薩よ、若し未來世に善男子善女人有りて、或は治生により、或は公私により、或は生死により、或は急事により、山林中に入り、河海乃及び大水を過渡し、或は險道を経んに、是人先ず當に地藏菩薩名を念ずること萬遍すべし。所過の土地の鬼神は衞護して行住坐臥永く安樂を保たん。乃至虎狼師子一切毒害に逢うも之を損ずること能わず。佛、觀世音菩薩に告げたまはく、「是の地藏菩薩は閻浮提において大因縁あり、若し諸衆生、見聞利益等の事を説けども、百千劫中に説き尽くすこと能わず。是の故に觀世音よ、汝、神力を以てこの経を流布し、娑婆世界の衆生をして百千萬劫永く安樂を受けしめよ。
爾時、世尊偈を説いて言はく、
吾地藏威神力を観ずるに 恒河沙劫も説き尽くすこと難し。
見聞瞻禮すること一念の間も人天を利益する無量の事あり。
若しは男、若しは女、若しは龍神、 報盡きて應當に惡道に堕すべきも
至心に大士身に歸依せば 壽命轉増して罪障を除く。
少(わかく)して父母の恩愛を失う者の 未だ魂神の何趣に在るやを知らず
兄弟姊妹及諸親 生長以來皆な識らざるも
大士身を或は塑、或は畫し、悲戀瞻禮して暫くも捨てず、
三七日中其名を念ぜば 菩薩當に無邊の體を現じて
其の眷屬所生界を示すべし、 縱ひ惡趣に堕するも尋で出離せん。
若し能く是の初心を退せずんば 即ちを聖記を摩頂受するを獲ん。
無上菩提を修せんと欲する者 乃至、三界苦を出離せんとならば
是人、既に大悲心を発し 先ず當に大士像を瞻禮すべし
一切の諸願速に成就し、 永く業障の能く遮止するなからん
人有り、發心して經典を念じ 欲群迷を度して彼岸に超えしめんと欲す
是の不思議願を立つといえども 旋やや讀めば旋やや忘れて廢失多し、
斯の人、業障の惑あるが故に大乘經において記すること能わず。
地藏菩薩を供養するに香華衣服飮食諸玩具を以てし、
  淨水を以て大士の前に安おくこと 一日一夜にして、
  之を求めて服し、 殷重心を発して五辛酒肉邪淫及妄語を慎み
三七日の内殺害するいことなく 至心に大士の名を思念せば
即ち夢中において無邊を見ん。 覺め來りて便ち利根の耳を得て
應に是の經教が耳聞に歴れば 千萬生中に永く不忘なり
是の大士の不思議を以て 能く斯の人をして此の慧を獲せしむ。
貧窮衆生及び疾病 家宅凶衰して眷屬に離れ、
睡夢之中悉く不安 求むる者は乖違そむいて稱ひ遂ぐること無きにも
至心に地藏像せば瞻禮 一切の惡事皆消滅して
夢中に至るまで盡く安きを得ん、 衣食豐饒神にして神鬼に護らる
山林に入り及び渡海せんと欲して 毒惡の禽獸及び惡人惡神惡鬼并惡
  一切諸難諸苦惱あらんに、但し當に地藏菩薩大士像を瞻禮及供養すべし。
如是の山林大海中 應に是の諸惡皆消滅すべし
觀音よ至心に吾れ地藏無盡不思議を百千萬劫に説くとも周ねからず。 廣く大士の如是の  力を宣べん。 
  地藏菩薩の名字を人若しは聞き 乃至像を見て瞻禮せん者、
香華衣服飮食を奉り、 供養せば百千の妙樂を受けん。
若し能く此を以て法界に迴法せば 畢竟して成佛し生死を超えん。
是故に觀世音よ汝じ當に知るべし 普く恒沙諸國土に告げんことを。

地藏菩薩本願經卷下 囑累人天品第十三(地蔵菩薩の二十八種の利益は、一者天龍護念。二者善果日増。三者聖上の因を集め。四者菩提不退。五者衣食豐足。六者疾疫不臨。七者離水火災。八者無盜賊厄。九者人見欽敬。十者神鬼助持。十一者女轉男身。十二者爲王臣女。十三者端正相好。十四者多く天上に生まれる。十五者或は帝王となる。十六者宿命通を得。十七者有求皆從。十八者眷屬歡樂。十九者諸横銷滅。二十者業道永除。二十一者去處盡通(いかなるところもことごとくつうじ)。二十二者夜夢安樂。二十三者先亡離苦。二十四者宿福受生。二十五者諸聖讃歎。二十六者聰明利根。二十七者慈愍心饒(ゆたか)。二十八者畢竟成佛)

爾時、世尊、金色の臂を挙げ、又地藏菩薩摩訶薩の頂を摩して是言を作したまはく、「地藏、地藏、汝の神力は不可思議なり。汝の慈悲は不可思議なり。汝の智慧は不可思議なり。
汝の辯才は不可思議なり。たとへ十方諸佛にして汝の不思議事を讃歎宣説せんに千萬劫中においてもよく尽くすことあたわず。地藏、地藏、記せよ、吾れ今日、忉利天中にいまして、百千萬億不可説不可説の一切諸佛菩薩天龍八部大會の中において、再び人・天・諸の衆生等の未だ三界を出ずして火宅中に在る者を、汝に付囑す。是の諸衆生をして一日一夜なりとも惡趣中に堕さしむること莫れ。何に況んや更に五無間及び阿鼻地獄に落ちややもすれば千萬億劫を経も出期あることなけんをや。地藏、是の南閻浮提の衆生は志性定まることなく悪を習う者のみ多し、縱へ善心を発しぬるとも須臾にして即ち退す。若し惡縁に遇ひなば念念に増長す。是の故に吾、是の形を分つこと百千億にして化度し、其根性に随って度脱せん。地藏、吾今、殷勤に天人衆を汝に付囑す。未來之世、若し天人及善男子善女人有りて、佛法中に少しも善根を植んに、一毛一塵一沙一渧ならんも、汝は道力を以て是人を擁護し、漸く無上道を修して退失せしむる勿れ。復次に地藏よ、未來世中に若しは天、若しは人、業に隨って報に応じて惡趣に落ち、悪趣の中におもむき、或は門首(かど)に至らん時に、是の諸衆生のために、若し能く一佛名・一菩薩名・一句一偈の大乘經典をも念じ得ば、是の諸衆生、汝の神力を以て方便救拔し、是人の所にして無邊の身を現じ地獄を砕き、生天せしめ、勝妙の樂を受けしめん。爾時、世尊、偈を説きて言はく、
現在未來の天人衆を 吾今殷勤に汝に付囑す。
大神通を以て方便して度せよ。 諸惡趣に墮在せしむることなかれ。
爾時、地藏菩薩摩訶薩、胡跪合掌して佛に白して言さく、「世尊よ、唯願はくは世尊、慮を為したまはざれ。未來世中に若し善男子善女人有りて、佛法中に一念をも恭敬せば、我も亦た百千の方便をもて是人を度脱し、生死中において速に解脱することを得しめん。何況んや、諸善事を聞き念念修行せんをや。自然にして無上道より永く退転せざらん。是語を説きたまう時、會中に一菩薩有り、虚空藏と名く。佛に白して言さく、「世尊。我自ら忉利に至り如來の地藏菩薩威神勢力不可思議を讃歎したまふを聞ぬ。未來世中、若し善男子善女人のみならず一切天龍に及ぶまで、此經典及び地藏の名字を聞き、或は形像を瞻禮せんに、幾種の福利を得るや。唯願はくは世尊、未來現在一切衆等の為に略而して之を説きたまへ」。佛、虚空藏菩薩に告げたまはく、「諦聽諦聽、吾汝が為に分別して之を説かん。若し未來世に善男子善女人有りて、地藏の形像を見、及び此經を聞き乃至、讀誦香華飮食衣服珍寶布施供養讃歎瞻禮せんに、二十八種の利益を得ん。一者天龍護念。二者善果日増。三者聖上の因を集め。四者菩提不退。五者衣食豐足。六者疾疫不臨。七者離水火災。八者無盜賊厄。九者人見欽敬。十者神鬼助持。十一者女轉男身。十二者爲王臣女。十三者端正相好。十四者多く天上に生まれる。十五者或は帝王となる。十六者宿命通を得。十七者有求皆從。十八者眷屬歡樂。十九者諸横銷滅。二十者業道永除。二十一者去處盡通(いかなるところもことごとくつうじ)。二十二者夜夢安樂。二十三者先亡離苦。二十四者宿福受生。二十五者諸聖讃歎。二十六者聰明利根。二十七者慈愍心饒(ゆたか)。二十八者畢竟成佛。復次に虚空藏菩薩、若現在未來天龍鬼神、地藏名を聞き地藏の形を礼し、或は地藏の本願事行を聞き、讃歎瞻禮せんに、七種利益を得るべし。一者速超聖地。二者惡業銷滅。三者諸佛護臨。四者菩提不退。五者本力を増長。六者宿命皆通。七者畢竟成佛。
爾時十方一切の諸方より來れる、不可説不可説諸佛如來及び大菩薩天龍八部は、釋迦牟尼佛の地藏菩薩大威神力不可思議を稱揚讃歎したまうを聞き、未曾有なりと歎へり。是時、忉利天は無量の香華天衣珠瓔を雨ふらし、釋迦牟尼佛及地藏菩薩を供養したてまつり、一切衆會は倶に復、瞻禮合掌して退しき。

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