福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

自然治癒力

2021-09-11 | 法話

大法輪昭和60年8月号に一円破顔師の一文がのっていました。
「・・人間の体に備わっている回復力を自然治癒力というが、どんな病であってもこの力がないときは回復しない。薬は病を治すためのもののように考えられがちだが薬は病をなおすためのつっかえ棒のようなものであって、治すのはもともと体に備わった治癒力である。仏法における教えもそれと同じである。・・心の元には誰にも「命の自在性(仏性)」がある。「命の自在性」は「自我」をいれると凝り固まる(鬼と成る)性質を持っているので、その本性を発揮させるには「自我」を正当化する心があってはだめなのである。逆に言えば心の底から「自我を正当化しない心(心の自然治癒力)」が湧いてくるときその更に奥に自らは気が付きにくいが「命の自在性」が活躍しているのである。「命の自在性」はその存在を実感する以外に味わうことは出来ない。実感するには必ず何らかの行(自己否定)がいる。仏教に行が必要なのはこのためである。仏教は「仏性の実感」を支えるためのものである。実感すべき宝が我々の中に眠っている。」

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