福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

往生要集より・・・その二

2012-01-11 | 諸経
往生要集上
(十楽)
二、蓮華初開の楽
蓮華初開の楽とは行者かの国に生まれ己りて、蓮華初めて開くとき、所有の歓楽前に倍すること百千なり。・・・自らその身をみれば、身すでに紫磨金色の体となり、また自然の宝衣ありて、鐶(みみわ)・釧(うでわ)・宝冠荘厳すること無量なり。仏の光明をみて清浄の眼を得、前の宿因によりてもろもろの法音を聞く。。。あるいは聖衆の恒沙の如く無数の佛土より来るを見る。或は楼台登りて十方を望むものあり。或は宮殿に乗りて虚空に住するものあり。或は空中に住して経を誦し法を説く者あり。地上林間もかくの如し。・・・観音・勢至は威儀尊重にしてまた宝花に坐し、仏の左右に侍りたまひ、無量の聖衆は恭敬して囲繞せり。また宝池の上には宝樹行列し、宝樹の下にはおのおの一佛と二菩薩まします。光明もて厳飾し、瑠璃の地に遍きこと夜の闇の中に大いなる炬火を燃せるがごとし。時に観音勢至行者の前に来至し、大悲の音を出して、種々に慰喩したまふ。行者蓮の台より下りて五体を地に投げ、頭面に敬礼したてまつる。漸く仏のみもとに至り、七宝の階に跪いて万徳の尊容をみたてまつる。一実の道を聞いて、普賢の願海に入り、歓喜して涙をふらし、渇仰して骨にとおる。・・・
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