「仏教博識問答」に、「感通伝によれば天人が下って道宣律師にまみえたとき、律師が『佛を供養するにまず香を献ずるには如何なる由縁があるか?』と問うたところ天人は『人間の臭気は上四十里に達す。諸天は清浄であるがゆえにこれを嫌う。しかし護法の佛勅を受けたからには世に下らぬわけにはいかぬ。そこで仏事には必ず香を焚かしめるのである。』とこたえたといふ。また僧史略によると須達長者が佛を請待せんとして徹宵登楼し、香炉をもって信心を発したところ、翌日に佛が來至したもうことを知ることができたといふ。これは香を信心の使いとしたものである。」とあります。
また焼香は六波羅密のうちの「精進」の徳をも表します。
また焼香は六波羅密のうちの「精進」の徳をも表します。