福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

 N師の不思議な電話

2014-01-18 | 法話
昨夕お勤めの最中にN師から電話がかかってきました。丁度四国88所の掛け軸をお拝んでいる途中でした。本来ならお勤めの途中で電話には出ないのですがN師と表示されていたので出たのです。話の中で私がN師に勧められて平成20年に何度目かの遍路を逆打ちで行じたとき66番から67番への山中で昔からの遍路の誰もが究極の目的とするある大変大変ありがたいことを体験したことを話すと「それは高原さんの生まれた寺がミニ88所の67番だったからですよ」と教えてくれました。私は66番の雲辺寺が大変ありがたい霊場なのでそこの御山でこの有難い体験をさせていただいたとのみ思っていましたが、さらに深い意味があったのです。私が故郷の寺を継がずに東京に出てうろうろしているのをお大師様はお咎めもされずに四国のゆかりの寺で奇跡をお示し下されたんだとおもうと改めて涙が出てきました。そしてともすれば自堕落になりがちだった最近の自分の信仰生活に改めて喝を入れられた気がしました。そして以前よく感じていた「ああ、この世にはありがたいことがあるんだなあ」という初心の気持ちに改めて立ち返ることができました。改めて信仰は「有難い、有難い」という本物の気持ちをいかに強く持てるかが全てであるという気がしています。「信は道の元、功徳の母なり」(『華厳経』)とか、「仏法の大海には、信をもって能入となす」(『大智度論』)という言葉を噛みしめています。
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