折角帯解駅に降り立ったのだから、帯解寺に行ってきます。狭い道を3分ほど歩いて山門に到着。
帯解寺は、重要文化財である子安地蔵尊が御本尊です。その由来は次の通りです。今から約1100年前に、文徳天皇の御妃染殿皇后(藤原良房の女)が子宝に恵まれずにいましたが、春日明神のお告げにより、勅使を立ててこの寺の地蔵尊に祈願し、無事惟神親王(後の清和天皇)を出産しました。天皇は大変お喜びになり、この寺は天和2年(858年)に「帯解寺」の名を賜りました。日本最古の安産祈願の寺院に、男性である私が参拝してよかったのかな。事実、私の直後に参拝に来た女性が居たし。
入線音を録音し、8時39分発の531T(105系W4編成)に乗車して帯解を後にしました。
8時43分に櫟本駅に到着。交換可能駅で、対面式ホームの2面2線の構内で、両者は跨線橋で結ばれています。
駅舎に入ります。窓口が閉鎖され無人化されており、券売機に代えられています。待合所が広々としていますが、座れるのは最大で8人だけです。
それでは駅舎撮影。明治31年4月築の、細長い木造駅舎が健在ですが、左半分は使われておりません。トイレはホーム上にあります。これから山の辺の道ウォークのゴールが設営されるところで、この直後から準備が始まりました。
付近の踏切で上り列車を撮影。やって来たのは万葉塗装の編成でした。桜井線や和歌山線を走る105系はバリエーションが豊富です。どうせなら構内撮りにすればよかったな。
駅から少し歩くと「馬出の町並み」が広がっており、そこには古い民家や蔵が多く保存されていました。観光化されておらず、人々がごく普通に暮らしている感じでした。
切布神社が駅から徒歩圏内ですが、見つけられずに終わりました。9時50分発の535T(105系W7編成)に乗車して次なる駅を目指しました。
9時54分に天理駅に到着。交換可能駅で2面4線の構内を有しますが、1,2番乗り場は団体列車専用で、普段は3,4番乗り場しか使われません。
ホームからコンコースに下りました。向こう(桜井方)の入口は、天理教の例大祭の時だけ開かれる臨時改札で、普段は閉じられています。1,2番乗り場側にトイレがあります。
ちょっとした回廊を通って改札を出ました。3台の自動改札の隣にみどりの窓口があります。駅舎内には待合ベンチがわずかです。
それでは駅舎撮影。昭和40年9月に高架化された駅で、どことなく昭和後期の香りがします。10月27日に開催された天理教青年会総会の幟が掲出されていました。はるか南方に天理ステーションストアがあります。
ハートインを挟んで近鉄の駅があります。こちらは頭端式で、3面3線の構内を有します。北方にバス待合所や切符売り場が隣接しています。
それでは周辺を巡ってきます。付近には北陸詰所があり、早くも天理教の聖地の雰囲気になってきました。
つづく
参考サイト さいきの駅舎訪問