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鉄道の旅を楽しみながらJR線全駅踏破を目指しています。

いよいよ終末期を迎えるJR北海道のキハ54系

2016-11-30 19:07:19 | 北海道地区

 最近、留萌本線の留萌~増毛間の廃止間近で話題となっている北海道の鉄道界。JR北海道には国鉄形気動車が多数生息しています。昨年はキハ40系を紹介しましたが、今回はキハ54系を紹介します。
 キハ54系は国鉄末期に導入された、2ドアでデッキ付きの全長21.3mの気動車です。最高速度は95km/hで、急行列車に使われたことがあります。JR四国にロングシートの0番代、JR北海道にセミクロスシートの500番代が生息します。で、今回紹介するのはJR北海道の500番代の方です。
 JR北海道のキハ54系は、旭川(宗谷北線運輸営業所を含む)と釧路に配置されており、留萌本線、宗谷本線、石北本線、釧網本線、根室本線(花咲線)に生息しています。釧路配置車は厚岸湾の海の様子が描かれています。しかし、今回登場するのは旭川配置車です。
 前置きはこれくらいにして、留萌本線のキハ54系の現況を見てみましょう。



張子は、2016年5月21日の留萌本線4924Dを。「キハ54 503」でした。北一已駅手前の踏切で撮影。



お次は、北一已駅にて留萌本線4925Dを。「キハ54 506+キハ54 528」の2連でした。



3つ目は、恵比島駅にて留萌本線5428Dを。「キハ54 528」でした。



ここで、「キハ54 528」の車内を。グレーの転換クロスシートです。天井には扇風機が、つまり非冷房です。



ついでに銘板を。「キハ54 528」は昭和61年に富士重工で製造され、平成4年に釧路で、平成16年に苗穂で改造されています。



峠下駅にて留萌本線4930Dを。「キハ54 506」でした。



幌糠駅まで歩き、留萌本線4932Dを。「キハ54 528」でした。



しばらく待って留萌本線4929Dを。「キハ54 503」でした。



「キハ54 503」の車内。「キハ54 528」と同仕様です。転換クロスシートは5列で、車端部はロングシートです。



ついでに銘板を。「キハ54 503」は昭和61年に新潟鐵工で製造され、平成4年に釧路で、平成17年に苗穂で改造されています。



藤山駅にて留萌本線4934Dを。「キハ54 503」でした。



最後に、深川駅にて2016年5月22日の留萌本線4926Dを。「キハ54 503」でした。


 留萌本線のキハ54系の現況は以上です。今回は2両の銘板が登場しましたが、いずれも既述の通り昭和61年の製造であり、今や30年選手です。数年後には新型電気式気動車に置き換えられよう。
 ここで運用の話をしよう。仮に今、留萌本線が全線で廃止になったとすると、キハ54系の運用数が少なくとも2本なくなります。見方を変えれば、JR北海道の島田社長がキハ54系の検査期限を鑑みつつ、留萌本線の廃線の時期を探っているのではなかろうかとも考えられます。
 次は、「留萌本線全駅下車の旅」をお伝えします。


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2 コメント

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Re:更新工事施工車である事も考慮すると… (クハ481-103@管理人)
2016-12-01 12:23:35
コメントありがとうございます。
キハ54系は更新してでも使うとということですね。留萌線の廃止はキハ40系旭川車の全廃時期と関係あると考えられますね。先の宗谷北線の本数削減もキハ40系充当列車を出来るだけキハ54系に代替するためと言えます。
返信する
更新工事施工車である事も考慮すると… (MAKIKYU)
2016-12-01 10:52:00
はじめまして。

JR北海道で活躍するキハ54形気動車、国鉄末期に分割民営化後の厳しい経営状況を懸案し、置き土産的に製造された車両ですので、製造からの年数は30年程度に達しており、経営状況が良好なJR東日本やJR東海などであれば、そろそろ代替の動きが出ても不思議ではない車齢の車両かと思います。

しかしながら深刻な経営状況が近年報じられ、それ以前から厳しい状況に置かれているJR北海道ですので、製造時は廃車発生品を多用した下回りも、後に更新工事で台車やエンジンを交換し長期使用を見込む状況となっています。

加えてもっと古いキハ40形の中に老朽化が深刻な車両が多数存在、これらの一部を廃車にする事で車両数が不足するため、普通列車の大減便に踏み切った位ですので、これよりも遥かに状態が良好な車両を事故廃車以外でお払い箱にする事は考え難く、恐らく留萌線一部廃止による余剰分は他線運用のキハ40形代替に充当→キハ40形の中で状態の悪い車両を廃車する方向になるかと思います。

数年後に予定されている電気式気動車導入も、国やどうの大規模な支援を受けるか、経営体制が代わりJR東日本の傘下に入るといった劇的変化でもない限りは、道内各地で活躍するキハ40形の全車代替できる程の両数を導入するのは容易ではない気もします。

ましてやキハ54形は車体もステンレス製で堅牢かと思いますので、代替は何時になるのだろうか…とも感じています。
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